2025年6月6日
ダカール・ラリーおよびFIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)の参戦に向け
「DEFENDER DAKAR D7X-R」プロトタイプ最初のテストを完了
実績と才能のあるワールドクラスのドライバー3名を発表
■ダカール・ラリー 2026とFIA世界ラリーレイド選手権(W2RC) に先立ち、競技車両「DEFENDER DAKAR D7X-R」のプロトタイプを公開
■モロッコ・サハラ砂漠で「DEFENDER DAKAR D7X-R」プロトタイプの最初のテストを実施
■DEFENDERは、W2RCのメインイベントであるダカール・ラリー 2026に3台体制での参戦をコミットしており、世界トップクラスの3名のドライバーを発表
■14回の優勝を果たし、ダカール・ラリー史上最も成功したドライバーとして有名なステファン・ペテランセル、最も有望な若手ドライバーで才能豊かなロカス・バチュスカ、豊富なオフロードレース経験をもちアメリカ人女性として初めてダカール・ラリーのステージ優勝を果たしたサラ・プライスと契約
2025年5月7日、英国ゲイドン・5月16日、米国ニューヨーク州ハドソン・バレー発: オリジナル・ブリティッシュ・アドベンチャー・ブランドであるDEFENDERは、ダカール・ラリー 2026とFIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)の競技車両「DEFENDER DAKAR D7X-R」のプロトタイプで、モロッコ・サハラ砂漠で最初のテストを実施、完了しました。モロッコは世界で最も過酷な長距離オフロードレースとして知られるダカール・ラリーの環境を再現しており、非常に重要な節目となります。
さらに、DEFENDERはダカール・ラリー 2026にワークス参戦するアドベンチャー・ブランドとして、世界トップクラスのドライバー陣と契約しました。ダカール・ラリーで14回の優勝を誇るフランス出身のステファン・ペテランセル、新星ロカス・バチュスカ、ステージ優勝4回を成し遂げたサラ・プライスとともに、究極の冒険に挑みます。なお、ステファンは、モロッコ・サハラ砂漠でのテストにも合流しています。
ダカール・ラリーは、人間とマシンの限界が試される過酷な戦いです。ステファン、ロカス、サラの3名は、市販車をベースにしたStock(ストック)カテゴリーから3台の「DEFENDER DAKAR D7X-R」で出走し、ワークスデビューを果たします。さらに、ステファンとロカスは、2026年W2RCの残りのラウンドにも参戦します。
「DEFENDER DAKAR D7X-R」
「DEFENDER DAKAR D7X-R」は、市販車をベースに専用設計した競技用車両です。市販の「DEFENDER」と同様、堅牢なD7xアルミニウムボディ構造、トランスミッション、ドライブラインのレイアウトを採用することで、「DEFENDER」が備える究極の耐久性と強度を実現しています。4.4リッターツインターボV8エンジンを搭載し、プロトタイプには特徴的なカモフラージュを施しています。また、サハラ砂漠の過酷な砂丘では、信頼性、耐久性、走破能力を検証するために、徹底的なテストを実施しました。DEFENDERの「不可能を可能にする」という理念と同様、肉体と精神が強靭であることがドライバーにとって不可欠です。最も過酷な環境で極限まで試練にさらされるドライバーのなかでも、不屈の精神、揺るぎない勇気、冒険への情熱を備えた者だけが成功を手にできます。DEFENDERワークスチームの全ドライバーは白熱したレースにおいて、恐れを知らないスピード、緻密なドライビングスキル、そして揺るぎないスタミナを発揮します。
ステファン・ペテランセル
ダカール・ラリー史上最も成功したドライバーとして有名なステファンは、サハラ砂漠で「DEFENDER」のテスト走行をした経験もあり、砂漠の過酷な条件に慣れたベテランです。59歳のステファンは、バイクと四輪の両方でダカール・ラリーに35回参戦し、この究極のアドベンチャーレースにおいて14回の優勝経験があります。2026年、ステファンはDEFENDER ワークスチームからW2RCの全ラウンドに参戦し、豊富な経験と知識をチームにもたらします。また、自身の記録的な優勝回数をさらに更新しながら、DEFENDERのモータースポーツ界での将来を切り拓く役割を果たします。
ステファン・ペテランセルのコメント:
