※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2018年5月23日に発表したプレスリリースの参考翻訳です。
2018年5月29日
(日本語訳発行日)
C18U006
ジャガー・ランドローバー、2017/18年度第4四半期および通期決算を発表
通年の世界販売台数は614,309台と過去最高を記録
■2017/18年度の世界販売台数は、614,309台
■2017/18年度通年の売上高は、前年度比6%増の258億ポンド(約3兆7,410億円)で、税引き前利益は15億ポンド(約2,175億円)
■ランドローバー「RANGE ROVER VELAR」、「DISCOVERY」、そしてジャガー「F-PACE」といった新型モデルが世界販売台数を牽引
■成長および効率化に向けた計画に基づき、新しい自動車技術、製造および研究開発施設に対して42億ポンド(約6,090億円)を投資
■第4四半期の世界販売台数は172,709台で、売上高は76億ポンド(約1兆1,020億円)、税引き前利益は3億6,400万ポンド(約528億円)
2018年5月23日、英国ホイットリー発
英国最大の自動車メーカーであるジャガー・ランドローバーは、2017/18年度(2017年4月~2018年3月)の第4四半期および通期決算を発表しました。売上高は、中国や米国などの主要市場における新型モデルへの堅調な需要が寄与し、前年度比6%増の258億ポンド(約3兆7,410億円)、税引き前利益は15億ポンド(約2,175億円)となりました。
2017/18年度の世界販売台数は、前年度比1.7%増の614,309台を記録し、特に中国(19.9%増)、北米(4.7%増)、オーバーシーズ(3.4%増)が好調でした。その一方で、ディーゼル車に関する環境の変化や英国のEU離脱、そして車両課税に対する懸念などが影響を及ぼし、英国(12.8%減)や欧米(5.3%減)では減収となりましたが、これらは好調な市場の増収分で相殺されています。
15億ポンド(約2,175億円)の税引き前利益には、第1四半期に計上された4億3700万ポンド(約634億円)の年金が含まれており、第4四半期に発生したワンオフのエンジニアリング費用を一部相殺しています。この例外項目を除いたEBITは、前年度の5.9%に対し3.8%でした。EBITが前年度を下回った要因としては、大規模な事業投資や有形・無形固定資産の償却費の増加に対して、ここ数年に比べて成長率が緩やかであったことがあげられます。
なお、第4四半期の売上高は76億ポンド(約1兆1,020億円)、税引き前利益は3億6400万ポンド(約528億円)でした。
ジャガー・ランドローバーの最高経営責任者(CEO)、ラルフ・スペッツ博士は、次のように述べています。「ジャガー・ランドローバーにとって逆風が吹くなか、このような結果を残せたことは、当社の底力があったからこそだと思います。英国やその他の欧州各国は厳しい状況でしたが、主要な成長市場が、これらのマイナス要因を相殺し、結果的に世界販売台数は過去最高を記録することができました。ジャガー・ランドローバーはタタ傘下となって10年目を迎えました。当社は将来を見据えて打ち立てた、自動運転、コネクティビティ、電動化、モビリティ戦略に沿って、今後も新型モデル開発をはじめマニュファクチャリング関連施設、次世代自動車技術に対して積極的に投資をしていきます。」
2017/18年度の投資額は42億ポンド(約6,090億円)に達し、その半分以上は新型モデルや新技術に配分され、残りは製造施設や研究開発施設の新設および改築に充てられました。
過去最高の世界販売台数を達成できた理由として、ランドローバーのフルサイズSUV「DISCOVERY」、「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー2018」を受賞したミッドサイズ・ラグジュアリーSUV「RANGE ROVER VELAR」、中国市場におけるロングホイールベース仕様のダイナミック・ラグジュアリー・サルーン「XFL」、そして根強い需要を誇るジャガー初のパフォーマンスSUV「F-PACE」などの新型モデルの販売が貢献しています。
