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2024/2025 ABB FIAフォーミュラE世界選手権第3戦、第4戦 ジッダE-PrixでJAGUAR TCS RACINGのニック・キャシディが初ポイントを獲得

公開日:2025/02/17 18:45

2025年2月17日

2024/2025 ABB FIAフォーミュラE世界選手権第3戦、第4戦
ジッダE-PrixでJAGUAR TCS RACINGのニック・キャシディが初ポイントを獲得

■ダブルヘッダーとなったジッダE-Prixの初戦、第3戦において、ミッチ・エバンスはオープニングラップの接触が影響し19位、ニック・キャシディは11位と、ポイント圏外でフィニッシュ
■第4戦は、ニック・キャシディが12番グリッドからのスタートにもかかわらず5位まで追い上げ、今シーズン初ポイントを獲得。ミッチ・エバンスはトップ8圏内を走行しながらも、不運なマシントラブルによりリタイア
■レース中に急速充電を行うピットブーストが初導入され、フォーミュラEは新たな展開へ
■ミッチ・エバンスはドライバーズ・ランキングで7位、チームメイトのニック・キャシディは14位
■JAGUAR TCS RACINGは、チーム・ランキングで7位に
■第5戦は、4月12日(現地時間)に、米国・マイアミのホームステッドで開催

2025年2月14日、15日 、サウジアラビア・ジッダ発:  ABB FIAフォーミュラE世界選手権 2024/2025シーズン第3戦と第4戦、ジッダE-Prixにおいて、第3戦はJAGUAR TCS RACINGの両ドライバーともノーポイントに終わりましたが、第4戦でニック・キャシディが5位フィニッシュし、貴重な10ポイントを獲得しました。

第3戦のクオリファイ・セッションで、ミッチ・エバンスはデュエルに進出を果たしましたが、準々決勝でテイラー・バーナード(NEOM McLAREN FORMULA E TEAM)にわずか0.014秒差で敗れ5番グリッドからの出走となりました。しかし、決勝レースの1周目に、ミッチ・エバンスはパスカル・ウェーレイン(TAG HEUER PORSCHE FORMULA E TEAM)とニュク・デ・フリース(MAHINDRA RACING)と接触し、フロントウイングにダメージを負ってしまいます。修理のためにピットインを余儀なくされその結果周回遅れとなり、さらに接触による5秒のタイムペナルティが課せられました。チームはマシンをリタイアさせるのではなく、明日の第4戦に向けて可能な限り多くのことを学ぶという選択を行い、ミッチ・エバンスは19位でレースを完走しました。
 
一方、ニック・キャシディも厳しいレースを強いられました。コンマ1秒差でデュエル進出を逃し、9番グリッドからスタートし、序盤は好調に見えた「I-TYPE 7」でしたが、技術的なトラブルが発生します。チームとともにこの問題に対処しベストを尽くしましたが、最終的には11位でフィニッシュし、ポイントを逃します。

翌日の第4戦、クオリファイ・セッションでは、ミッチ・エバンスとニック・キャシディは、それぞれ15番手と17番手につけました。

17番グリッドからスタートしたニック・キャシディは、ほかのドライバーよりも先に16周目に2度目のアタックモードを発動し、トップ3に浮上します。レース終盤には他のマシンが2度目のアタックモードを使用したため一時は7番手まで順位を下げましたが、非常に効率的な「I-TYPE 7」とニック・キャシディのドライビングスキルにより、5位入賞を果たしました。 

ミッチ・エバンスは、15番グリッドから一時8位まで順位を上げ、先行車に対してエネルギー的なアドバンテージがあり、また2度目のアタックモードも使えることからレース終盤の展開が有望視されていました。しかし、残念なことにフォーミュラEの共通コンポーネントであるブレーキ・バイ・ワイヤーの不具合によりリタイアを余儀なくされてしまいました。 

2024/2025 ABB FIAフォーミュラE世界選手権のドライバーズ・ランキングでは、ミッチ・エバンスが7位、チームメイトのニック・キャシディが14位につけています。

JAGUAR TCS RACINGはジッダE-Prixのダブルヘッダーを終えてチーム・ランキングで7位に、シーズン4戦を終えて1勝を挙げたJAGUARはマニュファクチャラーズ・ランキングで4位につけています。

JAGUAR TCS RACINGチーム・プリンシパルを務めるジェームズ・バークレーのコメント:
「我々にとってとてもチャレンジングな週末でした。チームは懸命に努力し、2台とも素晴らしい効率で前進し、マシンのポテンシャルを証明してくれました。ニックとチームは素晴らしい走りを見せてくれました。今週末のいくつかの問題を考えれば、彼の5位フィニッシュは我々にとって勝利のように感じられます。ミッチと彼のチームには本当に不運としかいいようがなく同情します。今の我々の計画では、特に1周のペースの改善に集中することに重きを置いています。素晴らしいドライバー、素晴らしいチーム、そして強力なマシンと、核となる要素はすべて揃っています。いま直面しているいくつかの問題を解決できれば、残りのシーズンでいいポジションに立てるでしょう。」

