■ジャガーTCSレーシングは、メキシコシティで開催されたABB FIA フォーミュラE 世界選手権シーズン9の開幕戦でポイントを獲得
■ミッチ・エバンスが「Gen3」初戦を8位でフィニッシュ
■ジャガーのパワートレインを搭載した3台のマシンが開幕戦からトップ10入り
■サム・バードはドライブシャフトの破損で5周目にリタイア
■開幕戦を終え、ジャガーTCSレーシングは総合6位
■第2戦、第3戦は2023年1月27日、28日(現地時間)にサウジアラビアにてダブルヘッダー開催
2023年1月14日 メキシコ メキシコシティ発 : ABB FIA フォーミュラE世界選手権シーズン9の開幕戦がメキシコシティで開催され、ジャガーTCSレーシングは、2回のフリー・プラクティス・セッションの中断により、準備に支障がでたものの、ミッチ・エバンスが8位でフィニッシュし、ポイントを獲得しました。メキシコシティの大観衆の前でジャガーの最軽量で最速、そして最も効率的な電気自動車のレースカー「I-TYPE 6」が、フォーミュラEの新しい幕開けとなる「Gen3」でデビューしました。
ミッチ・エバンスは、クオリファイ・セッションのデュエルにおいて100分の5秒差で惜しくも敗退し、10番グリッドからのスタートとなりました。セーフティカーが入るレースで、オーバーテイクのチャンスがなかなか見いだせず難しい展開でした。新フォーマットのラップベースでレースが再開されると、ミッチは順位を上げます。その後、複数回のセーフティカー導入により、36周のレースは5周延長となり、最終周でATTACK MODEを作動させ、ポイント圏内となる8位でフィニッシュしました。
サム・バードは、2回目のフリー・プラクティス・セッションでのトラブルが響き、21番グリッドからのスタートとなりました。5周目でドライブシャフトが破損し、リタイアを余儀なくされてしまいました。
また、パワートレイン技術を提供しているエンヴィジョン・レーシングの2台のジャガーも入賞圏内に入り、「I-TYPE 6」のレースデビュー戦において、3台がトップ10入りを飾りました。
ジャガーTCSレーシングは、2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権の開幕戦を終えて、チーム・ランキングで6位につけています。
2023年1月27日、28日に開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9 第2戦、第3戦となるサウジアラビア ディルイーヤ・グランプリに挑みます。
ジャガーTCSレーシングのチーム・プリンシパルであるジェームズ・バークレーのコメント:
「メキシコシティでの開幕戦は、よかった点もあったが、解決しなければならない課題もみえたレースでした。『I-TYPE 6』は、1ラップ、レースペース、効率性のいずれにおいても強力なパフォーマンスを持っていることが証明されました。これは、ポイント獲得圏内の10台のなかに3台のジャガーのパワートレインを搭載したマシンが入っていることからも明らかです。私たちはいくつかの問題に直面しましたが、次戦サウジアラビアに向けて懸命に取り組み、前進を続けていきます。」
ドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:
「今日のレースでは、『I-TYPE 6』が素晴らしい効率を発揮してくれたので、もう少し良い結果を期待していました。エネルギーアドバンテージを思うように発揮できず少しバランスを欠いたレースとなってしまいました。今日は順位を上げ、ポイントを獲得し、チームに貢献できたと思います。次戦ではもっと強くなって戻ってきます。」
ドライバー、サム・バード(#10)のコメント:
「チームのみんなは非常に頑張ってくれましたが、計画通りにいかず、とても残念な結果になってしまいました。『I-TYPE 6』のパッケージ自体はすばらしいので、チームとしてミスを最小限に抑え、ここメキシコでの課題を解決していかなければなりません。我々は立て直し、次戦、ディルイーヤに向け準備していきます」
※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2023年1月14日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
以上
エディターズ・ノート
ジャガーTCSレーシングについて
ジャガーは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。ABB FIA フォーミュラE世界選手権シーズン8では、ミッチ・エバンスはドライバーズ・ランキングで2位となり、ジャガーTCSレーシングのフォーミュラE史上において最も成功した成績を収めました。
フォーミュラEは、2025年からピュアEVのラグジュアリー・ブランドとなることを目指すジャガーの現実世界におけるテストベッドです。ジャガーTCSレーシングの目標は、「Reimagine Racing(レースの再構築)」であり、テスト、開発、学習、協力、共有を行い、ジャガー・ランドローバー全体へ知見を共有することで、将来の市販車開発に役立てることです。特に、フォーミュラEで培った知見と技術の移転は、ジャガーブランドの再構築に役立ち、フォーミュラE Gen3時代へのコミットメントと合致します。
2023年は、世界初のネット・ゼロ・レースカーであるGen3マシンで各チームがレースに臨む最初の年になります。
フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。ジャガーは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングを通じてエンヴィジョン・レーシングに「Gen3」のパワートレインを供給しています。
コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバーのフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。
各チームは、ドライバー1人につき1台、計2台のレースカーを用意し、レース距離の全工程で使用します。
フォーミュラEは、フルバッテリー電気自動車(BEV)によるレースというコンセプトに加え、モータースポーツの世界においては開催地の選定もユニークです。ABB FIA フォーミュラE世界選手権 シーズン9ではメキシコシティ、ディルイーヤ、ローマなどの世界的大都市を舞台に、特設の公道サーキットで開催され、ハイデラバード、ケープタウン、サンパウロなどの新たな開催地を転戦した後、ロンドンで週末に行われるダブルヘッダーレースで最終戦を迎える予定です。
昨シーズン、ジャガーTCSレーシングは7回の表彰台、4回の優勝、1回のポールポジション、1回のファステットラップ、231ポイントの獲得でチーム・ランキング4位となり、過去最高のポイント獲得数を記録しました。ドライバーズ・ランキングではミッチ・エバンスが2位で終え、サム・バードが13位となっています。
フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、ジャガー・ランドローバーのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項です。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、ジャガーはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発しています。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるジャガーにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができます。それこそがジャガーが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいます。
ジャガーTCSレーシングは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としています。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っています。
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