さらに、ジャガー・ランドローバーをEV革命の最前線へと飛躍させるジャガー初のエレクトリック・パフォーマンスSUV「I-PACE」、スポーツカーのような外観とSUVの実用性を兼ね備えたコンパクト・パフォーマンスSUV「E-PACE」、ダイナミック・ラグジュアリー・サルーン「XF」にさらなる実用性を追加した「XF SPORTBRAKE」、ランドローバー初のプラグイン・ハイブリッド(PHEV)車「RANGE ROVER」および「RANGE ROVER SPORT」などの最新モデルが新たにラインアップに加わり、さらなる成長が見込めます。
2017/18年度、ジャガー・ランドローバーは新型モデル導入のため、英国におけるジャガー・ランドローバーの施設に大規模な投資を継続して実施しました。また中国における合弁事業としてエンジン工場を新たに設立したほか、2018年後半に稼動予定のスロバキア共和国ニトラ市の製造工場を建設中です。そして、英国ゲイドンにあるデザイン&エンジニアリング・センターには4億5,000万ポンド(約653億円)を投資し、本センターにデザイン部門とエンジニアリング部門を集約する予定です。また、ジャガー・ランドローバーは今年1月に、将来の電動化および自動運転システムの開発をサポートするために、アイルランドのシャノンにソフトウエア・エンジニアリング・センターを開設する計画を発表しました。
現在、ジャガー・ランドローバーは、2018/19年度中の投資額として、45億ポンド(約6,525億円)を見込んでいます。
ラルフ・スペッツ博士は次のように締めくくっています。
「当社は、将来を見据えた製品や技術への投資を継続的に行うことで、お客様に次世代のジャガーおよびランドローバーのモデルを提供していきたいと思います。私たちの計画は確実な成長をもたらすものであると自負しており、その成長が持続的かつ収益性の高いものになるよう、効率性を高めてまいります。当社はパイオニア精神を持ったひとつのチームであり、英国らしい最高のデザインとエンジニアリング・インテグリティを備えた魅力的な製品を提供し、お客様のご要望に応えていきます。」
以上
エディターズ・ノート
ジャガー・ランドローバーについて
ジャガー・ランドローバーは英国最大の自動車メーカーで、ジャガーとランドローバーという、2つの特徴的な英国車ブランドにより成り立っています。ジャガーは世界で最もプレミアムでラグジュアリーなスポーツ・サルーンおよびスポーツカーを製造するブランドのひとつです。またランドローバーは、世界で最も本格的な4x4モデルを製造する先進的なブランドです。
ジャガー・ランドローバーは全世界で4万3,000人以上を雇用しており、さらに販売ディーラーやサプライヤー、ローカル・ビジネスに従事する約24万人がジャガー・ランドローバーを支えています。製造拠点は英国を主軸とし、他に中国、ブラジル、オーストリア、スロバキアに製造工場を有しています。
ジャガー・ランドローバーには、クラスをリードするモデルを開発、製造し、お客様に素晴らしいエクスペリエンスを提供する、という信念があります。80%以上の利益は海外への輸出で得ており、昨年ジャガー・ランドローバーは、世界の130の国と地域において621,109台を販売しました。
当社の革新は今後も続きます。2017/18年度、新製品の製造および設備投資に42億ポンド(約6,090億円)以上を投じました。
2020年以降に投入するジャガー・ランドローバーの新型モデルには、すべて電動モデルが設定される予定で、これまで以上に幅広い選択肢をお客様に提供します。全ラインアップで、EV(電気自動車)、PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)、およびMHEV(マイルド・ハイブリッド車)といった電動モデルを導入しながら、非常にクリーンなガソリン・エンジンおよびディーゼル・エンジンも引き続き展開していきます。
※1ポンド=145円にて換算(2018年5月29日現在)
◆お問い合わせ先◆
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689
(9:00~18:00、土日祝日を除く)
ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568
(9:00~18:00、土日祝日を除く)