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ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン9 第4戦ハイデラバード・グランプリ ミッチ・エバンスがポールポジション獲得も不運なリタイア

公開日:2023/02/15 11:00

2023年2月15日

ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン9
第4戦ハイデラバード・グランプリ
ミッチ・エバンスがポールポジション獲得も不運なリタイア

■ジャガーTCSレーシングにとって第2のホームレースでもあるインド・ハイデラバードで開催されたABB FIA フォーミュラ E 世界選手権シーズン9第 4 戦で、ミッチ・エバンスがポールポジションを獲得
■初開催となったインドでは、チームメイトのサム・バードとミッチ・エバンスがクラッシュするというアクシデントによりともにリタイア
■開幕から4戦を終え、ジャガーTCSレーシングはチーム・ランキング5位をキープ。ドライバーズ・ランキングはサム・バードが6位、ミッチ・エバンスが12位
■第5戦は2023年2月25日(現地時間)に南アフリカ・ケープタウンにて初開催

2023年2月11日 インド ハイデラバード発:初開催国となったABB FIA フォーミュラE世界選手権シーズン9のインド・ハイデラバード・グランプリにおいて、ミッチ・エバンスは、ポールポジションを獲得し、貴重な3ポイントをもたらしましたが、決勝では両ドライバーともリタイアという残念な結果でレースを終えました。

クオリファイ・セッションのグループステージをトップで通過したミッチは、デュエルに進出し、準々決勝と準決勝でそれぞれセバスチャン・ブエミ(エンビジョン・レーシング)とジャン・エリック・ベルヌ(DSペンスキー)を破り、Gen3シーズンで初のポールポジションを獲得しました。

サム・バードはグループステージを3位で終え、デュエルの準決勝に進みましたが、他の2人のドライバーとともにトラックリミット違反で失格となり、6番グリッドからのスタートとなります。

ジャガーTCSレーシングにとって、第2のホームレースであるインド・ハイデラバードの決勝レースでは、序盤の7周をミッチがリードし、スタートラインから両ドライバーがそれぞれの順位をキープします。7周目でミッチがATTACK MODEに入り、エネルギーを温存させるためにポジションを3つ下げましたが、フサッシャ・フェネストラズ(ニッサン・フォーミュラEチーム)を追い抜き3位に浮上します。13周目、サムはフェネストラズと接触後、ミッチとクラッシュしてしまい、ジャガーTCSレーシングの2台はリタイアとなってしまいました。

パワートレイン技術を提供しているカスタマーチームであるエンヴィジョン・レーシングは、ニック・キャシディが2位となり、チーム初の表彰台を獲得し、「I-TYPE 6」のスピードと効率性の高さを証明しました。

ドライバーズ・ランキングでは現在、サムは6位、ミッチは12位につけています。チーム・ランキングでは5位をキープし、2023年2月25日に開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9第5戦、南アフリカ・ ケープタウン・グランプリに挑みます。

ジャガーTCSレーシングのチーム・プリンシパルであるジェームズ・バークレーのコメント:
「今日はポジティブなことがたくさんありました。ミッチはポールポジションを獲得し、『I-TYPE 6』が非常に競争力のあるマシンであることを証明してくれました。チームは今週末も素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれましたが、残念ながら今日はミスがでてしまいました。サムはミッチとチームに謝罪し、私たちは水に流しました。今日の成果は、非常に速いレースカーであることを改めて示すことができ、そしてカスタマーチームであるエンヴィジョン・レーシングがレース全体を通して上位争いをしてくれたことです。インドで応援してくれたファンのみなさんに感謝したいと思います。チームとしては積極的な姿勢で、2週間後のケープタウン・グランプリに照準を合わせています。」

ドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:
「ポールポジションからトップをキープでき、『I-TYPE 6』のフィーリングはとても良かったです。他のマシンにレースをリードしてもらうために、早めのATTACK MODEを選択しました。エネルギーは順調に回復し、先行するマシンの勢いにのるところだったのですが、サムがミスをしてしまい、レースから脱落してしまいました。意図的なものではなかったのはわかっていますが、非常に悔しいです。これまでのシーズンの結果は厳しいものではありますが、次戦のケープタウンを楽しみにしています。」

ドライバー、サム・バード(#10)のコメント:
「チームのみんな、ミッチ、そして他のドライバーのレースを台無しにしてしまって本当に申し訳なく思います。我々のマシンは本当に強かったのに、自分のミスでみんなを犠牲にしてしまいました。チームのみんながどれだけ頑張ってきたかわかっているので、ケープタウンで埋め合わせをしたいです。」

※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2023年2月11日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。

以上

エディターズ・ノート

ジャガーTCSレーシングについて
ジャガーは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。ABB FIA フォーミュラE世界選手権シーズン8では、ミッチ・エバンスはドライバーズ・ランキングで2位となり、ジャガーTCSレーシングのフォーミュラE史上において最も成功した成績を収めました。

フォーミュラEは、2025年からピュアEVのラグジュアリー・ブランドとなることを目指すジャガーの現実世界におけるテストベッドです。ジャガーTCSレーシングの目標は、「Reimagine Racing(レースの再構築)」であり、テスト、開発、学習、協力、共有を行い、ジャガー・ランドローバー全体へ知見を共有することで、将来の市販車開発に役立てることです。特に、フォーミュラEで培った知見と技術の移転は、ジャガーブランドの再構築に役立ち、フォーミュラE Gen3時代へのコミットメントと合致します。

2023年は、世界初のネット・ゼロ・レースカーであるGen3マシンで各チームがレースに臨む最初の年になります。

フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。ジャガーは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングを通じてエンヴィジョン・レーシングに「Gen3」のパワートレインを供給しています。

コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバーのフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。

各チームは、ドライバー1人につき1台、計2台のレースカーを用意し、レース距離の全工程で使用します。

フォーミュラEは、フルバッテリー電気自動車(BEV)によるレースというコンセプトに加え、モータースポーツの世界においては開催地の選定もユニークです。ABB FIA フォーミュラE世界選手権 シーズン9ではメキシコシティ、ディルイーヤ、ローマなどの世界的大都市を舞台に、特設の公道サーキットで開催され、ハイデラバード、ケープタウン、サンパウロなどの新たな開催地を転戦した後、ロンドンで週末に行われるダブルヘッダーレースで最終戦を迎える予定です。

昨シーズン、ジャガーTCSレーシングは7回の表彰台、4回の優勝、1回のポールポジション、1回のファステットラップ、231ポイントの獲得でチーム・ランキング4位となり、過去最高のポイント獲得数を記録しました。ドライバーズ・ランキングではミッチ・エバンスが2位で終え、サム・バードが13位となっています。

フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、ジャガー・ランドローバーのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項です。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、ジャガーはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発しています。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるジャガーにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができます。それこそがジャガーが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいます。

ジャガーTCSレーシングは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としています。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っています。
詳細については、www.jaguar.com をご覧ください。


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