JAGUAR TCS RACINGドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:
「第3戦はレースがほぼできない状態でしたが、第4戦はマシンのポテンシャルがとても高いと感じていましたし、周りの選手と比べてもエネルギーが十分にあり、アタックモードも残っていたので、もし最後まで走りきれたならば、いい戦いができたと思います。これからマイアミまでの間にやるべきことがたくさんありますが、ライバルとの差を埋めるべく努力していきます。」

JAGUAR TCS RACINGドライバー、ニック・キャシディ(#37)のコメント:
「我々のシーズンはここからが本当の始まりです。これまでの数戦、思うような走りができていませんでしたが、今日はチームが素晴らしい仕事をしてくれて、ポイント争いができる状態にマシンを戻してくれました。堅実なレースができとても気分がいいです。まだやるべきことは残っていますが、今回の戦略には満足しています。我々の戦略チームはピットレーンにおいてベストな仕事をしてくれるので、彼らのおかげで自信をもって走ることができます。」

ABB FIAフォーミュラE世界選手権2024/2025シーズンの第5戦は、2025年4月12日に米国・マイアミにて開催されます。

※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2025年2月14日、15日(現地時間)に発表したプレスリリースの翻訳です。

以上

エディターズ・ノート

JAGUAR TCS RACINGについて
JAGUARは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。 

2024年、JAGUAR TCS RACINGがABB FIAフォーミュラEのチーム・チャンピオンシップを獲得し、JAGUARにとって1991年以来となる世界選手権制覇を達成しました。また、JAGUARはGEN3時代のフォーミュラEレーシングマシンである「I-TYPE 6」で、新設されたマニュファクチャラーズ・タイトルも獲得しました。 

JAGUAR TCS RACINGのドライバーであるミッチ・エバンスとニック・キャシディは、2023/2024シーズンのドライバーズ・ランキングでそれぞれ2位と3位となり、フォーミュラEがGEN3 Evo時代へと移行するシーズン11にも、チームの一員として再び参戦します。シーズン11と12にまたがるGEN3 Evoでは、新しいパワートレインや、クオリファイ・セッションおよびレースの一部のフェーズで全輪駆動を採用するなど、世界唯一のネットカーボンゼロの電動レーシングマシンは、さらなる技術的進歩が見込まれています。

また、2026年にスタートするシーズン13-16のGEN4時代への継続参戦することを決定し、ABB FIAフォーミュラE世界選手権への長期的なコミットメントを表明しました。 

フォーミュラEは、オール電動のコンセプトだけでなく、開催地の選択においてもモータースポーツ界ではユニークな存在です。2024/2025シーズンの世界選手権では、サンパウロ、ディルイーヤ、東京、モナコなど、世界の主要都市の中心部に作られる仮設のストリートサーキットで多くのイベントが開催される予定です。また、新たな開催地としてマイアミが加わり、シーズン最終戦は再びロンドンでダブルヘッダーのレースウィークエンドとして開催される予定です。

JAGUAR TCS RACINGはフォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、モーター・ジェネレーター・ユニット、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。JAGUARは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるフォーテスキューZeroを通じてENVISION RACINGにGEN3 Evoのパワートレインを供給します。

コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的かつ軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバー(JLR)のフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。

フォーミュラEへの参戦は、JLRが掲げる「REIMAGINE」戦略の実現に向けた最重要事項であることに変わりはありません。フォーミュラEは電気自動車による世界選手権の最高峰であり、チームは高性能が求められる環境で新しいEVテクノロジーをテストして開発することができます。チームのミッション「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」のテストベッドであり続け、そこから得られる「Race to Road(レースで得た知識や経験を市販車へ)」、そして「Road to Race(市販車からレースへ)」と相互の学びによって、JAGUARのEVの未来を切り開いていくのに寄与します。 

JAGUAR TCS RACINGは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としています。世界初のネットゼロカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っています。

詳細については、https://media.jaguarracing.com/をご覧ください。


Tata Consultancy Services (TCS)について
TCSは、56年以上にわたって数多くの世界最大規模のビジネスをデジタルに変革してきた、ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業です。JLRの長年にわたる戦略的テクニカルパートナーであるTCSは、新しいテクノロジーを活用して、レースチームの電動化を促進し、レースで勝利して、より持続可能な未来を構築する活動をサポートしています。TCSはより良い未来の構築に取り組み、サーキットで得たノウハウを活用して、モビリティ・エコシステムを変革しています。タタ・グループの一員であるTCSは、世界中に61万2,000人を超えるコンサルタントを擁しています。  


◆お問い合わせ先◆
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)

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