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2024/2025 ABB FIAフォーミュラE世界選手権第12戦 ジャカルタE-PrixでJAGUAR TCS RACINGのニック・キャシディが5位入賞

公開日:2025/06/23 17:20

2025年6月23日

2024/2025 ABB FIAフォーミュラE世界選手権第12戦
ジャカルタE-PrixでJAGUAR TCS RACINGのニック・キャシディが5位入賞

■第12戦ジャカルタE-Prixは、セーフティカーとフルコースイエローの導入によってレースが中断されるなど波乱の展開のなか、ニック・キャシディが5位入賞を果たす
■ミッチ・エバンスは不運にも追突されレースの大半をリアエンドに損傷を抱えながら走行となり、最終的に12位でレースを終える
■ドライバーズ・ランキングでニック・キャシディは8位、ミッチ・エバンスは18位
■JAGUAR TCS RACINGは、チーム・ランキングで7位、マニュファクチャラーズ・ランキング4位
■第 13戦、第14戦は、7月12日、13日(現地時間)にドイツ・ベルリンにてダブルヘッダー開催

2025年6月21日、インドネシア・ジャカルタ発: ABB FIAフォーミュラE世界選手権 2024/2025シーズン第12戦、ジャカルタE-PrixがジャカルタインターナショナルE-Prixサーキットにおいて開催されました。JAGUAR TCS RACINGはニック・キャシディが5位、ミッチ・エバンスが12位という結果となりました。

第12戦のクオリファイセッションではニック・キャシディが力強い走りをみせ準決勝進出を果たし、予選4位のポジションを獲得しました。レース序盤は好位置につけていましたが、2回のアタックモード中にセーフティカーとフルコースイエローが導入されたことでオーバーテイクのチャンスが妨げられてしまい、最終的に5位フィニッシュとなりました。ニック・キャシディは過去5戦で4度ポイントを獲得し好調を維持しています。

ミッチ・エバンスは、クオリファイセッションを終えて10番手グリッドからのスタートと、十分にポイントを狙える位置につけていました。しかし、レース序盤、ジャン・エリック・ベルニュ(DS PENSKE)がブレーキングでミスを犯し、リアエンドに大きなダメージを受けます。ベルニュにはタイムペナルティが課されましたが、ミッチ・エバンスはレースの大半を損傷を受けた状態で走行することになり、最終的にポイント圏外の12位でレースを終えました。

2024/25年ABB FIAフォーミュラE世界選手権のドライバーズ・ランキングでは、ニック・キャシディが8位、ミッチ・エバンスは18位につけています。

JAGUAR TCS RACINGはジャカルタE-Prixを終えてチーム・ランキングで7位に、JAGUARはマニュファクチャラーズ・ランキングでは4位となっています。

JAGUAR TCS RACINGチーム・プリンシパルを務めるジェームズ・バークレーのコメント:
「インドネシアでの厳しいレースにおいてトップ5フィニッシュを果たし、貴重なポイントを獲得することができました。しかし、セーフティカーのタイミングとフルコースイエローによって彼のレースは大きく影響を受けてしまったため、正直に言ってフラストレーションを感じています。今日のニックの走りは素晴らしいものでした。優勝したティクトゥム(CUPRA KIRO) と2位のモルタラ(MAHINDRA RACING) と競い合っており、エネルギーも余裕があって表彰台を狙えるチャンスは十分にありました。これから今後改善すべき点を検証していきます。

ミッチはオープニングラップで再び不運な接触を受けてしまいました。今回はベルニュのミスがミッチのマシンにダメージを与え、レース終盤のペースにも影響が出て大きな痛手となりました。また、損傷したボディがタイヤに擦れミッチのタイヤ温度が急上昇し、バランスと効率性にも悪影響を与えました。彼は苦戦しながらもポイント獲得の可能性を探っていましたが、報われなかったのは残念です。しかし、ポジティブな点としては、予選では日産とポルシェに匹敵するペースを見せられたことです。着実に前進しており、今はベルリンとロンドンの残り4レース、そしてシーズンを力強く締めくくることに集中しています。」

