※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2018年1月10日に発表したプレスリリースの参考翻訳です。
2018年1月15日
(日本語訳発行日)
L18U001
ランドローバー70周年記念
幻の「LAND ROVER」オリジナル・ローンチ・モデルの
レストア・プロジェクトが始動
■ランドローバーは、2018年に70周年を迎え、その記念事業の第一弾として、「LAND ROVER」オリジナル・ローンチ・モデルのレストア・プロジェクトを始動
■1948年に開催されたアムステルダム・モーターショーで発表した「LAND ROVER」車両は、その後63年間、所在が不明に
■当時の姿を残した世界的にも価値の高い「LAND ROVER」が最近になって発見される
■今年、コベントリーのジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークスの専門家が、この名車の歴史を残しながら、丹念にレストアを実施
■初代「LAND ROVER」がクラシック・ワークスに運び込まれる様子の動画を公開
2018年1月10日、英国コベントリー発
ランドローバーは、2018年に70周年を迎えるにあたり、年間を通じて様々な記念事業を企画しています。その第一弾として1948年のアムステルダム・モーターショーで発表したプリプロダクション・モデル3台のうち1台のレストアを行います。このモデルのデビューは、ひと目でLAND ROVERと認識されるデザインが、世界で初めて発表された瞬間でした。
この「LAND ROVER」オリジナル・ローンチ・モデルは、長年ベールに包まれていました。アムステルダム・モーターショーに出展した1960年代を最後に表舞台から姿を消し、20年間にわたってウェールズの農場で使われていました。その後レストアするために買われたものの、未着手のまま放置されていましたが、この車が製造された英国ソリハルの近くで発見されました。今回、ジャガー・ランドローバー・クラシックの専門家たちが何か月もかけて社内のアーカイブをもとに車両の所有履歴を調査し、実物であることが証明されました。
2016年に発表した、ランドローバーの歴史的な車両「LAND ROVER Series I」をレストアしお客様に届けるという「REBORN」プロジェクトに携わったチームが、今回の歴史的に重要なレストア・プロジェクトを担当します。このプロトタイプを慎重に保存しながら、再び走行可能にするという、最も困難なミッションに1年をかけて取り組む予定です。
ジャガー・ランドローバー・クラシックのディレクター、ティム・ハニングは次のようにコメントしています。
「この『LAND ROVER』オリジナル・ローンチ・モデルは、世界の自動車の歴史において唯一無二の存在であり、『LAND ROVER』のプリプロダクション・モデル第一号車である『Huey』と同様に高い歴史的価値があります。ここクラシック・ワークスで丹精込めてレストアを行い、あるべき姿を正確に再現していきます。ランドローバー70周年事業の皮切りとしてふさわしい取り組みとなるでしょう。ひと目でLAND ROVERとわかるデザインを世界の人々が初めて目にすることになる1948年のアムステルダム・モーターショーでの発表に向けて、ちょうど70年前の今頃、最終調整が行われていたと想像すると、胸が高鳴ります。」
ジャガー・ランドローバー・クラシックは、アルミニウム製の分厚い車体パネル、亜鉛メッキのシャシー、取外し可能なリアタブなど、量産前に製造された48台の「LAND ROVER」プリプロダクション・モデルの特徴的な仕様を、今回のレストアでも取り入れる予定です。1948年当時に使用されていたライトグリーンの塗装など、外観も再現していきます。
この歴史的な1台をこれまで所有してきた歴代のオーナーは、ジャガー・ランドローバーのクラシック・ワークスの施設に招待され、「LAND ROVER」との思い出を語りながら、レストアの様子が見学できます。
LAND ROVER モデルは、67年以上にわたって「Series I」から「DEFENDER」に至るまでソリハルで製造されていますが、その原点を象徴するモデルをレストアするこの画期的なプロジェクトは、2018年を通じて行うランドローバー・ブランドの過去、現在、そして未来に焦点を当てた一連のストーリーやイベントの第一弾となります。
以上
エディターズ・ノート
ランドローバーについて
ランドローバーは1948年以来、そのモデル・シリーズ全体にわたり、本格的な4x4を継続して製造しています。「DEFENDER」、「DISCOVERY」、「DISCOVERY SPORT」、「RANGE ROVER」、「RANGE ROVER SPORT」、「RANGE ROVER VELAR」、そして「RANGE ROVER EVOQUE」は、それぞれが世界の4x4市場の各カテゴリーを代表するモデルです。現在、これらのモデルの80%は輸出され、世界100か国以上で販売されています。
ジャガー・ランドローバー・クラシックについて
ジャガー・ランドローバー・クラシックは、スペシャル・オペレーションズに属する1部門であり、世界中のジャガーおよびランドローバーのクラシック・モデルのお客様やファン向けに、車両、サービス、パーツ、エクスペリエンスの提供を行っています。
「LAND ROVER」オリジナル・ローンチ・モデルについて
1948年
左ハンドルで製造。整備手帳、販売記録には「Experimental」と記載
エンジン部門が新しい製造部品でアップグレードを実施。現在の右ハンドルに変更
1955年
1955年6月25日に「SNX 910」として初めて登録
1961年
ハンズワースの新たなオーナーに売却
1965年
サットンコールドフィールドに移動
1967年
ストラトフォード=アポン=エイヴォンに移動
1968年
ウルターシャーのアルヴチャーチに移動
静止電力の供給源としてウェールズで使用
1988年
エンジンが動かなくなり、英国バーミンガムの新たなオーナーに売却
2016年
ソリハル近くの庭で発見され、レストアが計画されるも未着手
◆お問い合わせ先◆
ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568
(9:00~18:00、土日祝日を除く)