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2024/2025 ABB FIAフォーミュラE世界選手権第15戦、第16戦 ロンドンE-PrixでJAGUAR TCS RACINGのニック・キャシディが2連勝で有終の美を飾る

公開日:2025/07/29 17:20

2025年7月29日

2024/2025 ABB FIAフォーミュラE世界選手権第15戦、第16戦
ロンドンE-PrixでJAGUAR TCS RACINGのニック・キャシディが2連勝で有終の美を飾る

■第15戦ロンドンE-Prix、チームのホームレースでニック・キャシディは5番グリッドから見事な走りで優勝を果たす
■ポールポジションからスタートしたミッチ・エバンスは、レースの大半をリードしていたが、最終的に10位でレースを終える
■第16戦、ニック・キャシディは2連勝を達成し、JAGUAR TCS RACING最後のレースにおいて有終の美を飾る
■ミッチ・エバンスは2位となり1‐2フィニッシュするも、5秒のタイムペナルティが課され惜しくも5位に
■ドライバーズ・ランキングでは、最終的にニック・キャシディが2位、ミッチ・エバンスは13位となり、チーム・ランキングとマニュファクチャラーズ・ランキングでは2位でシーズンを終える
■今シーズンで退任するチーム・プリンシパルのジェームズ・バークレーが率いてきたJAGUAR TCS RACINGは4度目のホームレース優勝と通算22勝という華々しい結果を残した

2025年7月26日、7月27日 、イギリス・ロンドン発: ABB FIAフォーミュラE世界選手権 2024/2025シーズン第15戦と第16戦、最終戦となるロンドンE-Prixがダブルヘッダーで開催されました。第15戦はニック・キャシディが5番グリッドから素晴らしい走りでシーズン3度目の勝利を挙げ、続く第16戦でも優勝し、有終の美を飾りました。チームはホームレースで4度目の勝利を果たし、最終的にチーム・ランキングとマニュファクチャラーズ・ランキングで2位の座を獲得しました。

第15戦では、ミッチ・エバンスがポールポジションから出走し、序盤首位をキープするも、ピットブーストを終えてコースに復帰したのち、ダン・ティクトゥム(CUPRA KIRO)との接触によりスピンを喫してしまい、大きく順位を落としてしまいました。その後粘り強く走り続け、最終的に10位でフィニッシュし4ポイントを獲得しました。

5番グリッドからスタートしたニック・キャシディはすぐにポジションを4位にあげます。チームの戦略が功を奏しピットブースト後ポジションを2位へとジャンプアップさせ、さらにアタックモードを活用して、28周目にトップに躍り出ます。レース終盤にはセ−フティカーが導入されましたが首位を死守し、フォーミュラE通算10勝目を挙げました。

続く第16戦は、フルコースイエローやセーフティカーが導入される激動の展開のなか、2番グリッドのニック・キャシディと、4番グリッドのミッチ・エバンスは首位争いに加わります。レースの主導権を握ったニック・キャシディがJAGUAR TCS RACINGにおいて最後のレースを勝利で締めくくりました。ミッチ・エバンスも2位でフィニッシュラインを越えましたが、フルコースイエロー中の速度違反で5秒のタイムペナルティをうけ、惜しくも1-2フィニッシュを逃し5位という結果となりました。

それでも、シーズン最終戦となるホームレースでの2連勝は、今シーズンで退任するチーム・プリンシパルのジェームズ・バークレーにとって有終の美を飾るものとなりました。在任期間中は127レースで22回の優勝、53回の表彰台、13回のポールポジション獲得、そして2024年のチーム・ランキングにおいて1位獲得という輝かしい戦績を残しました。

今シーズンJAGUAR TCS RACINGは通算6勝を挙げ、またセバスチャン・ブエミ(ENVISION RACING)がモナコE-Prixで優勝したことで、JAGUARとしてはシーズントータルで7勝となり、マニュファクチャラーズ・ランキングにおいて2位の座を獲得しました。

JAGUAR TCS RACINGチーム・プリンシパルを務めるジェームズ・バークレーのコメント:
「最高のシーズンの締めくくりになりました。この素晴らしいチームとの最後の時間は、本当に素晴らしい週末でした。ホームイベントでの2連勝、そして3つのチャンピオンシップすべてで2位を獲得できたことは、JAGUAR TCS RACINGの全員が誇りに思うべき成果です。シーズンを通して休むことなく努力し、本来の姿を取り戻し、勝利と表彰台を目指して戦いました。直近6レースで5勝を挙げたことは、スポーツ界の最高峰の偉業に匹敵する、まさに壮大なカムバックストーリーと言えます。

ニックは今週末、素晴らしいパフォーマンスを見せ、スタートでリードをすると連勝を確実なものにします。ホームでの2勝とファステストラップ、そしてドライバーズ・ランキング2位を獲得したことは、ニックがJAGUAR TCS RACINGでのレースを締めくくるにふさわしい結果であり、彼はこの素晴らしいチーム、そしてJAGUARのモータースポーツ史において特別な存在となったでしょう。

