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「ジャガー・デザイン・スタジオ」をオープン~84年のジャガーの歴史において初となる専用のデザイン・スタジオ~

公開日:2019/10/02 20:00

2019年10月2日

「ジャガー・デザイン・スタジオ」をオープン
84年のジャガーの歴史において初となる専用のデザイン・スタジオ


■ジャガーのデザイン・ディレクター、ジュリアン・トムソンが統括する新しい「ジャガー・デザイン・スタジオ」を、英国ウォリックシャー州ゲイドンにオープン
■スタジオの中心に「ハート・スペース」をレイアウトし、クリエイティブ・チームとエンジニアリング・チームの間でシームレスなワークフローを実現できる構造を採用
■インテリア・デザインやエクステリア・デザインなど6つの主要パートに分かれ、それぞれが連携して革新的なソリューションを開発し、将来のトレンドを定義
■世界で最も先進的なデザイン・スタジオには、業界をリードするモデリング・マシン、仮想現実(VR)システム、11mもある4Kデジタル・ディスプレイ・ウォールを完備
■新しいデザイン・スタジオの床面積は従来の施設と比較して2倍拡大し、実物大のクレイモデルを最大20台まで同時に制作することが可能

2019年9月26日、英国ゲイドン発: ジャガーは、英国ゲイドンに新しく設立した「ジャガー・デザイン・スタジオ」を披露しました。デザイン・チームをすべてひとつのクリエイティブ・スペースに集結させており、これはジャガー・ブランドの84年間にわたる歴史において初めてのこととなります。

ジャガーのデザイン・ディレクターを務めるジュリアン・トムソンが率いるこの新しいデザイン・スタジオは、世界屈指のテクノロジーを駆使して、人々のクリエイティブ・デザインのプロセスを強化するためにつくられた、世界で最も先進的な自動車デザイン・センターです。

「ジャガー・デザイン・スタジオ」内の中心には「ハート・スペース」を設け、280名の優秀で多様性に富んだクリエイティブ・チームが結集し、次世代のジャガー・デザインを担います。

この「ハート・スペース」を取り囲むように、インテリア、エクステリア、カラー、マテリアル、デザイン・ビジュアライゼーション、デザイン・テクニカルといった、6つの専用作業スペースがレイアウトされています。

ジャガーのデザイン・チームは、ファッションから時計、スポーツ、ゲームなど、世界を舞台に様々な業界で経験を積んだデザイナーたちで構成されています。幅広いデザインの領域で培った力を結集させることで、コンテンポラリーなマテリアルやプロセスを採用しながら、英国らしさを象徴するジャガー・ブランドを実現します。例えば、一度に20台を制作することができるクレイモデル・マシンや、仮想現実(VR)システム、11mの4Kデジタル・ディスプレイ・ウォール「The Electric」など、業界をリードする最新設備があります。「ジャガー・デザイン・スタジオ」の床面積は12,000㎡を超え、英国ホイットリーにあった以前のスタジオに比べ約2倍の広さになっています。

ジャガーのデザイン・ディレクターであるジュリアン・トムソンは次のように述べています。
「ジャガーはデザイン主導のブランドとしてユニークな歴史を持ち、常にデザインをジャガーのDNAの柱としてきました。ジャガー創始者であるウィリアム・ライオンズ卿が打ち立てたデザインの価値観や哲学は今もなお引き継がれており、これにより私たちはお客様のために最高のクルマをこの先もずっとデザインし続けることができます。デザイン・チームは、自動車業界が直面している問題を十分に理解しており、イノベーションとクリエイティビティをもってそれらの問題に適切に対応することができます。

新施設では、ひとつの広大なクリエイティブ・スペースに、すべてのデザイン・チームを集結させています。なぜならば、インスピレーションとは人と人とのコミュニケーションやコラボレーションから生まれると強く信じているからです。最新のテクノロジーを取り入れていますが、それと同じくらい重要なこととして、チームの一人ひとりが持つ専門性や経験がもたらす多様性と、ジャガーに対するパッションがあり、これらが類まれなデザインをつくりあげるのです。」

メインスタジオは「Studio 3」および「Studio 4」と名付けられており、これは1985年からジャガー・デザインの本拠地であった英国ホイットリーの「Studio 1」、「Studio 2」に敬意を表したものです。それと同時に、1956年と1957年にル・マン24時間耐久レースで優勝を果たしたジャガーのレーシングカー「D-TYPE」のナンバーにも由来しています。会議室をはじめとする各施設については、半分はジャガーのアイコニックなモデルから、残りの半分はジャガー創始者のウィリアム・ライオンズ卿、デザイナーのジェフ・ローソン、そして俳優のスティーブ・マックイーンなど、ジャガーの歴史において重要な人物から用いて名付けています。

