2019年7月25日
ジャガー・ランドローバー、世界的なプラスチックごみ問題に取り組むための
新たなリサイクル・プロセスの試験的な運用を開始
■ジャガー・ランドローバーは世界的なプラスチックごみ問題の解決に向けた試験的な取り組みとして、ドイツに本社を置く総合化学会社BASFと連携し、試験的な研究プロジェクト「ChemCycling」を開始
■「ChemCycling」は、プラスチックごみをリサイクルしてプレミアム・マテリアルにし、将来的にジャガーおよびランドローバーの車両に使用するプロジェクト
■リサイクルされたプラスチック・マテリアルは、ジャガー・ランドローバーの厳しい品質および安全基準を満たしているかを確認するため、ジャガー初のフルバッテリー電気自動車(BEV)である「I-PACE」のプロトタイプ車両に採用して検証
2019年7月19日、英国ホイットリー発: ジャガー・ランドローバーは、プラスチックごみをリサイクルし、新たなプレミアム・マテリアルとして将来のジャガーおよびランドローバー車両に使用する、革新的なリサイクル・プロセスの試験的な運用を開始しました。
世界中のプラスチックごみの量は、2050年までに1,200万トンを超えると想定されています*。今日においては、プラスチックごみのすべてを、特に最も厳しい品質および安全基準が設けられている車両のパーツに活用することはできません。
そこでジャガー・ランドローバーは、ドイツの総合化学会社であるBASFと連携し、埋め立てや焼却予定の一般的なプラスチックごみを、新たに高品質なマテリアルに作り替える試験的なプロジェクト「ChemCycling」を始動しました。
プラスチックごみは、熱化学プロセスにより熱分解油に変換されます。この二次原料は、化石資源の代わりとしてBASFの生産チェーンに供給され、最終的には、高品質と機能性を実現した、プレミアムグレードのプラスチック・マテリアルが製造できます。そして、このプラスチック・マテリアルは加工や色付けが可能なため、次世代のジャガー・ランドローバー車両のダッシュボードやエクステリアの設計において理想的で持続可能なソリューションになります。
現在ジャガー・ランドローバーとBASFは、ジャガー初のフルバッテリー電気自動車(BEV)である「I-PACE」プロトタイプを使って、フロントエンド・キャリアのオーバーモールドにこの新マテリアルを採用し、既存の部品と同じように、厳しい安全基準を満たせるかを検証しています。
この試験の結果が良好で、化学品のリサイクルが市場に受け入れられる態勢が整えば、品質や安全面で妥協することなく、プラスチックをリサイクルして生成した新たなプレミアム・マテリアルを、ジャガー・ランドローバー車両すべてに採用することができるようになります**。
ジャガー・ランドローバーのシニア・サステイナビリティ・マネージャー、クリス・ブラウンは次のように述べています。
「ジャガー・ランドローバーでは、製造過程におけるプラスチックの使い捨てを減らし、プロダクトのライフサイクル全体から過剰な廃棄物を削減し、リサイクル素材の使用拡大を積極的に推し進めています。BASFとの連携は、サーキュラー・エコノミー(循環型経済)の実現に向けた当社のコミットメントを具現化したものです。」
すでにジャガー・ランドローバーは、英国でのビジネスにおいて、2020年までに埋め立て地への廃棄物をゼロにする「Zero Waste to Landfill」という目標を達成しています。これは、製造ラインにおける130万㎡(サッカー場187個分に相当)のプラスチックの削減と、事業活動で発生する1,400万個の使い捨てプラスチックのリサイクルが含まれます。
※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2019年7月19日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
以上
エディターズ・ノート
ジャガー・ランドローバーについて
ジャガー・ランドローバーは英国最大の自動車メーカーで、ジャガーとランドローバーという、2つのアイコニックな英国車ブランドを有しています。ジャガーは世界有数のラグジュアリーなスポーツ・サルーンおよびスポーツカーのブランドで、ランドローバーは、世界を牽引するプレミアムかつ本格的な全輪駆動モデルのブランドです。
ジャガー・ランドローバーには、クラスをリードするモデルを開発、製造し、お客様が望むような素晴らしいエクスペリエンスを提供するという目標を掲げ、世界中のニーズに応えています。2018年は、世界128か国において592,708台を販売しました。
販売ネットワークやサプライヤー、ローカル・ビジネスなどを含め約26万人のスタッフがジャガー・ランドローバーを支えています。ジャガー・ランドローバーは英国を主軸とする企業であり、英国に2つの主要なデザインおよびエンジニアリング拠点、3つの車両製造工場、エンジン・マニュファクチャリング・センターを有し、さらにバッテリー生産工場の建設を予定しています。また、英国ではシャノン、マンチェスター、ワーウィック (NAIC)、ロンドン、世界的には米国のポートランド、ハンガリーのブダペスト、そして中国の常熟市など、7つの研究開発拠点を有しています。そのほか中国、ブラジル、インド、オーストリア、スロバキアにも工場を有しています。
2020年以降に投入するジャガー・ランドローバーの新型モデルにはすべて電動モデルを設定し、これまで以上に幅広い選択肢をお客様に提供します。BEV(フルバッテリー電気自動車)、PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)、MHEV(マイルド・ハイブリッド車)といった電動モデルを導入し、さらに最新のディーゼル・エンジンおよびガソリン・エンジンも引き続き展開していきます。
** すべてのジャガーおよびランドローバーの車両はユーロNCAP安全性評価で最高の5つ星を獲得しています。
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ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689
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ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568
(9:00~18:00、土日祝日を除く)