2022年7月6日
フォーミュラE世界選手権シーズン8 第10戦 マラケシュ・グランプリ
ミッチ・エバンスが3位で今シーズン5度目の表彰台
サム・バードも9位入賞し、ジャガーTCSレーシングはダブルポイント獲得
■モロッコ・マラケシュで開催されたABB FIA フォーミュラ E 世界選手権シーズン8の第10戦に出場
■ミッチ・エバンスが3位となり、今シーズン5度目の表彰台を獲得
■サム・バードはスタートから4つポジションを上げてポイント圏内の9位でフィニッシュ
■ドライバーズ・ランキングでミッチ・エバンスは4位をキープし、首位との差を15ポイントに縮める。サム・バードは12位
■ジャガーTCSレーシングは156ポイントを獲得し、チーム・ランキングで4位をキープ
■第11戦、第12戦は2022年7月16日、17日(現地時間)にニューヨーク市ブルックリンの市街地にて開幕
2022年7月2日 モロッコ マラケシュ発 : ジャガーTCSレーシングは、マラケシュで開催されたABB FIA フォーミュラE世界選手権 シーズン8の第10戦に出走し、ミッチ・エバンスが3位となり今シーズン5度目となる表彰台を獲得しました。サム・バードもポイント圏内の9位に入り、チームとしてはダブルポイントを獲得して4位をキープし、シーズン優勝を狙う位置につけています。
灼熱の太陽が降り注ぐ砂漠で行われたクオリファイ・セッションのデュエルで、ミッチ・エバンスはクウォーターファイナルまで勝ち進み、6番グリッドからの出走となります。決勝レース序盤から、パスカル・ウェーレイン(タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム)をオーバーテイクして5位に浮上し、さらにその後も4位までポジションを上げます。チームはレース中、エネルギーとバッテリーの温度を慎重に管理し、表彰台獲得を確実なものにしていきました。最終ラップでは、チームの戦略が功を奏し、ミッチ・エバンスがジャン・エリック・ベルニュ(DSテチータ)に競り勝ち、最終的に3位でフィニッシュし、貴重な15ポイントと表彰台を獲得しました。
サム・バードはクオリファイ・セッションのデュエルで惜しくも敗退し、13番グリッドからスタートしましたが、我慢強い走りを続けて9位までポジションを上げ、自身とチームに貴重なポイントをもたらしました。
第10戦を終え、ドライバーズ・ランキングでは、ミッチ・エバンスが首位のエドアルド・モルタラ(ロキット・ベンチュリ・レーシング)と15ポイント差の4位をキープし、サム・バードは12位につけています。チーム・ランキングでは、今シーズン残り6レースという状況で、ジャガーTCSレーシングは現在4位につけています。
2022年7月16日、17日にニューヨーク市のブルックリンの市街地で開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権第シーズン8 第11戦、第12戦に挑みます。
ジャガーTCSレーシングのチーム・プリンシパルであるジェームズ・バークレーのコメント:
「マラケシュで再び、激しくエキサイティングなレースが繰り広げられました。気温が非常に高かったので、エネルギーと温度管理の戦略に集中して、バッテリーとマシン全体のパフォーマンスを最適化する必要がありました。ミッチとチームによる素晴らしい走りにより、3位でフィニッシュすることができました。チャンピオンシップを勝ち取るためには、表彰台を獲得することは常に重要なことです。サムも我慢強く成熟した走りをして、チームにとって貴重なダブルポイント獲得に貢献してくれました。2週間後にブルックリンで開催されるレースに戻るのが楽しみです。」
ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント:
「バッテリー、温度、エネルギー、すべての面において注意を払う必要のあるタフなレースでした。スタートで少し出遅れてしまいましたが、すぐに挽回できました。チームは今日も私をうまく導いてくれました。レース終盤でペースを落としたジャン・エリック・ベルヌを、最終ラップで追い越し、表彰台に手が届きました。厳しいレースではありましたが、表彰台、多くのポイント、そしてトロフィーを獲得することができました。」
ドライバー、サム・バードのコメント:
「マラケシュ・グランプリでの9位は目指していたポジションではありませんが、ベストを尽くしました。レースでのペースは良かったものの、クオリファイ・セッションで13位となると、これ以上の結果を出すことは難しかったです。素晴らしいチームと共に、昨年優勝することができたニューヨークでのレースでさらに上を目指すために何ができるかを考え、邁進し続けていきます。」
※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2022年7月2日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
以上
エディターズ・ノート
ジャガーTCSレーシングについて
ジャガーは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。ABB FIA フォーミュラE世界選手権のシーズン7では、チーム・ランキングで2位を獲得し、これはジャガーのフォーミュラE史上過去最高の成功となりました。
フォーミュラEは、2025年からピュアEVのラグジュアリー・ブランドとなることを目指すジャガーの現実世界におけるテストベッドです。ジャガーTCSレーシングは、ジャガー・ランドローバーの「REIMAGINE」戦略をサポートするため、新しいサステナブル(持続可能)なテクノロジーを提供し、品質における新しい基準を作り出します。
ジャガーTCSレーシングの目標は、「Reimagine Racing(レースの再構築)」であり、テスト、開発、学習、協力、共有を行い、ジャガー・ランドローバー全体へ知見を共有することで、将来の市販車開発に役立てることです。特に、フォーミュラEで培った知見と技術の移転は、ジャガー・ブランドの再構築に役立ち、フォーミュラE Gen3時代へのコミットメントと合致します。
フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。
コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバーのフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。
フォーミュラEの2021/22年シーズンは、国際自動車連盟(FIA)主催の世界選手権ステータスとなって迎える2回目のシーズンとなり、各チームにとって、「Generation 2」のレースマシンを使用する4度目の、そして最後の年となります。
各チームは、ドライバー1人につき1台、計2台のレースカーを用意し、45分間プラス1ラップのレースを戦います。
フォーミュラEは、フルバッテリー電気自動車(BEV)によるレースというコンセプトに加え、モータースポーツの世界においては開催地の選定もユニークです。選手権は世界的大都市を舞台に、特設の公道サーキットで開催され、今シーズンは、ディルイーヤ、メキシコシティ、ローマ、モナコ、ニューヨーク、ロンドンなどを転戦した後、ソウルで週末に行われるダブルヘッダーレースで最終戦を迎える予定です。
ニュージーランド出身のミッチ・エバンスは、8回の表彰台、2回の優勝、1回のポールポジション、そして177ポイントを獲得し、ドライバーズ・ランキング4位、チーム・ランキング2位でシーズン7を終え、過去最高の成功を収めました。イギリス出身のサム・バードは、チームに加入してから参戦した最初のシーズンであり、2回の優勝、3回の表彰台、1回のポールポジションを獲得し、ドライバーズ・ランキング6位という結果を残しました。
Race to Innovate
フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、ジャガー・ランドローバーのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項です。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、ジャガーはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発しています。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるジャガーにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができます。それこそがジャガーが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいます。
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