ミッチが1-2フィニッシュの表彰台でシーズンを締めくくることができなかったことは、非常に残念です。フルコースイエローが提示されている間に不運にもタイムペナルティを受けたことは、彼とチームにとって痛手でした。ミッチは今シーズン、幾度も不運に見舞われてきましたが、ベルリンとロンドンの直近2戦では好調を維持しています。彼の実力は疑いのないものであり、来シーズンはさらなる飛躍を期待しています。」

JAGUAR TCS RACINGドライバー、ニック・キャシディ(#37)のコメント:
「JAGUAR TCS RACINGでの私のキャリアを締めくくるにふさわしい完璧なレースでした。今シーズン最もリラックスした気分でレースに挑むことができ、スタートから圧倒的な強さを発揮することができました。

クオリファイセッションでは、ドライバーズ・ランキング2位獲得の絶好のチャンスを与えてくれたミッチのサポートに心から感謝しています。チームとの最後のレースは特別なものとなりました。またチームを離れるジェームズとともに、素晴らしい形で締めくくることができたことは、とても感慨深いです。ジェームズが大きな支えとなり、このチームのためにレースをする機会を与えてくれたこと、そして忘れられない思い出とともにチームでのキャリアを締めくくることができたことを、心から感謝しています。」

JAGUAR TCS RACINGドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:
「個人的にはフラストレーションの溜まる週末となりました。ただ、マシンは本来の速さを取り戻しつつあり、そうしたなかでシーズンを終えることができたことは良かったです。休暇期間中に来シーズンに向けてリセットできます。チームにとっても、3つのチャンピオンシップすべてで2位という好成績に貢献できたことをうれしく思います。フォーミュラEで走る機会を与えてくれたジェームズを最高のかたちで送り出すことができました。彼には本当に感謝しています。」

※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2025年7月26日、27日(現地時間)に発表したプレスリリースの翻訳です。

以上

エディターズ・ノート

JAGUAR TCS RACINGについて
JAGUARは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。 

2024年、JAGUAR TCS RACINGがABB FIAフォーミュラEのチーム・チャンピオンシップを獲得し、JAGUARにとって1991年以来となる世界選手権制覇を達成しました。また、JAGUARはGEN3時代のフォーミュラEレーシングマシンである「I-TYPE 6」で、新設されたマニュファクチャラーズ・タイトルも獲得しました。 

JAGUAR TCS RACINGのドライバーであるミッチ・エバンスとニック・キャシディは、2023/2024シーズンのドライバーズ・ランキングでそれぞれ2位と3位となり、フォーミュラEがGEN3 Evo時代へと移行するシーズン11にも、チームの一員として再び参戦します。シーズン11と12にまたがるGEN3 Evoでは、新しいパワートレインや、クオリファイセッションおよびレースの一部のフェーズで全輪駆動を採用するなど、世界唯一のネットカーボンゼロの電動レーシングマシンは、さらなる技術的進歩が見込まれています。

また、2026年にスタートするシーズン13-16のGEN4時代への継続参戦することを決定し、ABB FIAフォーミュラE世界選手権への長期的なコミットメントを表明しました。 

フォーミュラEは、オール電動のコンセプトだけでなく、開催地の選択においてもモータースポーツ界ではユニークな存在です。2024/2025シーズンの世界選手権では、サンパウロ、ディルイーヤ、東京、モナコなど、世界の主要都市の中心部に作られる仮設のストリートサーキットで多くのイベントが開催される予定です。また、新たな開催地としてマイアミが加わり、シーズン最終戦は再びロンドンでダブルヘッダーのレースウィークエンドとして開催される予定です。

JAGUAR TCS RACINGはフォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、モーター・ジェネレーター・ユニット、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。JAGUARは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるフォーテスキューWAEを通じてENVISION RACINGにGEN3 Evoのパワートレインを供給します。

コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的かつ軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバー(JLR)のフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。

フォーミュラEへの参戦は、JLRが掲げる「REIMAGINE」戦略の実現に向けた最重要事項であることに変わりはありません。フォーミュラEは電気自動車による世界選手権の最高峰であり、チームは高性能が求められる環境で新しいEVテクノロジーをテストして開発することができます。チームのミッション「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」のテストベッドであり続け、そこから得られる「Race to Road(レースで得た知識や経験を市販車へ)」、そして「Road to Race(市販車からレースへ)」と相互の学びによって、JAGUARのEVの未来を切り開いていくのに寄与します。 

JAGUAR TCS RACINGは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としています。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っています。

詳細については、https://media.jaguarracing.com/をご覧ください。

Tata Consultancy Services (TCS)について
TCSは、56年以上にわたって数多くの世界最大規模のビジネスをデジタルに変革してきた、ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業です。JLRの長年にわたる戦略的テクニカルパートナーであるTCSは、新しいテクノロジーを活用して、レースチームの電動化を促進し、レースで勝利して、より持続可能な未来を構築する活動をサポートしています。TCSはより良い未来の構築に取り組み、サーキットで得たノウハウを活用して、モビリティ・エコシステムを変革しています。タタ・グループの一員であるTCSは、世界中に61万2,000人を超えるコンサルタントを擁しています。  

◆お問い合わせ先◆
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)

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