2023年5月15日
ランドローバー・クラシック、
「CLASSIC DEFENDER WORKS V8 ISLAY EDITION」を発表
「90」「110」合わせて世界限定30台
■「CLASSIC DEFENDER WORKS V8 ISLAY EDITION」は、ランドローバー・クラシックによる独自の仕様を備え、ヘリテージをテーマにした最初の「WORKS V8」特別仕様車
■「ISLAY EDITION」は、ローバー・カー・カンパニーのマネージング・ディレクターであり、ランドローバー創設者の1人、そしてスコットランドのアイラ島でもっとも有名な人物でもあるスペンサー・ウィルクスが所有していた1965年製「LAND ROVER SERIES IIA」からインスピレーションを得たモデル
■初代「LAND ROVER」の開発時、スペンサー・ウィルクスはスコットランドのインナーヘブリディーズ諸島のアイラ島にある彼が所有していた邸宅、ラガンエステートで車両テストを行い、「LAND ROVER」という名が誕生
■このエクスクルーシブなモデルは、スペンサー・ウィルクスが所有していた1965年製「SERIES IIA」から着想を得ており、ヘリテージグレーのエクステリアカラー、ライムストーンのコントラストルーフを採用し、さらにそれにマッチするヘビーデューティ・スチールホイールを装備
■インテリアは「ISLAY EDITION」用に厳選し、レザーとアイラ毛織物工場から調達したユニークなツイードのディテールを組み合わせたトリムを使用
■特別にデザインされたセンターキューブには、アイラ島のキルホーマン蒸留所のウイスキー樽のオーク材とウォールナットを組み合わせた、取り外し可能なウッドトレイを装備
■「ISLAY EDITION」は、ステーションワゴンの「90」および「110」があり、世界限定30台を発売
2023年5月2日、英国ウォリックシャー発: ランドローバー・クラシックは、ヘリテージをテーマにした初の特別仕様車「CLASSIC DEFENDER WORKS V8 ISLAY EDITION」を発表しました。このモデルは、ローバー・カー・カンパニーのマネージング・ディレクターで、ランドローバー創設者の1人でもあるスペンサー・ウィルクスと「LAND ROVER」という名前が生まれた地であるスコットランドのアイラ島に敬意を表し、「DEFENDER」の比類なきレガシーを称え名付けました。
「ISLAY EDITION」は、スペンサー・ウィルクスが所有し、現在ではランドローバー・クラシックのコレクションとなっている「LAND ROVER SERIES IIA」と、彼が休暇を過ごしたヘブリディーズ諸島のアイラ島からインスピレーションを得ています。
アイラ島にあるスペンサー・ウィルクスの邸宅、ラガンエステートは、初期のプロトタイプのテストを実施するための拠点として使用されていました。1947年、悪路を走行するために大幅な変更を施した「ROVER」を走行させているときに、この邸宅のゲームキーパー(管理人)から「これは“LAND ROVER”だ」と言われたことがきっかけで、「LAND ROVER」という名前が誕生しました。
「ISLAY EDITION」は、「CLASSIC DEFENDER WORKS V8」と同じく、405PSを発生する5.0リッターV8ガソリンエンジンを搭載し、8速ZFオートマチック・トランスミッションを組み合わせています。2012年から2016年製のベース車両を使用して、徹底的なレストア、リエンジニアリング、アップグレードを行い、細部に至るまで丁寧に手作業で組み立てられます。メーカーから直接入手可能で、真にラグジュアリーで完全にレストアされ、収集価値の高い「DEFENDER」のクラシックモデルを探している目の肥えたお客様に向けたユニークな提案となります。
「ISLAY EDITION」は、世界30台限定で発売します(「90」:17台、「110」:13台)。
ランドローバー・クラシックのディレクターであるポール・バリットは、次のように述べています。