「Studio 3」と「Studio 4」には、2台のクレイモデルを収容できる、長さ20m、負荷容量4.5トンのプレートを各5か所、合計10か所備えています。デザイナーはインテリアとエクステリアのモデルを隣に並べて、双方のデザインの相乗効果や相性などを検証できるようになりました。これはジャガー史上初めての取り組みとなります。

各プレートは床に組み込まれたマシンレール上に取り付けられ、1kw、16,000rpmの高速スピンドル・モーターを搭載した3+2軸のKolb社製Concept Line CNCクレイモデル・マシンを活用し、両側からの加工が可能です。この高度なシステムによって、測定と切削をすばやくかつ簡単に切り替えることができます。

さらに、フロア一体型のリフトが備わっており、クレイモデルをプレートごとに昇降して高さ調整ができるため、クレイモデラーにとって最も人間工学的に理にかなったポジションで作業ができます。

46名のクレイモデラーで構成されるチームにとって、理想的なクレイの状態が保てるよう、スタジオの温度は完璧にコントロールされ、照明は適切な明るさと色温度に設定されます。

ジャガーのインテリア・デザイン・ディレクターであるアリスター・ウェランは次のように述べています。
「このデザイン・スタジオは、ジャガーの心や神髄を大切にしながら、デザイン・プロセスを改善し、さらにダイナミックに進化させるためにつくられました。デザイン・チームがひとつのファミリーとして、これから新しいホームを構築していくことを念頭に、私たちは皆で話し合ってきました。『ハート・スペース』というコミュニティの中核となる場所を備え、各デザイン分野間のコラボレーションや相乗効果を促進させることが重要だと考えています。」

「Studio 4」は北に面しており、大きなガラス張りのドアから十分な自然光が降り注ぎます。車両を屋外に簡単に持ち出し、太陽光の下で、様々な距離や角度から確認することも可能です。そして、3つのフルレングスの天窓などを含め、ガラス張りの総面積が906㎡もあります。スタジオ内は自然光で満たされ、梁のように多数設置された木製の構造物により、スタジオは明るくかつ暖かい雰囲気になっています。

モデルを様々な高さから見ることは採光と同じくらい重要です。これまでジャガーでは、初期のスケッチ段階からモデリングに至るまで、平面図がデザイナーにとって非常に重要なものとしてきました。新しいスタジオでは、デザイナーたちは初めて「Mezzanine(中二階)」、「View Room(展望室)」、「The Steps(階段)」と呼ばれる円形劇場スタイルの座席エリアから、あらゆる高さからモデルを精査することが可能になりました。

さらに、スケッチからアニメーションまでのあらゆる過程において、デジタル・チームが提供するVRシステムがジャガーのデザインに大きく貢献しています。VRリグを使用することで、デザイナーとスタジオ・エンジニアはこれまでにないほどすばやく、そして効率的に仮想現実の中でアイデアを検証することができるようになります。初期の構想段階から、CAS(コンピュータ支援造形)チームがデザイン・スケッチをデジタル3Dモデルに変換し、同時にDVA(デザイン仮想化・アニメーション)チームはデザイナーやデータ・チームと緊密に連携しながらスケッチや3Dモデルをレンダリング、アニメーション化します。

ジャガー・デザイン・スタジオでは、高度なマテリアル技術の開発にもこれまで以上に重きを置いています。カラー&マテリアル・チームには十分な広いスペースと最新技術を備え、ジャガーの厳しい品質水準を満たしながら、次世代のジャガー・モデルに求められる最高レベルのラグジュアリーや手触りを提供し続けるために、最新かつ持続可能なリソースの研究およびテストができるようになりました。

カラー&マテリアル・チームは、エクステリアおよびインテリアの両方と連携し、新しい塗装色から、インテリアのディテールを考案するなど、各モデルのデザインにおいて重要な役割を担います。コンパクト・パフォーマンスSUV「E-PACE」のセンター・コンソールに配するジャガーのロゴプリントなどはその一例です。

ジャガー・デザイン・スタジオは、英国ゲイドンにあるエンジニアリング・デザイン・センターの再開発プロジェクトの一環として、建築会社のBennetts Associates社の協力のもと設計されました。

※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2019年9月26日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。

以上


エディターズノート

ジャガーについて
ジャガーは、その80年以上にわたる歴史において、そのエレガントなデザインと息をのむようなパフォーマンスで世界中のお客様を刺激し、運転することの楽しさや喜びを提供してきました。グローバルに展開しているジャガーのラインアップは、数々の賞を受賞し高い評価を受けているスポーツ・サルーン「XE」、ダイナミック・ラグジュアリー・サルーン「XF」、ラグジュアリー・サルーン「XJ」、ピュア・スポーツカー「F-TYPE」、ジャガー史上最速ペースで販売台数を伸ばしているパフォーマンスSUV「F-PACE」、コンパクト・パフォーマンスSUV「E-PACE」、そして、「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2019」を受賞した、ジャガーをEV革命の最前線へと飛躍させるジャガー初のフルバッテリー電気自動車(BEV)「I-PACE」です。


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