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ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE Gen3時代に向けテストカーのコンセプトリバリーを発表

公開日:2022/05/02 16:15

2022年5月2日

ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE Gen3時代に向け
テストカーのコンセプトリバリーを発表

■ジャガーTCSレーシングが、電気自動車レースカーの最高峰であるABB FIA フォーミュラE選手権第3世代(Gen3)のテストカーのコンセプトリバリーを公開
ジャガーは、次世代のフォーミュラEに対して長期的なコミットメントを表明
革新的なアプローチの一環として、魅力的なテストカーのリバリーは、2025年以降、ピュアEV(電気自動車)のラグジュアリー・ブランドとして生まれ変わるジャガーの未来を示唆
フォーミュラEはモナコでGen3マシンを世界初公開

2022年4月28日、英国ゲイドン発 : ジャガーTCSレーシングは、フォーミュラEによる第3世代(Gen3)レーシングマシンの世界初公開に続き、次世代の電気自動車レースのためのテストカーのコンセプトリバリーを発表しました。

次世代のフォーミュラEへの長期的なコミットメントを表明しているジャガーTCSレーシングにとって、抽象芸術からインスピレーションを得た、大胆でモダンなデザインのテストカーのコンセプトリバリーは、Gen3マシンのドラマチックな表現を示しています。

モノクロカラーとシャープで鋭いデザインが洗練された雰囲気を与え、ジャガー・ブランドのサステナビリティ(持続可能性)に富んだモダン・ラグジュアリーの再構築を反映しています。ジャガーは、2025年からピュアEV(電気自動車)のラグジュアリー・ブランドとして生まれ変わります。このコンセプトリバリーは、まもなく始まる重要なトラックテストの段階で、「I-TYPE」Gen3開発マシンに採用されます。シーズン9用のリバリー最終版は、今年後半に発表予定です。

より軽量かつパワフルで効率的なGen3マシンは、電気自動車レースカーとしてのパフォーマンスの新たなベンチマークとなり、電気自動車向けの急速充電技術の開発を加速させ、世界中の大都市でよりエキサイティングなレースを実現できるようになることが期待されます。Gen3マシンの出力は350kW(現在250kW)に強化されます。

世界で最も効率的なGen3マシンは、回生ブレーキからレースで使用されるエネルギーの40%以上を生み出すことができます。フロントとリアの両方にパワートレインを搭載した初のレースカーとして、フロントには250kW、リアには350kWの回生能力を実現し、現行(250kW)の2倍以上になります。その結果、Gen3マシンは、リアに油圧ブレーキを装備していない初のフォーミュラカーとなります。

ジャガーTCSレーシングのチーム・プリンシパルである、ジェームズ・バークレーは次のように述べています。
「ジャガーTCSレーシングがフレッシュでモダンなデザインを採用したGen3向けテストカーのコンセプトリバリーを発表することができ、とても興奮しています。この抽象的なリバリーは、次世代のフォーミュラEに向けた、チームの力強さが表現されています。
Gen3は重要なマイルストーンであり、これまで見たことのない最も先進的なEVレースカー同士が争う世界選手権となるでしょう。Gen3マシンは、より速く、エキサイティングで、よりドラマチックなホイール・トゥ・ホイールのアクションを新しい市街地のレーストラックで発揮してくれると期待しています。ジャガーTCSレーシングチームは、新しい挑戦への準備ができています。この新しいマシンとテクノロジーで、最高のライバルたちと競うことを楽しみにしています。」

来シーズンの開幕から、フォーミュラEのGen3には、グリッド上に4台のジャガーのパワートレインを搭載したフォーミュラEマシンが出走することになります。ジャガーは、高電圧電動モーター、インバーター、トランスミッション、クーリングシステム、ケーシング、サスペンションなどの新しいパワートレイン・テクノロジーをエンヴィジョン・レーシングに供給します。

ジャガーTCSレーシングのエンジニアは、「I-TYPE」Gen3マシンの開発、設計、テストに注力し、今年後半にはチーム・リバリーを正式発表、フォーミュラEテストに挑みます。これらは、2022年ABB FIAフォーミュラE世界選手権のタイトル獲得に向けた戦いと並行して行われます。

※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2022年4月28日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。

以上

エディターズ・ノート

ジャガーTCSレーシングについて
ジャガーは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。ABB FIA フォーミュラE世界選手権のシーズン7では、チーム・ランキングで2位を獲得し、これはジャガーのフォーミュラE史上過去最高の成功となりました。

フォーミュラEは、2025年からピュアEVのラグジュアリー・ブランドとなることを目指すジャガーの現実世界におけるテストベッドです。ジャガーTCSレーシングは、ジャガー・ランドローバーの「REIMAGINE」戦略をサポートするため、新しいサステナブル(持続可能)なテクノロジーを提供し、品質における新しい基準を作り出します。

ジャガーTCSレーシングの目標は、「Reimagine Racing(レースの再構築)」であり、テスト、開発、学習、協力、共有を行い、ジャガー・ランドローバー全体へ知見を共有することで、将来の市販車開発に役立てることです。特に、フォーミュラEで培った知見と技術の移転は、ジャガー・ブランドの再構築に役立ち、フォーミュラE Gen3時代へのコミットメントと合致します。

フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。

コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバーのフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。

フォーミュラEの2021/22年シーズンは、国際自動車連盟(FIA)主催の世界選手権ステータスとなって迎える2回目のシーズンとなり、各チームにとって、「Generation 2」のレースマシンを使用する4度目の、そして最後の年となります。

各チームは、ドライバー1人につき1台、計2台のレースカーを用意し、45分間プラス1ラップのレースを戦います。

フォーミュラEは、フルバッテリー電気自動車(BEV)によるレースというコンセプトに加え、モータースポーツの世界においては開催地の選定もユニークです。選手権は世界的大都市を舞台に、特設の公道サーキットで開催され、今シーズンは、ディルイーヤ、メキシコシティ、ローマ、モナコ、ニューヨーク、ロンドンなどを転戦した後、ソウルで週末に行われるダブルヘッダーレースで最終戦を迎える予定です。

ニュージーランド出身のミッチ・エバンスは、8回の表彰台、2回の優勝、1回のポールポジション、そして177ポイントを獲得し、ドライバーズ・ランキング4位、チーム・ランキング2位でシーズン7を終え、過去最高の成功を収めました。イギリス出身のサム・バードは、チームに加入してから参戦した最初のシーズンであり、2回の優勝、3回の表彰台、1回のポールポジションを獲得し、ドライバーズ・ランキング6位という結果を残しました。

Race to Innovate
フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、ジャガー・ランドローバーのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項です。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、ジャガーはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発しています。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるジャガーにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができます。それこそがジャガーが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいます。

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- Jaguarウェブサイト: http://www.jaguar.co.jp
- Twitter: https://twitter.com/JaguarJPN, @JaguarJPN

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ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00~18:00、土日祝日を除く)

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