※本プレスリリースはジャガー・ランドローバー社が2013 年9月4日に発表したプレスリリースの日本語訳です。
2013年9月5日
(日本語訳発行日)
L13U021
ジャガー・ランドローバー、ハイブリッド式およびバッテリー式EV技術のさらなる高みを目指す、先進パワートレイン研究プロジェクトを発表
・ ジャガー・ランドローバー、ハイブリッド式およびバッテリー式電気自動車(BEV)の新技術開発に向け、総額1,630万ポンドを投じる共同研究プロジェクト「Evoque_e」を主導
・ 「Evoque_e」プロジェクトは、英国のイノベーション推進機関であるテクノロジー・ストラテジー・ボード(TSB)の支援を受け、英国内の産業、サプライヤーおよび主要大学間の協力を促進
・ ジャガー・ランドローバーは、自動車環境技術に関する英国を代表するイベント「Low Carbon Vehicle Event 2013」にて、多数の共同研究プロジェクトを展示
ジャガー・ランドローバーは、この度、レンジローバー・イヴォークのプラットフォームをベースとした最先端の次世代ハイブリッド・パワートレイン技術およびバッテリー・エレクトリック・パワートレイン技術開発に向けた、ジャガー・ランドローバー主導による先進パワートレイン研究開発プログラムを発表しました。
「Evoque_e」は、英国の独立系政府機関テクノロジー・ストラテジー・ボード(以下、TSB)が支援し、総額1,630万ポンド、研究開発期間2年を投じるプロジェクトです。ジャガー・ランドローバーは、400万ポンドをこのプロジェクトに拠出し、また12の産学パートナー、8つの企業と3つの大学から成る研究共同体のリーダー的役割を担います。
12の産学パートナーは、ザイテック・オートモーティブ、GKNドライブライン、モーター・デザイン・リミテッド、AVL、ドライブシステム・デザイン、ウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング、デルタ・モータースポーツ、タタ・スチール、ブリストル大学、クランフィールド大学、ニューカッスル大学です。
2013年10月に開始するユニークな本共同プロジェクトを通じ、最先端の次世代パワートレインのコンセプトとなる、マイルド・ハイブリッド式電気自動車(MHEV)、プラグイン・ハイブリッド電気自動車(PHEV)、フル・バッテリー式電気自動車(BEV)3台の研究車両をデザイン、開発および製造する予定です。
ジャガー・ランドローバー、ハイブリッド・アンド・エレクトリフィケーション・ディレクターのピーター・リッチングスは次のように述べています。「このプロジェクトでは、既存の市販車のアーキテクチャをベースにした、設定変更可能かつ互換性のある技術プラットフォームの開発を目指しています。モジュラー技術には、モジュラー・バッテリーパック、インテグレーテッド・パワーエレクトロニクス、マルチマシーン、先進コントロール開発、トルクベクタリングなどの、シングルおよびマルチスピード・アクスルドライブが含まれます。」
「研究チームは、電気モーターに関して、性能と耐久性を強化する一方、いかにして速度を上げるか、サイズや重量、コスト削減をどのように図るかを探っていきます。また、レアアース使用量の削減およびシステムの最適化に向け、代替素材の使用の可能性も調査します。」
「『Evoque_e』プロジェクトの成果は、コスト、重量、そして素材の持続的な使用という点においてベンチマークとなりうる、大量生産が可能であろう新しい技術となるでしょう。」
自動車の研究開発において英国最大、また、製造研究開発分野でも最大の出資額を誇る、ジャガー・ランドローバーは、製品開発に対し、2014年3月までの1年間で27.5億ポンドを投じる予定です。ジャガー・ランドローバーは、Low Carbon Vehicle (ローカーボン・ビークル)イベント2013において、主導的役割を担っているその他多くの共同研究プロジェクトを展示しました。これらのプロジェクトには、内燃機関の大幅なダウンサイジング、熱エネルギーの効率的な管理と保存、革新的な新しいデザインコンセプトによるエンジンの軽量化などが含まれます。
こうした研究プロジェクトについて、ジャガー・ランドローバー、リサーチ・アンド・テクノロジー・ディレクターのウルフガング・エップル博士は次のように述べています。「ジャガー・ランドローバーには、意欲的な成長計画があります。弊社のグローバルビジネスおよび英国経済のさらなる発展の鍵を、エンジニアリングとイノベーションだと考えます。我々の研究プログラムには、英国内有数の才能あふれたエンジニア参加しています。『Evoque_e』プロジェクトを通じ、我々は、これまでジャガー・ランドローバーが蓄積してきた技術を活かし、幅広い性能と先進パワートレイン技術へのさらなる取り組みを明確に提示していきます。」
ジャガー・ランドローバーは、英国内の主要大学の多くと、様々な技術と技能に関する共同プロジェクトを行っています。ジャガー・ランドローバーの研究・先進エンジニアリングチームの半数以上が、ウォーリック大学のウォーリック・マニュファクチュアリング・グループ(WMG)に拠点を置き、エネルギー保存や軽量化、デジタル認証などの重要な新技術に関する共同研究に携わっています。
ジャガー・ランドローバーのリサーチ部門長であるアントニー・ハーパーは、共同作業の重要性、ならびにそれがジャガー・ランドローバーと英国経済にもたらすメリットについて次のように述べています。「全ての有能な人材が我が社にいるわけではないことや、英国のエンジニアリング・イノベーションの最高峰が集結した共同研究プログラムが、新たな素晴らしい技術を産み出すであろうことを我々は良く理解しています。」
「弊社のビジネスの成長と研究開発への継続した投資は、他社の国内投資も促しました。例えば、弊社サプライヤーは、英国内の大学で独自の研究プロジェクトを立ち上げ資金を拠出しています。TSBの資金援助のおかげで弊社の投資効果は何倍にも拡大し、また英国を拠点とする技術投資が助長されたことにより、将来の需要や世界の制度・規制への対応ができるようになるでしょう。」
以上
<ジャガー・ランドローバー(JLR)について:>
■ JLRは、NPO団体ビジネス・イン・ザ・コミュニティ(BITC)の、2013年「責任あるビジネス大賞(Responsible Business of the Year)」に選ばれました。
■ JLRは、持続的な成長と収益性のために意欲的な計画を予定しています。
■ JLRの2012年1月-12月の販売台数は、30%増の357,773台でした。
■ JLRは、今期(2013年4月~2014年3月期)に製品開発と施設整備に約27.5億ポンドの投資を行う予定です。
■ JLRは、英国有数の輸出企業であり(金額ベース、2011年の輸出額は82億ポンド)、その収益の約85%が輸出によるものです。
■ JLRの前期(2011年4月~2012年3月期)の収益は158億ポンドで、税引き前利益は16.7億ポンドでした。
■ テクノロジー・ストラテジー・ボード(TSB)は、イノベーションを推進する英国の独立機関で、ビジネス主導のイノベーションを活性化、支援することにより、経済成長の加速を目指しています。ビジネス・イノベーション・職業技能省(BIS)管轄のTSBは、企業、研究機関、公共セクターを一つにまとめる役割になっています。市場ニーズや社会的課題に対応し、また将来の経済基盤を構築するため、革新的な製品やサービス開発の支援と加速を行っています。詳しくは以下のサイトをご覧ください:
www.innovateuk.org ◆読者からの問い合わせ先◆
ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568
(9:00~18:00、土日祝日を除く)
◆この件に関する報道関係者からの問い合わせ先◆
ジャガー・ランドローバー・ジャパン マーケティング・広報部 03-5470-4242
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