JAGUAR TCS RACINGドライバー、ニック・キャシディ(#37)のコメント:
「ジャカルタを5位で終えることができて嬉しいです。しかし、アタックモードに入っていた時にセーフティカーとフルコースイエローが出たことが大きな痛手でした。こうしたコントロールできない要因により、コース上で最大限の実力を発揮できず順位を上げることはできませんでしたが、それでも重要なポイントを獲得することができてよかったです。」

JAGUAR TCS RACINGドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:
「今日は厳しいレースでした。トリッキーな展開で、残念ながらポイント圏外でのフィニッシュとなりました。序盤のベルニュとの接触がレースに大きな影響を与え、最後のアタックモードもフルコースイエローの影響を受けてしまいました。ベルリンでは巻き返しを図るべく全力で戦います。」

ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11の第13戦、第14戦は、2025年7月12日、13日にドイツ・ベルリンでダブルヘッダー開催されます。

※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2025年6月21日(現地時間)に発表したプレスリリースの翻訳です。

以上

エディターズ・ノート

JAGUAR TCS RACINGについて
JAGUARは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。 

2024年、JAGUAR TCS RACINGがABB FIAフォーミュラEのチーム・チャンピオンシップを獲得し、JAGUARにとって1991年以来となる世界選手権制覇を達成しました。また、JAGUARはGEN3時代のフォーミュラEレーシングマシンである「I-TYPE 6」で、新設されたマニュファクチャラーズ・タイトルも獲得しました。 

JAGUAR TCS RACINGのドライバーであるミッチ・エバンスとニック・キャシディは、2023/2024シーズンのドライバーズ・ランキングでそれぞれ2位と3位となり、フォーミュラEがGEN3 Evo時代へと移行するシーズン11にも、チームの一員として再び参戦します。シーズン11と12にまたがるGEN3 Evoでは、新しいパワートレインや、クオリファイセッションおよびレースの一部のフェーズで全輪駆動を採用するなど、世界唯一のネットカーボンゼロの電動レーシングマシンは、さらなる技術的進歩が見込まれています。

また、2026年にスタートするシーズン13-16のGEN4時代への継続参戦することを決定し、ABB FIAフォーミュラE世界選手権への長期的なコミットメントを表明しました。 

フォーミュラEは、オール電動のコンセプトだけでなく、開催地の選択においてもモータースポーツ界ではユニークな存在です。2024/2025シーズンの世界選手権では、サンパウロ、ディルイーヤ、東京、モナコなど、世界の主要都市の中心部に作られる仮設のストリートサーキットで多くのイベントが開催される予定です。また、新たな開催地としてマイアミが加わり、シーズン最終戦は再びロンドンでダブルヘッダーのレースウィークエンドとして開催される予定です。

JAGUAR TCS RACINGはフォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、モーター・ジェネレーター・ユニット、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。JAGUARは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるフォーテスキューWAEを通じてENVISION RACINGにGEN3 Evoのパワートレインを供給します。

コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的かつ軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバー(JLR)のフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。

フォーミュラEへの参戦は、JLRが掲げる「REIMAGINE」戦略の実現に向けた最重要事項であることに変わりはありません。フォーミュラEは電気自動車による世界選手権の最高峰であり、チームは高性能が求められる環境で新しいEVテクノロジーをテストして開発することができます。チームのミッション「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」のテストベッドであり続け、そこから得られる「Race to Road(レースで得た知識や経験を市販車へ)」、そして「Road to Race(市販車からレースへ)」と相互の学びによって、JAGUARのEVの未来を切り開いていくのに寄与します。 

JAGUAR TCS RACINGは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としています。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っています。

詳細については、https://media.jaguarracing.com/をご覧ください。


Tata Consultancy Services (TCS)について
TCSは、56年以上にわたって数多くの世界最大規模のビジネスをデジタルに変革してきた、ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業です。JLRの長年にわたる戦略的テクニカルパートナーであるTCSは、新しいテクノロジーを活用して、レースチームの電動化を促進し、レースで勝利して、より持続可能な未来を構築する活動をサポートしています。TCSはより良い未来の構築に取り組み、サーキットで得たノウハウを活用して、モビリティ・エコシステムを変革しています。タタ・グループの一員であるTCSは、世界中に61万2,000人を超えるコンサルタントを擁しています。  


◆お問い合わせ先◆
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)

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