「2023年はランドローバー誕生75周年という節目です。スペンサー・ウィルクスとアイラ島は私たちの歴史にとって重要な要素であり、『ISLAY EDITION』の発表は、この記念すべき年を祝うものです。このモデルは、私たちのコレクションでもある、スペンサー・ウィルクスが所有していた美しい『SERIES IIA』を参考にしながら、アイラ島の特別なプロダクトや美しい自然から着想を得ています。当社の熟練のエンジニアやテクニシャンたちによる高い信頼性、最新のエンジニアリング、精巧な仕上げは、究極のヘリテージ・ランドローバーを探している目の肥えたお客様にとって非常に特別な車両となるでしょう。」
時代を超越したエクステリア
「ISLAY EDITION」は、ヘリテージグレーのエクステリアカラーを採用しています。これは、スペンサー・ウィルクスが所有していたオリジナル車両のミッドグレーにヒントを得たもので、ライムストーンのコントラストルーフと、ヘビーデューティ・スチールホイールを組み合わせます。ホイールアーチもヘリテージグレーにしており、より洗練されたエクステリアデザインを実現しています。
伝統的な「LAND ROVER」のヘリテージロゴとエンブレムはボディカラーと同色で、完売した「DEFENDER HERITAGE LIMITED EDITION」でおなじみのクラシックスタイルのグリルや、リアのマッドフラップにもアイコニックなヘリテージのブランディングを施しています。
「ISLAY EDITION」のユニークなサイドグラフィックには、「GXC 639C」(スペンサー・ウィルクスが所有していた「SERIES IIA」のナンバープレート)と書かれており、究極の「DEFENDER」クラシックモデルにさりげないアクセントを追加しています。
これまでの「DEFENDER WORKS V8」と同様、「ISLAY EDITION」には、視認性を高めるLEDヘッドライトをはじめとする最新の機能を採用しています。さらに、サスペンションやブレーキシステムも改良し、オンロードでの優れたパフォーマンスとダイナミクスを実現しました。
オーセンティックなインテリア
「ISLAY EDITION」のインテリアは、「LAND ROVER」という名称の起源の地であるアイラ島とのつながりを表現したもので、細部に至るまで考え抜かれた仕上げとなっています。
プレミアム・ディフェンダー・シート、サイドトリム、ドア、ルーフライニング、ダッシュボードには、ウィンザーレザープレミアムシート(エボニー)をふんだんに使用しています。センターコンソールとクラシック・インフォテインメント・システムはボディ同色のディテールで囲み、インフォテインメント・システムには衛星ナビゲーション、DABラジオ、Bluetoothといった最新機能を備えます。8速ZFオートマチック・トランスミッション(AT)のピストルシフター・ギアレバーの周りにも、同じヘリテージグレーを採用しています。
シフトレバーの横には「LAND ROVER」という名前がどのように誕生したのかを説明するプレートがあり、そこには、アイラ島のラガンエステートの管理人であったイアン・ダンカンが、大幅な改造をし、スペンサー・ウィルクスがテストをしていた「ROVER」(のちの「LAND ROVER SERIES I」)をみて、「これは新しい“LAND” ROVERだ」と叫んだというストーリーが記載されています。さらに、ステアリングホイールとシートのヘッドレストにはエンボス加工の「LAND ROVER」のヘリテージロゴをレイアウトし、「DEFENDER」クラシックモデルでは珍しく、すべてのフットウェルはカーペット敷きで、ラグジュアリーな空間演出をしています。
アイラ島とのつながりは、インテリアの随所にも見てとることができます。シートのショルダー部分、ドア、センターアームレストリッド、サンバイザー背面のディテールはすべて、アイラ毛織物工場から厳選した手触りのよいツイード仕上げで、「DEFENDER」の歴史にとってアイラ島とのつながりがいかに特別で重要なものであるかを表現しています。
ツイードのパターンは、アイラ島の風景を反映したアースカラーを基調とし、さらに、アイラ島の海と空を表す青、地元の植物であるヘザーをイメージした紫、草地を表す淡い黄色などを取り入れ、この地を表現しています。センターコンソールにはスマートフォンなどの小物を収納できるユニークなポーチがあり、ここにもこのファブリックを使用しています。
中央の収納スペースには、アイラ島とのつながりをより強める、特注のレザータブが付いた取り外し可能なトレイを装備し、その素材にはアイラ島にあるキルホーマン蒸留所で使用されているウイスキー樽のオーク材を採用しました。
