2022年5月26日
ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン8
第7戦、第8戦 ベルリン・グランプリ
2日連続で貴重なポイントを獲得
■ベルリンで開催されたABB FIA フォーミュラ E 世界選手権シーズン8の第7戦、第8戦に出場
■第7戦でミッチ・エバンスが5位、サム・バードが7位でフィニッシュしダブルポイント獲得
■第8戦ではミッチ・エバンスが10位でフィニッシュし2日連続でポイント獲得。サム・バードは11位で惜しくもポイント獲得ならず
■ミッチ・エバンスはドライバーズ・ランキング4位、サム・バードは12位
■ジャガーTCSレーシングはチーム・ランキングで4位に
■第9戦は2022年6月4日(現地時間)にインドネシアのジャカルタにて開幕
2022年5月14日~15日 ドイツ ベルリン発 : ジャガーTCSレーシングは、ABB FIA フォーミュラE世界選手権 シーズン8の第7戦および第8戦に出走し、2日連続で貴重なポイントを獲得しました。
5月14日にベルリンのテンペルホーフ空港の飛行場で行われた第7戦のクオリファイ・セッションでは、ミッチ・エバンスとサム・バードは残念ながらデュエルを逃し、それぞれ9番グリッド、15位グリッドから決勝レースをスタートしますが、オープニングラップでそれぞれ2つ、4つポジションを上げます。その後も優れたエネルギーマネージメントにより、レース終盤にクリーンなオーバーテイクをみせて追い上げ、後続を引き離してポイント獲得圏内に入り、2人合わせてチームに16の貴重なポイントをもたらしました。
翌日の第8戦で、ミッチ・エバンスは2日連続となる9番グリッドから、サム・バードは14番グリッドからスタートしました。ミッチ・エバンスはレース序盤の10分間、ポジションをキープし、その後、ジャン・エリック・ベルニュ(DSテチータ)を力強くオーバーテイクします。勢いを保ったまま懸命に追い上げようとしますが、ベルリンの暑さと荒れた路面でリアタイヤに負担がかかり、レース終盤にかけてペースを落とし始めました。それでもミッチ・エバンスは戦い続け、第8戦をポイント獲得圏内となる10位でフィニッシュしました。
サム・バードは、スタート直後の数ラップで押し出され、順位を下げるという厳しい状況に陥りましたが、堅実な戦略と高効率なジャガー「I-TYPE5」によってポジションを上げます。惜しくも11位でフィニッシュとなり、ポイント獲得になりませんでした。
第8戦が終わり、ミッチ・エバンスはドライバーズ・ランキング4位、サム・バードは12位につけています。チーム・ランキングでは、ジャガーTCSレーシングは現在4位につけ、2022年6月4日にインドネシアのジャカルタで初開催となるABB FIAフォーミュラE世界選手権第シーズン8 第9戦ジャカルタ・グランプリに挑みます。
ジャガーTCSレーシングのチーム・プリンシパルであるジェームズ・バークレーのコメント:
「第7戦はダブルポイントを獲得することができました。両ドライバーとも、スタート時のポジションから大きく順位を上げ、非常に競争の激しいレースで好成績を残してくれました。ミッチとサムがトップ10に入ったことは、チームにとってもチャンピオンシップにとっても重要なことです。第8戦はチームにとって厳しい1日になりましたが、そういう日もあります。クオリファイ・セッションで完璧なセッティングを見つけることができず、それがレースにも尾を引き、難しいチャンレジになりましたが、結果として、ミッチが1ポイント獲得することができたのは良かったです。まったく新しいコースでの初戦となるジャカルタでの次戦を楽しみにしています。」
ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント:
「第7戦では9番グリッドからスタートして5位までポジションを上げることができ、チームに良い結果を残すことができました。第8戦では、苦労してなんとかポイントを獲得することができました。今シーズン、他のサーキットで残してきたような良いパフォーマンスを、ここベルリンでも発揮したかったのですが、うまくいきませんでした。1ポイントでも多く取りたかったですし、ポジションももっと上げたかったです。チームも私もチーム・ランキングでトップ争いをする位置にいるので、ジャカルタではより多くのポイントを獲得できるよう頑張ります。」
ドライバー、サム・バードのコメント:
「第7戦のクオリファイ・セッションは私にとってもミッチにとってもかなり厳しいものでしたが、5位と7位でゴールすることができ、レースを楽しむことができました。第8戦はチームにとって難しい1日になりましたが、私たちはやり遂げたと思います。ジャガーTCSレーシングの全員で、次のジャカルタでもポイントや表彰台を獲得できるよう頑張ります。」
※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2022年5月14日、15日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
以上
エディターズ・ノート
ジャガーTCSレーシングについて
ジャガーは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。ABB FIA フォーミュラE世界選手権のシーズン7では、チーム・ランキングで2位を獲得し、これはジャガーのフォーミュラE史上過去最高の成功となりました。
フォーミュラEは、2025年からピュアEVのラグジュアリー・ブランドとなることを目指すジャガーの現実世界におけるテストベッドです。ジャガーTCSレーシングは、ジャガー・ランドローバーの「REIMAGINE」戦略をサポートするため、新しいサステナブル(持続可能)なテクノロジーを提供し、品質における新しい基準を作り出します。
ジャガーTCSレーシングの目標は、「Reimagine Racing(レースの再構築)」であり、テスト、開発、学習、協力、共有を行い、ジャガー・ランドローバー全体へ知見を共有することで、将来の市販車開発に役立てることです。特に、フォーミュラEで培った知見と技術の移転は、ジャガー・ブランドの再構築に役立ち、フォーミュラE Gen3時代へのコミットメントと合致します。
フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。
コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバーのフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。
フォーミュラEの2021/22年シーズンは、国際自動車連盟(FIA)主催の世界選手権ステータスとなって迎える2回目のシーズンとなり、各チームにとって、「Generation 2」のレースマシンを使用する4度目の、そして最後の年となります。
各チームは、ドライバー1人につき1台、計2台のレースカーを用意し、45分間プラス1ラップのレースを戦います。
フォーミュラEは、フルバッテリー電気自動車(BEV)によるレースというコンセプトに加え、モータースポーツの世界においては開催地の選定もユニークです。選手権は世界的大都市を舞台に、特設の公道サーキットで開催され、今シーズンは、ディルイーヤ、メキシコシティ、ローマ、モナコ、ニューヨーク、ロンドンなどを転戦した後、ソウルで週末に行われるダブルヘッダーレースで最終戦を迎える予定です。
ニュージーランド出身のミッチ・エバンスは、8回の表彰台、2回の優勝、1回のポールポジション、そして177ポイントを獲得し、ドライバーズ・ランキング4位、チーム・ランキング2位でシーズン7を終え、過去最高の成功を収めました。イギリス出身のサム・バードは、チームに加入してから参戦した最初のシーズンであり、2回の優勝、3回の表彰台、1回のポールポジションを獲得し、ドライバーズ・ランキング6位という結果を残しました。
Race to Innovate
フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、ジャガー・ランドローバーのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項です。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、ジャガーはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発しています。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるジャガーにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができます。それこそがジャガーが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいます。
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