2022年7月30日、31日 英国 ロンドン発:ジャガーTCSレーシングは、ABB FIA フォーミュラE世界選手権 シーズン8の第13戦および第14戦に出走し、ミッチ・エバンスが第13戦で5位、サム・バードが第14戦で8位となり、2戦連続でチームにポイントをもたらしました。チーム・ランキングは4位をキープし、ミッチ・エバンスはドライバーズ・ランキングで2位に浮上して、残り2戦でチャンピオンシップを狙います。
7月30日に開催された第13戦は、両ドライバーともクオリファイセッションでデュエル進出を逃しミッチ・エバンスは14番グリッド、サム・バードは12番グリットという厳しいポジションから決勝レースをスタートしました。ミッチ・エバンスは驚異的な追い上げと、チームによる6分間のパワーブーストとFANBOOSTの戦略的な活用により、9つも順位を上げ、ポイント獲得圏内の5位に入りました。サム・バードはオープニングラップで接触事故があり、リタイアとなってしまいました。
翌日の第14戦は、4万人以上の観衆が見守る中、両ドライバーは前日同様に、ミッチ・エバンスは14番グリッド、サム・バードは15番グリットと難しいポジションからのスタートとなりました。ミッチ・エバンスはオープニングラップで2つ順位を上げると、ポイント圏内に向けた意気込みとドライビング技術を見せました。チームのサポートを受けながら、何度もオーバーテイクを繰り返し、ATTACK MODEを作動させながらレースを進めて4位まで浮上します。しかし、レースが3分のアディショナルタイムに入ったところでマシントラブルに見舞われ、リタイアを余儀なくされてしまいました。一方、
サム・バードは再びジャガーI-TYPE 5のレースペースを発揮し、8位まで順位を上げ、チームにポイントをもたらしました。
第14戦が終わり、ミッチ・エバンスはドライバーズ・ランキングでトップと24ポイント差の2位、サム・バードは13位につけています。チーム・ランキングでは、ジャガーTCSレーシングは現在4位につけ、2022年8月13日、14日に韓国のソウルで開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権第シーズン8 第15戦、最終戦となる第16戦のソウル・グランプリに挑みます。
ジャガーTCSレーシングのチーム・プリンシパルであるジェームズ・バークレーのコメント:
「このコースはオーバーテイクが非常に難しいのですが、第13戦のミッチは、14番グリッドから5位入賞を果たしました。これは彼の素晴らしいパフォーマンスとチームの戦略によるものです。翌日の第14戦はミッチとチームにとって、不運かつ無情なレース結果となってしまいました。ミッチは驚異的なペースとレース技術を発揮して4位まで順位を上げ、表彰台を目前にしていました。しかし残念ながら、マシンに問題が出てリタイアせざるを得なくなり、せっかくの好位置を生かしきれなかったことは本当に残念に思います。でも、サムは素晴らしいレース運びでポイントを獲得してくれました。『I-TYPE 5』のレースペースは週末を通して非常に好調で、このペースを残り2戦のソウルでも発揮し、できるだけ多くのポイントを獲得し、またミッチのドライバーズタイトルに向けて最後の最後まで戦えるようにしたいです。最後の1周、そして最後のチェッカーフラッグが振られるまであきらめません。」
ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント:
「第13戦は、14番グリッドからスタートして5位となり、10ポイントを獲得することができました。ですが、第14戦は、今の気持ちを言葉にするのは難しいです。アグレッシブなオーバーテイク、完璧なATTACK MODE戦略、万全なレース運びで、大量のポイントを獲得できるはずだったのですが、残り数周のところでマシントラブルが発生しリタイアを余儀なくされてしまいました。チーム全員が落胆しています。ポイントリーダーのストフェル(メルセデスEQフォーミュラEチーム)には大きなポイント差をつけられていますが、我々は決して諦めてはいません。」
ドライバー、サム・バードのコメント:
「ここロンドンでは、チームにとって厳しい2日間でした。クオリファイセッションは思うような結果ではありませんでしたが、何とか第14戦でポイント圏内に戻り、8位でフィニッシュすることができました。初開催となる韓国でのレースを楽しみにしていますし、最後の最後まで戦い続けて、最高の形で締めくくりたいです。」
※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2022年7月30日、31日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
以上
エディターズ・ノート
ジャガーTCSレーシングについて
ジャガーは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。ABB FIA フォーミュラE世界選手権のシーズン7では、チーム・ランキングで2位を獲得し、これはジャガーのフォーミュラE史上過去最高の成功となりました。
フォーミュラEは、2025年からピュアEVのラグジュアリー・ブランドとなることを目指すジャガーの現実世界におけるテストベッドです。ジャガーTCSレーシングは、ジャガー・ランドローバーの「REIMAGINE」戦略をサポートするため、新しいサステナブル(持続可能)なテクノロジーを提供し、品質における新しい基準を作り出します。
ジャガーTCSレーシングの目標は、「Reimagine Racing(レースの再構築)」であり、テスト、開発、学習、協力、共有を行い、ジャガー・ランドローバー全体へ知見を共有することで、将来の市販車開発に役立てることです。特に、フォーミュラEで培った知見と技術の移転は、ジャガー・ブランドの再構築に役立ち、フォーミュラE Gen3時代へのコミットメントと合致します。
フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。
コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバーのフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。
フォーミュラEの2021/22年シーズンは、国際自動車連盟(FIA)主催の世界選手権ステータスとなって迎える2回目のシーズンとなり、各チームにとって、「Generation 2」のレースマシンを使用する4度目の、そして最後の年となります。
各チームは、ドライバー1人につき1台、計2台のレースカーを用意し、45分間プラス1ラップのレースを戦います。
フォーミュラEは、フルバッテリー電気自動車(BEV)によるレースというコンセプトに加え、モータースポーツの世界においては開催地の選定もユニークです。選手権は世界的大都市を舞台に、特設の公道サーキットで開催され、今シーズンは、ディルイーヤ、メキシコシティ、ローマ、モナコ、ニューヨーク、ロンドンなどを転戦した後、ソウルで週末に行われるダブルヘッダーレースで最終戦を迎える予定です。
ニュージーランド出身のミッチ・エバンスは、8回の表彰台、2回の優勝、1回のポールポジション、そして177ポイントを獲得し、ドライバーズ・ランキング4位、チーム・ランキング2位でシーズン7を終え、過去最高の成功を収めました。イギリス出身のサム・バードは、チームに加入してから参戦した最初のシーズンであり、2回の優勝、3回の表彰台、1回のポールポジションを獲得し、ドライバーズ・ランキング6位という結果を残しました。
Race to Innovate
フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、ジャガー・ランドローバーのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項です。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、ジャガーはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発しています。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるジャガーにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができます。それこそがジャガーが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいます。
Jaguar PR social channels:
◆お問い合わせ先◆
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00~18:00、土日祝日を除く)