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新しいリーダー、新しいドライバーラインアップ、新しいマシン: JAGUAR TCS RACING、チームの新時代に向けて2025/26シーズンのリブリーを発表

公開日:2025/10/24 15:30

2025年10月24日

新しいリーダー、新しいドライバーラインアップ、新しいマシン:
JAGUAR TCS RACING、チームの新時代に向けて2025/26シーズンのリブリーを発表

■JAGUAR TCS RACINGチームは、記念すべき参戦10年目となるABB FIAフォーミュラE世界選手権2025/26シーズンの最新リブリーを発表
■イアン・ジェームスのチーム・プリンシパル就任と、フォーミュラE世界選手権2019/20シーズンのドライバーズ・チャンピオンに輝いたポルトガル出身の実力派ドライバー、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタの加入も発表
■アントニオ・フェリックス・ダ・コスタは、JAGUAR TCS RACINGで10シーズン目を迎えるミッチ・エバンスとタッグを組む。両者はフォーミュラEで合算26勝の実績で、世界選手権史上最強のドライバーラインアップが実現
■特徴的なリブリーを纏ったJAGUAR 「I-TYPE 7」はドライバーとともに、現地時間10月27日からスペイン・バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで行われる公式プレシーズンテストにJAGUAR TCS RACINGが参加。10月31日には同サーキットで行われるオールウーマンテストも参加
■JAGUAR TCS RACINGがレースで実証したハードウェアおよびソフトウェアのテクノロジーは、DESIGNE VISION CONCEPT「TYPE 00」として発表し今後導入するJAGUARの次世代EVの市販モデルに採用予定

2025年10月22日、英国ゲイドン発: JAGUAR TCS RACINGは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権2025/26シーズンに向けて、特徴的なリブリーを施したJAGUAR 「I-TYPE 7」を公開しました。

新たなリーダーとドライバーを迎え、JAGUAR TCS RACINGはスペイン・バレンシアでの公式プレシーズンテスト(現地時間10月27~31日)に向けて準備を進めています。

最新のリブリーはチームの特徴である洗練されたモダンなデザインをさらに進化させています。アイコニックなブラック、ホワイト、ゴールドのカラーパレット、シャープなコントラスト、ダイナミックな幾何学的要素はそのままにデザインを変更し、JAGUAR TCS RACINGの先進的な精神を表現しています。 「I-TYPE 7」はGEN3 Evo時代で最も成功したマシンで、シーズン11ではJAGUAR TCS RACINGが6勝、カスタマーチームのENVISION RACINGが1勝を挙げています。

バレンシアでの公式プレシーズンテストは、リーダーとドライバーラインアップが変わり新体制となったチームにとって初舞台となります。新チーム・プリンシパルにはイアン・ジェームスが就任し、2019/20シーズンのドライバーズ・チャンピオンのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタとJAGUAR TCS RACINGで長年ドライバーを務めているミッチ・エバンスがタッグを組むことで、フォーミュラE史上最も勝利数が多いペアが誕生しました。バレンシアはこの3人が揃う初の公式舞台であり、シーズン12に向けて、チームへの期待が高まる新たな章の幕開けとなります。

チームは10年目という節目を迎えますが、これまでに127レースに出場し、22勝、31回の表彰台、合計1,638ポイントを獲得しています。2024/25シーズンではFIAチーム部門とマニュファクチャラー部門の両方で準優勝を果たしました。この驚異的な戦績を追い風に、JAGUAR TCS RACINGは新たなシーズンに突入します。チームは昨シーズン6勝(うち5勝は最後の6レースで獲得)という過去最多の勝利を収め、世界チャンピオンを狙えるポテンシャルを示しました。「I-TYPE 7」はGEN3 Evo時代として2年目を迎えますが、来たるシーズンに向けての変更はありません。

