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ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン9 第5戦ケープタウン・グランプリ 「I-TYPE 6」の速さを示しつつも、ポイント獲得ならず

公開日:2023/03/06 13:00

2023年3月6日

ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン9
第5戦ケープタウン・グランプリ
「I-TYPE 6」の速さを示しつつも、ポイント獲得ならず

■南アフリカ・ケープタウンで開催されたABB FIA フォーミュラ E 世界選手権シーズン9第 5 戦で、ミッチ・エバンスは4番グリッドからスタートするも11位でフィニッシュし、ポイント獲得ならず
■サム・バードはクオリファイ・セッションのクラッシュにより、決勝レースを欠場
■カスタマーチームであるエンヴィジョン・レーシングは2台ともトップ5入りを果たす
■ジャガーTCSレーシングはチーム・ランキング6位、ドライバーズ・ランキングはサム・バードが8位、ミッチ・エバンスが12位
■第6戦は2023年3月25日(現地時間)にブラジル・サンパウロにて初開催

2023年2月25日 南アフリカ ケープタウン発:大混戦となったABB FIA フォーミュラE世界選手権シーズン9の南アフリカ・ケープタウン・グランプリにおいて、ジャガーTCSレーシングのミッチ・エバンスは11位となり、残念ながらポイントの獲得はなりませんでした。

ジャガーTCSレーシングチームはすべてのプラクティス・セッションにおいて「I-TYPE 6」の効率性の高さを証明しました。ミッチはデュエルで準決勝まで勝ち進み、4番グリッドからのスタートとなります。スタートからポジションをキープし続けたミッチは「I-TYPE 6」でリズムをつかみ、チームはエネルギー・マネジメントに優れた戦略をとりますが、11周目にスタート時のオーバーパワーによるドライブスルーペナルティが課され、最後尾からレースに復帰することになります。先行するライバルを猛追し、28周目にセルジオ・セッテ・カマラ(NIO333レーシング)をオーバーテイクし、12位に浮上、さらに最終ラップでサッシャ・フェネトラズ(NISSAN)がクラッシュしたことにより、11位になり、そのままレースを終えました。

サム・バードはクオリファイ・セッションでのアクシデントにより、決勝レースに出場することができませんでした。最後のフライングラップで前方にいたエドアルド・モルタラ(マセラティMSGレーシング)に接触したため、減速しようとしたところでバリアにクラッシュしてしまいます。これによりサムの「I-TYPE 6」はシャシーの交換が必要となりましたが、決勝レースまでに作業を完了させるだけの十分な時間がありませんでした。

パワートレイン技術を提供しているカスタマーチームであるエンヴィジョン・レーシングの2台はともにトップ5入りを果たしました。ニック・キャシディは「I-TYPE 6」のスピードと効率性の高さを証明し、2度目の表彰台を獲得しました。

ドライバーズ・ランキングでは現在、サムは8位、ミッチは12位を維持しています。チーム・ランキングでは6位につけ、2023年3月25日に開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9第6戦、ブラジル・サンパウロ・グランプリに挑みます。

ジャガーTCSレーシングのチーム・プリンシパルであるジェームズ・バークレーのコメント:
「ケープタウンでも非常にフラストレーションのたまる1日となりました。『I-TYPE 6』は週末を通じて好調で、ミッチは4位につけていましたし、レース終盤に向けてペースも管理もできていました。ミッチがなぜパワーを使いすぎたのか検証する必要があります。一方、サムの欠場は本当に残念でした。サムはいい走りをしていたし、マシンも速かったのでアクシデントは避けられたはずです。レースに参戦している中で我々は学び、改善しなくてはなりません。チームとしてはこれまでガレージからマシンを出し、レースに出場するためにすべてを捧げてきましたが、マシンのダメージが大きくそれが不可能でした。我々は素晴らしいチームであり、信じられないほど速いレースカーがあるので、勝利を目指してたゆまぬ努力を続けます。」

ドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:
「今日のレースはインドでのレースに続き、またしても残念な結果となりました。我々には信じられないほど速い『I-TYPE 6』がありますが、それにふさわしいポイントを獲得することができませんでした。サンパウロでもう一度がんばります。」

ドライバー、サム・バード(#10)のコメント:
「自分ではコントロールできないことが要因で、台無しにしてしまって本当に悔しいです。予選でタイムリーな赤旗が出るべきだったのに、そうではなかったのが残念です。良いニュースは『I-TYPE 6』は本当に速いということです。週末を通じて我々の成績がそれを証明しています。」

※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2023年2月25日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
以上

エディターズ・ノート

ジャガーTCSレーシングについて
ジャガーは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。ABB FIA フォーミュラE世界選手権シーズン8では、ミッチ・エバンスはドライバーズ・ランキングで2位となり、ジャガーTCSレーシングのフォーミュラE史上において最も成功した成績を収めました。

フォーミュラEは、2025年からピュアEVのラグジュアリー・ブランドとなることを目指すジャガーの現実世界におけるテストベッドです。ジャガーTCSレーシングの目標は、「Reimagine Racing(レースの再構築)」であり、テスト、開発、学習、協力、共有を行い、ジャガー・ランドローバー全体へ知見を共有することで、将来の市販車開発に役立てることです。特に、フォーミュラEで培った知見と技術の移転は、ジャガーブランドの再構築に役立ち、フォーミュラE Gen3時代へのコミットメントと合致します。

2023年は、世界初のネット・ゼロ・レースカーであるGen3マシンで各チームがレースに臨む最初の年になります。

フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。ジャガーは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングを通じてエンヴィジョン・レーシングに「Gen3」のパワートレインを供給しています。

コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバーのフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。

各チームは、ドライバー1人につき1台、計2台のレースカーを用意し、レース距離の全工程で使用します。

フォーミュラEは、フルバッテリー電気自動車(BEV)によるレースというコンセプトに加え、モータースポーツの世界においては開催地の選定もユニークです。ABB FIA フォーミュラE世界選手権 シーズン9ではメキシコシティ、ディルイーヤ、ローマなどの世界的大都市を舞台に、特設の公道サーキットで開催され、ハイデラバード、ケープタウン、サンパウロなどの新たな開催地を転戦した後、ロンドンで週末に行われるダブルヘッダーレースで最終戦を迎える予定です。

昨シーズン、ジャガーTCSレーシングは7回の表彰台、4回の優勝、1回のポールポジション、1回のファステットラップ、231ポイントの獲得でチーム・ランキング4位となり、過去最高のポイント獲得数を記録しました。ドライバーズ・ランキングではミッチ・エバンスが2位で終え、サム・バードが13位となっています。

フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、ジャガー・ランドローバーのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項です。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、ジャガーはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発しています。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるジャガーにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができます。それこそがジャガーが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいます。

ジャガーTCSレーシングは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としています。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っています。
詳細については、www.jaguar.com をご覧ください。

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ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00~18:00、土日祝日を除く)

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