「DEFENDERとともに新たな取り組みを始めることができて、とても嬉しく思います。W2RCはラリーとオフロード競技の最高峰であり、『DEFENDER』はアイコニックでありながら卓越したパフォーマンスを誇る4x4車両です。私にとって、W2RC と『DEFENDER』は完璧な組み合わせだと思います。この新たな挑戦がとても楽しみで、表彰台の頂点に導けるようにしたいです。これまでダカール・ラリーにはバイクと四輪で参戦してきましたが、Stockカテゴリーは初めてで、このチームと一緒に挑戦できることに興奮しています。また、モロッコで『DEFENDER DAKAR D7X-R』プロトタイプのハンドルを握ったことは素晴らしい経験でした。まだ初期段階ではありますが、2026年ダカール・ラリーへ向けた準備は順調に進んでいます。」
ロカス・バチュスカ
25歳のロカス・バチュスカは、ラリー界で最も有望な若手ドライバーのひとりであり、FIA史上初めて2つの異なるカテゴリーで世界チャンピオン・タイトルを獲得するという偉業を打ち立てました。リトアニア人として最年少で初出場したダカール・ラリー 2022では、T4カテゴリーで3位に入賞、その後W2RC 2022 T4カテゴリーではモロッコラリーでの優勝を含む4回の表彰台を獲得し総合チャンピオンとなりました。また、ダカール・ラリー 2023 T4カテゴリーで2位、ダカール・ラリー 2024 T3カテゴリーで3位を獲得しました。W2RCで目覚ましい成績を残しているロカスは、2026年シーズンにおいても、DEFENDERとともにさらなる成功を目指します。
ロカス・バチュスカのコメント:
「ダカール・ラリーのStockカテゴリーでドライブできることはとても嬉しいです。特に、『DEFENDER』で走ることは、このデビューをさらに特別なものにしてくれます。伝説のDEFENDERがW2RCとダカール・ラリーに参戦することは、モータースポーツ界とブランドにとって歴史的な瞬間と言えるでしょう。これから紡ぐすばらしいストーリーの一員として、重要な役割を果たせることを楽しみにしています。DEFENDERは、とどまることを知らない、不可能を可能にするという理念を体現する、素晴らしいブランドです。このプログラムの一員として参加できることは、私にとって大きな誇りです。ダカール・ラリー 2026に向けて、チームとともに『DEFENDER DAKAR D7X-R』のテストをする日が待ちきれません。」
サラ・プライス
サラのレースキャリアは8歳の時、二輪車から始まりました。その8年後に四輪レースに挑戦をしますが、それまでに19回の全米選手権のタイトルを獲得してプロに転向し、X Gamesでメダリストとなります。その後、伝説となった SCOREインターナショナルのバハ1000におけるトロフィー・トラッククラス優勝や、チップ・ガナッシ・レーシングから電動ラリー選手権Extreme Eに参戦し、チーム初の女性レーサーによる優勝をもたらすなど、さまざまなオフロードカテゴリーで豊富な経験と実績を築いています。
2024年には、SSVクラスでダカール・ラリーデビューをし、アメリカ人女性として初めて、そして女性としては史上3人目のダカール・ラリーのステージ優勝を果たしました。さらに総合4位でフィニッシュし、最優秀新人賞も獲得するという輝かしい戦績をもっています。
サラ・プライスのコメント:
「DEFENDERワークスチームの一員としてダカール・ラリーに参戦できることは、私にとって栄誉なことです。ダカール・ラリーはラリーレイド競技の最高峰です。今までこの大会に参加できたことをとても誇りに思っています。『DEFENDER』は最高の性能を備えたアイコニックな車であり、明確な目的をもったブランドでもあります。英国のアドベンチャー・ブランドの歴史的な瞬間をともにすることができるのは、私にとってすばらしい経験となります。舞台裏で行われているテストと準備作業は本当に驚くべきもので、実際にドライブするのが楽しみでなりません。私はとても競争心が強い、生まれながらのレーサーであり、DEFENDERとともに高い目標を目指し、成功するまで決して諦めることはありません。」
W2RC Stockカテゴリー
FIAとダカール・ラリーの主催者は、高性能4x4やSUVの人気が高まっていることを受け、2026年シーズンでは、Stockカテゴリーをより競争力の高いものにすることを目的とした新たなレギュレーションを導入します。これによりさらなる性能向上が見込め、「DEFENDER」の究極の耐久性と走破能力を実証する最適なプラットフォームとなります。