JAGUAR TCS RACINGチーム・プリンシパルを務めるイアン・ジェームスのコメント:
「今シーズンはJAGUAR TCS RACINGにとって新章の幕開けとなります。新しいドライバーが加わり、GEN3マシンは最終進化を遂げ、チームは確かな勢いと明確な目的意識を持ってバレンシアでの公式プレシーズンテストに臨みます。今シーズンも激しい戦いが待ち受けていることは間違いありませんが、この挑戦に立ち向かう準備はできています。」

JAGUAR TCS RACINGドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:
「早くバレンシアで 『I-TYPE 7』のステアリングを握り、そのパフォーマンスを試したくて待ちきれません。昨シーズンの終わりに示したマシンのスピードに、新体制となったチームの躍動感が加わり、全力を尽くす準備は万端です。これからのシーズンが本当に楽しみです。」
 
JAGUAR TCS RACINGドライバー、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(#13)のコメント: 
「JAGUAR TCS RACINGでの新たな旅が始まり、本当にうれしいです。このチームは昨シーズン、信じられないほどの勢いを見せましたし、来るシーズンに向けて皆がモチベーションを高めています。バレンシアでのテストは僕にとって、 『I-TYPE 7』に慣れ、そのパフォーマンスの基礎を作る重要な機会です。初日から全力で挑みます。」

チームが10年目を迎えるにあたり、信頼できるパートナーとの強固なネットワークはこれからもトラック内外でチームの成功に重要な役割を果たします。タイトルパートナーおよびオフィシャルテクノロジーパートナーであるタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)は引き続き、チームのイノベーションと適応力を推進する中心的役割を担います。また、Dow、Castrol、Reflo、Alpinestarsとの長年にわたるコラボレーションもこれまで同様、卓越した技術とオペレーション全体におけるより持続可能なソリューションを提供します。 

また、JAGUAR TCS RACINGはさらに、オフィシャルファイナンシャルサービスパートナーとしてChaseを迎えます。この素晴らしいコラボレーションにより、2025/26シーズンに先駆けて、ビジネス上の強みと競争力がさらに強化されます。


GEN3 Evoと JAGUAR 「I-TYPE 7」

2024/25シーズンと2025/26シーズンにまたがり新たなレギュレーションが導入されたことで、ABB FIAフォーミュラE世界選手権にGEN3 Evo時代が到来しました。

ボディーワークが新しくなり、デュエル方式のクオリファイ・セッション、レーススタートとアタックモード時に四輪駆動が利用できるようになりました。また、全チームでハンコック製「iON」タイヤへの変更が行われました。

マニュファクチャラーとしては、JAGUAR TCS RACINGのGEN3 EvoマシンであるJAGUAR 「I-TYPE 7」がシーズン11でデビューした際に、新しいJAGUAR製の周辺パーツを多数導入しました。2025/26シーズンには、パフォーマンスを次のレベルに押し上げるという高い目標を掲げ、再設計したインバーター、モーター・ジェネレーター・ユニット(MGU)、トランスミッションなどを搭載した全く新しいリアパワートレインを採用し、最先端技術を披露しました。

再構成したパッケージでは、電子補助システムを軽量化し、ハンドリングのバランスが改善されました。また、熱管理を強化したことでMGUの効率が向上し、新開発のリア・サスペンションによりさまざまなサーキットのコンディションへの適応力が増し、精度、性能、汎用性が向上しています。

※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが 2025年10月22日(現地時間)に発表したプレスリリースの翻訳です。

以上

エディターズ・ノート

JAGUAR TCS RACINGについて
JAGUARは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。 

JAGUAR TCS RACINGはフォーミュラEにおいて20回以上の優勝と50回を超える表彰台を記録し、2024年には ABB FIAフォーミュラE・チーム・チャンピオンシップタイトルおよびマニュファクチャラーズ・トロフィーを獲得しました。JAGUARにとって1991年以来となる世界選手権制覇を成し遂げました。

