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ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン8 第15戦、第16戦 ソウル・グランプリ ミッチ・エバンスがドライバーズ・ランキング2位、 チーム・ランキング4位で今シーズンを終了

公開日:2022/08/17 13:00

2022年8月17日

ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン8
第15戦、第16戦 ソウル・グランプリ
ミッチ・エバンスがドライバーズ・ランキング2位、
チーム・ランキング4位で今シーズンを終了


■韓国ソウルで開催されたABB FIA フォーミュラ E 世界選手権シーズン8の最終ラウンドとなった第15戦、第16戦に出場
■第15戦はミッチ・エバンスが今シーズン4度目となる優勝、怪我で欠場したサム・バードに代わり出場したノーマン・ナトは13位
■第16戦ではミッチ・エバンスが7位入賞、ノーマン・ナトは15位(最終的に14位)でフィニッシュ
■ミッチ・エバンスは最終戦までドライバーズ・ランキングのトップを目指すも総合2位
■サム・バードは怪我により韓国での第15戦、第16戦を欠場し、ドライバーズ・ランキング13位
■ジャガーTCSレーシングは過去最高となる231ポイントを獲得し、チーム・ランキング4位で今シーズンを終える

2022年8月13日、14日 韓国 ソウル発:ジャガーTCSレーシングは、ABB FIA フォーミュラE世界選手権 シーズン8の最終ラウンドである第15戦および第16戦に出走し、ミッチ・エバンスが第15戦で優勝したことでドライバーズ・チャンピオンを狙える位置にまで迫りましたが、第16戦では7位となり、今シーズンは総合2位という結果になりました。ミッチ・エバンスは今シーズン優勝4回、表彰台7回、ポールポジション1回、ファステストラップ1回と過去最高の成績で180ポイントをチームにもたらし、ジャガーTCSレーシングはチーム・ランキング4位で今シーズンを終了しました。

8月13日に開催された第15戦でミッチ・エバンスは、クオリファイセッションでデュエルを勝ち抜き、3番グリッドからスタートしました。ウェットコンディションでレースがスタートすると、最初の2つのコーナーで、鮮やかなドライビングテクニックで「I-TYPE 5」を操り、オリバー・ローランド(マヒンドラ・レーシング)とルーカス・ディ・グラッシ(ロキット・ベンチュリ・レーシング)をオーバーテイクし、先頭に躍り出ます。その後、後方のクラッシュにより赤旗中断となり、マシンはパドックに戻されますが、再スタート後、ジャガーTCSレーシングチームは、ATTACK MODEを2回とも作動させ、ミッチ・エバンスの先頭の座を維持する巧みな戦略を展開することで、オープニングラップからチェッカーフラッグまでレースをリードし、優勝を果たしました。

約1年ぶりのフォーミュラE出走となったノーマン・ナトは、11番グリッドからスタートするもオープニングラップで、他7人のドライバーとともにバリアに追突してしまいます。その後レースを続行しますが、13位フィニッシュという結果でした。

翌日のシーズン最終戦、ミッチ・エバンスはクオリファイセッションでデュエル進出を逃し13番グリッドからのスタートとなります。ドライバーズ・ランキングのタイトル獲得へわずかな望みが残るなか、今シーズンを通じて実証してきたように、「I-TYPE 5」のレースペースとその才能を存分に発揮し、集団から抜け出し、レース開始5分でポイント獲得圏内に入ります。その後健闘しましたが、レース中盤での10分間のセーフティカー導入で勢いが止まり、最終的に7位でフィニッシュしました。

第15戦に続き出場したノーマン・ナトは、16番グリッドからスタートし、15位(最終的に14位)でレースを終えました。

サム・バードは、怪我のためソウル・グランプリを欠場したことで、フォーミュラE発足時から続けていた連続出場記録が止まり、ドライバーズ・ランキング13位でした。

フォーミュラEの第100戦目という節目であった第16戦が終わり、シーズン8はジャガーTCSレーシング過去最大となる231ポイントを獲得してチーム・ランキング4位という結果で幕を閉じました。

ジャガーTCSレーシングのチーム・プリンシパルであるジェームズ・バークレーのコメント:
「15戦はミッチとチームの驚異的なパフォーマンスで、初開催のソウルで優勝することができました。そして望みをつなげた16戦でも、このシーズンを最後の1周まで戦い抜くために全力を尽くしましたが、惜しくもドライバーズ・チャンピオンには手が届きませんでした。ハードなシーズンを戦い抜き、チャンピオンシップのタイトルを獲得したストフェル・バンドーン(メルセデスEQフォーミュラEチーム)と彼のチームを祝福します。ジャガーTCSレーシングにとって、本当に最高のシーズンでした。ローマでのダブル優勝、ジャカルタとソウルでの初優勝、7回の表彰台、そして史上最大のポイント数を獲得することができ、それぞれが誇らしい記録です。チームのメンバー全員、ドライバーのミッチ、サム、ノーマン、トム、サシャ、そして素晴らしいコマーシャル・パートナーの皆様に感謝しています。ミッチは今シーズン4回表彰台の頂点に立ち、素晴らしい走りを見せてくれたので、総合2位は当然の結果です。私たちのGen3に向けた活動はもうすでに始まっており、来シーズンはさらなる飛躍を目指します。」

ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント:
「私たちチームが成し遂げたことを誇りに思います。少し物足りない部分もありましたが、それでも最終日まで戦い抜きました。15戦ではまさに求めていたレースができワールドチャンピオンのチャンスをつかみかけましたが、16戦ではドライ・コンディションでペースが上がらず、十分な結果を残すことができませんでした。先シーズンに続いて最終戦がうまくいかなかったのは残念ですが、今回は状況が違います。優勝4回、7回の表彰台と、できることはすべてやりました。とても誇りに思っています。シーズン9、そしてGen3では、再びトップ争いができるよう精進していきます。」

ドライバー、ノーマン・ナトのコメント:
「この週末、『I-TYPE 5』に乗ることができ、とても嬉しく思っています。本当に予想外でした。クオリファイセッションで苦戦しましたが、決勝レースは予想以上でした。できることはすべてやりましたが、フルシーズンこのマシンで戦ってきたドライバーたちと戦うのは本当に大変なことでした。こんな素晴らしい経験をさせてくれた、ジャガーTCSレーシングのみんなに感謝しています。」

ドライバー、サム・バードのコメント:
「ドライバーズ・ランキング2位となったミッチとチームを祝福したいと思います。ジャガーTCSレーシングの全員が、シーズンを通して懸命に働き、素晴らしい『I-TYPE 5』を提供してくれました。今シーズンは自分にとってあまりいい結果が残せませんでしたが、来シーズンはもっと上を目指して戦います。」

ジャガーTCSレーシングは、2023年1月、シーズン9とGen3時代の幕開けとなるメキシコシティグランプリに挑みます。


※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2021年8月14~15日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。

以上

エディターズ・ノート

ジャガーTCSレーシングについて
ジャガーは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。ABB FIA フォーミュラE世界選手権のシーズン7では、チーム・ランキングで2位を獲得し、これはジャガーのフォーミュラE史上過去最高の成功となりました。

フォーミュラEは、2025年からピュアEVのラグジュアリー・ブランドとなることを目指すジャガーの現実世界におけるテストベッドです。ジャガーTCSレーシングは、ジャガー・ランドローバーの「REIMAGINE」戦略をサポートするため、新しいサステナブル(持続可能)なテクノロジーを提供し、品質における新しい基準を作り出します。

ジャガーTCSレーシングの目標は、「Reimagine Racing(レースの再構築)」であり、テスト、開発、学習、協力、共有を行い、ジャガー・ランドローバー全体へ知見を共有することで、将来の市販車開発に役立てることです。特に、フォーミュラEで培った知見と技術の移転は、ジャガー・ブランドの再構築に役立ち、フォーミュラE Gen3時代へのコミットメントと合致します。

フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。

コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバーのフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。

フォーミュラEの2021/22年シーズンは、国際自動車連盟(FIA)主催の世界選手権ステータスとなって迎える2回目のシーズンとなり、各チームにとって、「Generation 2」のレースマシンを使用する4度目の、そして最後の年となります。

各チームは、ドライバー1人につき1台、計2台のレースカーを用意し、45分間プラス1ラップのレースを戦います。

フォーミュラEは、フルバッテリー電気自動車(BEV)によるレースというコンセプトに加え、モータースポーツの世界においては開催地の選定もユニークです。選手権は世界的大都市を舞台に、特設の公道サーキットで開催され、今シーズンは、ディルイーヤ、メキシコシティ、ローマ、モナコ、ニューヨーク、ロンドンなどを転戦した後、ソウルで週末に行われるダブルヘッダーレースで最終戦を迎える予定です。

ニュージーランド出身のミッチ・エバンスは、8回の表彰台、2回の優勝、1回のポールポジション、そして177ポイントを獲得し、ドライバーズ・ランキング4位、チーム・ランキング2位でシーズン7を終え、過去最高の成功を収めました。イギリス出身のサム・バードは、チームに加入してから参戦した最初のシーズンであり、2回の優勝、3回の表彰台、1回のポールポジションを獲得し、ドライバーズ・ランキング6位という結果を残しました。

Race to Innovate
フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、ジャガー・ランドローバーのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項です。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、ジャガーはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発しています。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるジャガーにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができます。それこそがジャガーが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいます。

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- Jaguarウェブサイト: http://www.jaguar.co.jp
- Twitter: https://twitter.com/JaguarJPN, @JaguarJPN

◆お問い合わせ先◆
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00~18:00、土日祝日を除く)

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