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モスとデュイスがミッレミリア2012でジャガーの歴史を再現

公開日:2012/05/18 15:24

※本プレスリリースはジャガー・ランドローバー社が2012 年5 月17日に発表したプレスリリースの日本語訳です。

2012年5 月18日
(日本語訳発行日)
J12U005

2012年5月17日 ブレシア発

サー・スターリング・モスとコ・ドライバーのノーマン・デュイスが、プロトタイプのディスクブレーキを搭載したジャガー「C-type」で参戦した1952年のミッレミリアから60年、二人は今や世界で最も権威のあるクラシックカー・ラリーとなっているミッレミリアのスタートに参加し、その歴史をよみがえらせました。

モスとデュイスのペアがハンドルを握ったのは、今回も「C-type」です。シャーシ番号XKC 005の当車輛は、1952年のミッレミリアの後に行われたランスのスポーツカーレースでモスが優勝を飾り、ディスクブレーキ車として初めて栄冠を獲得したマシンです。

警察に先導されながらブレシア市街をパレード走行した際、モスとデュイスは1952年と同様に車体の底がスタート台に当たってしまうことを避け、スタート台の横から出発しました。

サー・スターリング・モスと、当時ジャガーの開発エンジニアだったノーマン・デュイスが1952年のミッレミリアに参戦したのは、当時開発中だったディスクブレーキシステムの耐久性をレースの場で試すためでもありました。「C-type」のディスクブレーキがブレーキとして機能するのか注目されていた中、ミッレミリアではステアリングのトラブルでリタイアを余儀なくされましたが、逆にディスクブレーキの高い性能を示す結果になりました。その後モスはランスのレースで優勝し、翌1953年にはディスクブレーキを搭載した「C-type」がル・マンで1位、2位、4位を独占しました。ジャガーが様々な自動車の用途に合わせて技術を開発していくうえで、この勝利は重要な節目となりました。

サー・スターリング・モスは1952年のミッレミリアについて次のように述べています。
「ディスクブレーキの性能は抜群でした。フェラーリやメルセデスのブレーキは、1度は良くてもそれ以降はオーバーヒートしていたのに、ジャガーは何度ブレーキを踏んでもすぐに停止する。ミッレミリアは究極の実地テストでした。レースのペースで1,000マイル以上も一般道を走り続けたらいったいどうなるのか。このレースで手ごたえが得られれば、製品化できる 、それがチームみんなの考えでした。」

ノーマン・デュイスも、ブレーキに関するやりとりをよく覚えています。
「検査官たちは車をあちこち調べていましたが、やがて私たちも呼ばれました。ワイヤーホイールだから隙間から見えているはずなのに、検査官がこう述べました。『ブレーキはいったいどこです? この車にはブレーキがないじゃないですか!』ですから私は『いえ、これが新型ブレーキなのですよ』と言って車体をジャッキで持ちあげ、ホイールをはずして説明したのです。検査官たちは興味津々でした。」

モスとデュイスによるパレードラップに続き、オフィシャル・クルーによるスタートに参加するため、C-type XKC 005は今年のミッレミリアにジャガー・ヘリテージ・レーシングから参戦予定の5台--2台のC-type(フアン・マヌエル・ファンジオが所有していたXKC 018と、XKC 045)、Mk Viiサルーン、XK 120のロードスターとフィクストヘッド-- に加わりました。

ジャガー・ヘリテージ・レーシングがエントリーする6 台に続き、今年のミッレミリアには最新のラインアップ「XF」、「XJ」そして「XKR-S」がサポートチームを組みます。どれも、60 年前にモスとデュイスがレースで実証した技術的コンセプトと革新的設計をもとに発展したモデルばかりです。

2012 年のミッレミリアはジャガー・ヘリテージ・レーシングがチームとして参戦するレースプログラムの第1 弾となります。なお今年後半は1956 年以降初めてワークスのバックアップを得た「C-type」と「D-type」がニュルブルクリンクAVD オールドタイマー・グランプリと、グッドウッド・リバイバルでレースに参戦する予定です。

2012年ミッレミリア - ジャガー・ヘリテージ・レーシング・エントリーリスト
•「C-type」(シャシーナンバー:XKC 005、登録番号:MDU 212)
•「C-type」(シャシーナンバー:XKC 018、登録番号:70 XVK)
•「C-type」(シャシーナンバー:XKC 045、登録番号:NDU 289)
•「Mk VII」(登録番号:LHP 5)
•「XK120」ロードスター(登録番号:OOF 748)
•「XK120」フィックスド・ヘッド・クーペ(登録番号:LWK 707)

以上


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ジャガーコール0120-050-689
(土・日・祝日を除く 9:00~18:00)をご掲載ください


本件に関する報道関係の方のお問い合わせ先は、
03-5470-4242 (ジャガー・ランドローバー・ジャパン広報グループ代表)です。
ジャガーオフィシャルWEBサイトのURLは、www.jaguar.com/jpです

広報写真はジャガー・ランドローバー・ジャパン プレスサイトをご利用ください
https://pr.jlrj.jp/

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