昨シーズン、GEN3 Evo時代の戦いにおいて、JAGUAR TCS RACINGはこれまでで最も先進的かつ高効率なフォーミュラEマシンである JAGUAR 「I-TYPE 7」 をデビューさせました。その結果、2024/25シーズンを通じて6勝を挙げました。これは、フォーミュラEに参戦して以来、1シーズンのチーム最多勝利数です。

そして、ABB FIAフォーミュラE世界選手権2025/26シーズンに向けて、JAGUAR TCS RACINGは新たなドライバーラインアップで臨みます。フォーミュラE史上最多勝利記録に並ぶ実績をJAGUARとともに築いてきたミッチ・エバンスが、フォーミュラEシーズン6のチャンピオンのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタとタッグを組みます。さらに、新たにチーム・プリンシパルにはイアン・ジェームスが就任し率いていきます。イアン・ジェームスはこれまで、MERCEDES-EQ FORMULA E TEAMを率いて2度のドライバーズおよびチーム・タイトルを獲得、さらに2024年にはNEOM McLAREN FORMULA E TEAMを率いてチームにとって初のフォーミュラE勝利をもたらした実績を持ちます。

JAGUAR TCS RACINGはまた、2026年からシーズン13まで続くGEN4世代への参戦契約を締結し、ABB FIAフォーミュラE世界選手権への長期的なコミットメントを表明しました。

フォーミュラEは、オール電動のコンセプトだけでなく、開催地の選択においてもモータースポーツ界でユニークな存在です。2025/26シーズンの世界選手権では、サンパウロ、ジェッダ、東京、モナコなど、世界の主要都市の中心部に作られる特設ストリートサーキットで多くのレースが開催される予定です。また、新たな舞台としてマドリードが加わり、シーズン最終戦は再びロンドンでダブルヘッダーとして開催される予定です。

JAGUAR TCS RACINGはフォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、モーター・ジェネレーター・ユニット、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。JAGUARは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるフォーテスキューWAEを通じてENVISION RACINGにGEN3 Evoのパワートレインを供給しています。

コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全チーム共通となっています。これにより、効率的かつ軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバー(JLR)のフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。

フォーミュラEへの参戦は、JLRが掲げる「REIMAGINE」戦略の実現に向けた最重要事項です。フォーミュラEは電気自動車による世界選手権の最高峰であり、チームは高性能が求められる環境で新しいEVテクノロジーをテスト、開発することができます。チームのミッションである「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」のテストベッドであり続け、そこから得られる「Race to Road(レースで得た知識や経験を市販車へ)」、そして「Road to Race(市販車からレースへ)」と相互の学びによって、JAGUARのEVの未来を切り開いていくのに寄与します。 

JAGUAR TCS RACINGは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としています。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っています。

詳細については、https://media.jaguarracing.com/をご覧ください。

Tata Consultancy Services (TCS)について
タタ・コンサルタンシー・サービシズ(Tata Consultancy Services、以下「TCS」) は、世界中の業界をリードする企業・団体から選ばれるデジタルトランスフォーメーションおよびテクノロジーパートナーです。1968年の創立以来、TCSは革新、卓越したエンジニアリング、そして最高水準の顧客サービスを堅持してきました。

タタグループの伝統にルーツを持つTCSは、クライアント、投資家、社員、そして社会全体に対する長期的な価値の創出に取り組んでいます。現在、55か国にわたり60万人を超える高度なスキルを持つコンサルタントを擁し、6大陸で「トップ・エンプロイヤー(Top Employer)」に選出されています。また、新たなテクノロジーを迅速かつ大規模に応用・展開する能力を活かし、クライアント企業との長期的なパートナーシップを構築。クライアントが、常に変化に適応し続ける組織へと進化するための支援を提供しています。

JAGUAR TCS RACINGのタイトルパートナーおよびテクノロジーパートナーとして、TCSは持続可能なモビリティの進化を牽引しています。高性能モータースポーツという厳しい競争環境において、TCSはJAGUAR TCS RACINGの迅速な対応力を支え、レースでの勝利と表彰台獲得に貢献しています。


◆お問い合わせ先◆
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)

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