■ジャガーのフルバッテリー電気自動車(BEV)「I-PACE」がEV初のGoogleストリートビュー用車両に
■ジャガー・ランドローバーのエンジニアたちが、「I-PACE」にGoogleストリートビュー撮影機能と大気質測定センサーを搭載
■Google社がダブリン市と提携し、「I-PACE」を使用して、大気質の測定をしながらストリートビューを作成
■「I-PACE」を使って、公道の大気質のデータを12か月間収集する「Air View Dublin(エア・ビュー・ダブリン)」プロジェクトを5月から開始
■ジャガー・ランドローバーの未来を再構築する「REIMAGINE」戦略の一環として、業界のリーダーたちと連携してサステナビリティを追求し、排出ガス量の低減に注力
■ジャガー・ランドローバーは、2039年までに排出ガス量実質ゼロビジネスにするという目標に向け前進
2021年5月26日、英国ゲイドン発 : 英国最大の自動車メーカーであるジャガー・ランドローバーは、Google社とパートナーシップを組み、ジャガーのフルバッテリー電気自動車(BEV)「I-PACE」が、EVとしては初めて、Googleストリートビュー用車両に採用されたことを発表しました。
排出ガスを一切出さない「I-PACE」には、窒素酸化物(NO2)、二酸化炭素(CO2)の排出量や微粒子(PM2.5)を含む、ダブリン市内の大気質を街路ごとに測定するための大気質測定センサーと、Googleストリートビューのマッピング・テクノロジーを搭載し、情報収集に使用されます。
Aclima社が開発した特殊な移動式エアセンサーを装備した「I-PACE」はダブリン市内ですでに稼働しており、今後12か月間にわたり大気質のデータを取得します。これらのデータはGoogle社の科学研究パートナーが分析し、街路レベルでの大気汚染状況のマップ作成に活用されます。
ジャガー・ランドローバーのエンジニアたちは、ストリートビューカメラ用のルーフマウント、配線に対応するリアウィンドウガラス、Googleストリートビューのコントロール装置を組み込んだ車内のスイッチ類などを新たにデザインし、各種技術を「I-PACE」に搭載しました。なお、「I-PACE」には、乗員の快適性と健康を考慮して空気イオン化テクノロジーとPM2.5フィルターが装備されています。
このパートナーシップは、サステナビリティに富んだモダン・ラグジュアリーの再構築、ユニークなカスタマー・エクスペリエンスの提供、ポジティブな社会的インパクトの創出、そして2039年までに排出ガス量実質ゼロの実現を目指すという、ジャガー・ランドローバーの「REIMAGINE」戦略の一環として始動しました。
このビジョンを実現するべく、ジャガー・ランドローバーは業界のリーダーたちと連携し、サステナビリティをさらに高め、排出ガス量を低減するとともに、次世代技術、データ、ソフトウェアの開発における成功事例の共有を行っています。
ジャガー・ランドローバーのビジネス・デベロップメント担当プロジェクト・マネージャーである、エレナ・アレンは次のように述べています。
「Googleストリートビュー技術とジャガーのBEV『I-PACE』の組み合わせは、大気質を測定するための最適なソリューションです。電動化をリードする企業となり、2039年までに排出ガス実質ゼロの実現を目指すジャガーの取り組みにも合致しており、今回のプロジェクトをサポートできることを嬉しく思います。このようなパートナーシップは、ジャガーのサステナビリティに対する目標を達成し、ポジティブな社会的インパクトを創出するための方策のひとつです。」
Google社は「Environmental Insights Explorer」の大気質プログラムの一環として、ダブリン市と提携し、市域レベルでの詳細な大気質測定データをマッピングし、気候と市民の健康への対策に活用しています。
Google社とダブリン市は、こうしたデータが、科学者、研究者、政策立案者の大気質に関する調査、研究に役立ち、さらに、市民にも日々の細かい変化を知らせることで、少しでも大気質の改善に繋がることを期待しています。
Google社のジオ・オペレーション担当ヴァイス・プレジデントである、ペディ・フリン氏は、次のように述べています。
「大気質は特に市の行政にとって深刻な問題です。しかし、地域ごとに細分化されたデータと分析結果へのアクセスレベルについては、政策立案者と市民の間にギャップがあります。今回のプロジェクトにより、テクノロジーを駆使してこの重要なデータを収集し、それを皆にアクセス可能なものにすることで、ダブリン市と協力して問題解決へ向けた計画策定を行うことができるようになるでしょう。」
以上
※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2021年5月26日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
エディターズ・ノート
ジャガー・ランドローバーについて:デザインによるモダン・ラグジュアリーの未来の再構築
ジャガー・ランドローバーは、英国を象徴する2つのブランドを通じて、デザインによるモダン・ラグジュアリーの未来を再構築していきます。
ジャガー・ランドローバーのモデルには、フルバッテリー電気自動車(BEV)、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)、マイルド・ハイブリッド(MHEV)、最新のディーゼル・エンジンおよびガソリン・エンジンをラインアップしています。ジャガーとランドローバーは、2020/21年度、世界127の国と地域で425,974台を販売しました。 ランドローバーは、「RANGE ROVER」、「DISCOVERY」、「DEFENDER」 の3つのファミリーを取り揃え、世界のラグジュアリーSUV市場をリードしています。ジャガーは、ブランド初となるプレミアム・オールエレクトリック・パフォーマンスSUV「I-PACE」を販売しています。
また、ジャガー・ランドローバーは英国を拠点とする企業であり、英国に2つの主要なデザインおよびエンジニアリング拠点、3つの車両製造工場、エンジン・マニュファクチャリング・センター、バッテリー・アッセンブリー・センターを有しています。さらに中国、ブラジル、インド、オーストリア、スロバキアにも工場を展開しています。また、7つのテクノロジー拠点をもち、3拠点が英国のマンチェスター、ワーウィック(NAIC)、ロンドンに点在し、そのほかは、アイルランド(シャノン)、米国(ポートランド)、ハンガリー(ブダペスト)、中国(上海)にあります。
「REIMAGINE」計画の中核となるのは、独自の個性を持つジャガーとランドローバー、両ブランドの電動化です。2030年までにジャガーおよびランドローバー・ブランドのすべてのモデルにフルバッテリーEVの選択肢を設定します。サプライチェーン、製品、オペレーションのすべてを通じて、2039年までに排出ガス量実質ゼロにするという目標に向け、ジャガー・ランドローバーは新たな舵を切りました。
ジャガー・ランドローバーは2008年にタタ・モーターズの100%子会社となり、それ以来、テクノロジーやサステナビリティ分野において世界をリードするタタ・グループ企業との連携ができます。
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