「DEFENDER」の公式競技車両の製造も開始しており、JLRのニトラ工場の生産ラインから車体が出荷されました。2026年のダカール・ラリーとW2RCに先立ち、今年後半にチーム体制が正式に発足する前に、徹底的なテストプログラムが実施される予定です。
※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが 2025 年5月7日、16日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
以上
エディターズ・ノート
DEFENDERについて
DEFENDERは不可能を可能にするブランドです。DEFENDERファミリーの各モデルは、明確な目的を持って設計しており、極めて魅力的で、非常に優れた耐久性を備えています。これまでの歴史を尊重しながらも未来を見据える現代のヒーローモデルです。
「90(ナインティ)」、「110(ワンテン)」、「130(ワンサーティ)」の3つのボディスタイルがあり、最大8人まで乗れ、それぞれが独自のカリスマ性を持っています。
デザインによるモダンラグジュアリーという私たちのビジョンの一環として、「DEFENDER 110」にはプラグインハイブリッド(PHEV)もラインアップしています(日本未導入)。
DEFENDERは、ビジネスユースにもふさわしい走りを約束し、なかでも「90」と「110」のボディスタイルは、プロフェッショナルな走破能力を発揮します。
タフでラグジュアリーな「DEFENDER OCTA」は、究極のパフォーマンスを発揮するDEFENDERの頂点に君臨するモデルです。オンロードとオフロードの両方において、パフォーマンスと走破能力を新たな次元へと引き上げます。
1948年の初代「LAND ROVER SERIES I」までそのルーツをさかのぼり、自由の象徴であるDEFENDERは、国際赤十字・赤新月社連盟および「Tusk Trust」とともに人道支援および自然保護活動をサポートしています。
DEFENDERはLAND ROVERのブランドです。LAND ROVERは、75年以上にわたるテクノロジーと世界をリードするオフロード走破能力に関する専門知識と経験を有しており、高い信頼を獲得しています。
DEFENDERは英国で設計、開発し、世界121の国と地域で販売しています。ジャガー・ランドローバー(JLR)は、RANGE ROVER、DEFENDER、DISCOVERY、JAGUARの「House of Brands」(ハウス・オブ・ブランズ)で構成しています。
DEFENDER RALLY
DEFENDERは不可能を可能にするブランドで、DEFENDER Rallyはその理念を追求し、最も過酷な環境下でも究極の走破能力、信頼性、耐久性を発揮します。
2025年、DEFENDERはダカール・ラリーのオフィシャル車両パートナーとなりました。そして、2026年には、FIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)のStockカテゴリーにワークス参戦します。これは3年間のプログラムの最初の参戦となります。
「DEFENDER」の走破能力は、最も過酷な条件にも対応するように設計しており、ダカール・ラリーは究極のテストの場となります。競技車両は、「DEFENDER」と同様の堅牢な専用設計のD7xボディアーキテクチャを採用し、軽量アルミニウム製モノコック構造による剛性の高いボディ構造を実現しています。「DEFENDER OCTA」の4.4リッターツインターボV8エンジンを搭載し、卓越したドライバビリティを提供します。
DEFENDERは2026年までダカール・ラリーに出場はしないものの、4年間のパートナーシップの最初の年となった2025年のラリーでは、大会のオフィシャル車両パートナーとして重要な役割を果たしました。サウジアラビアのビシャでスタートし、シュバイタでゴールしたレースでは、20台の「DEFENDER」が大会をサポートし、レース関係者やVIPメディアの移送を担当しました。さらに、2026年、2027年、2028年大会のルート計画のためにダカール・ラリー主催者が使用する、6台の特別な「DEFENDER」をレッキ車両として提供する予定です。
◆お問い合わせ先◆
ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568(9:00-18:00、土日祝日を除く)