各トレイには、ウイスキー樽の端部を再現したユニークな110mm径の円形のウッドボードを配置していますが、このボードには、ウイスキー樽に刻印されていた文字がそのまま残されており、それぞれの車両がワンオフカーであることの証となっています。ウイスキー樽を使用したこのボードはトレイに設置され、美しい形状のダブテールジョイントによってウォールナット材と組み合わせ、精巧な仕上がりを見せています。その周りには、本物のウイスキー樽に刻印されているのと同じ書体で蒸留所とウール工場の名称、そしてランドローバー75周年を記念するロゴが描かれています。各カップホルダーのベースも、ウイスキー樽のオーク材で作られています。
キルホーマン蒸留所は、2005年にスペンサー・ウィルクスの孫娘であるキャシー・ウィルズが夫のアンソニーとともに設立しました。そのため、オリジナル車両のヘリテージ、名前の由来、風光明媚なアイラ島、そして「ISLAY EDITION」のユニークな特徴とのつながりがより強固なものになっています。さらに、「ISLAY EDITION」にちなんで、「639」と呼ばれる限定ウイスキーが製造され、このモデルを購入したお客様に贈呈されるため、コレクターズアイテムとしての価値がさらに高まります。
オーク材を使用したトリムパネルは、リアのラゲッジスペースフロアにまで及びます。美しい仕上がりと高い耐久性を兼ね備えたこのウッドパネルは、新型「RANGE ROVER」と同じもので、厳格な品質およびエンジニアリング基準を満たしています。ダッシュボード中央に設置された時計も同様に、木目調です。
テクニカルスペック
「ISLAY EDITION」は、「CLASSIC DEFENDER WORKS V8」と同じベース車両を採用しています。各車両は、ランドローバー・クラシックのスペシャリストが調達し、入念にレストアおよびリビルドする「DEFENDER」クラシックモデルです。
ベース車両は、2012年から2016年製のもので、最新の自然吸気5.0リッター V8エンジンと8速ZFオートマチック・トランスミッションを搭載します。最高出力は405PS、最大トルクは515Nmで、優れたパフォーマンスを発揮します。
また、0-60mph加速は5.6秒、最高速度は106mphを誇ります。ディフェンダー・サスペンション・アップグレード・キットは、コイルスプリングレートとダンパーを改良し、オンロードの快適性とダイナミクスを強化するために独自にチューニングしたサスペンションで構成されています。また、ハンドリング・アップグレード・キットも含まれており、グレードアップされた「WORKS V8」仕様のブレーキディスク、パッド、キャリパーを装備し制動力を高めます。
「ISLAY EDITION」の価格は、「90」が23万ポンド、「110」が24万5,000ポンドです。
主要諸元
<エンジン&トランスミッション>
・排気量(cc): 4,999
・シリンダー数: V8 自然吸気 ガソリン(ユーロ5規制に適合)
・最高出力(PS): 405 @ 6,000rpm
・最大トルク(Nm): 515 @ 5,000rpm
・トランスミッション: ピストルシフター付き8速オートマチック、全輪駆動、2速トランスファーボックス、ヘビーデューティ・フロント&リア・ディファレンシャル、トルクバイアス・センターディファレンシャル
<シャシー>
・サスペンション:
【フロント】ライブビームアクスル、コイルスプリング、テレスコピック ダンパー、パナールロッドおよびラジアスアーム、アンチロールバー
【リア】ライブビームアクスル、コイルスプリング、テレスコピックダンパー、「A」フレームおよびトレーリングリンク、アンチロールバー
・フロントブレーキ: サーボアシスト付き、 335mm径ディスク、4ピストンキャリパー
・リアブレーキ: サーボアシスト付き、 300mm径ディスク、4ピストンキャリパー
・ホイールおよびタイヤ: 16インチ・ヘビーデューティ・スチールホイール、マッドテレインタイヤ
・ステアリング: リサーキュレーティング・ボール式パワーアシスト
<パフォーマンス>
・0-60mph加速(秒): 5.6
・最高速度(mph): 106
V8「DEFENDER」の歴史
●「DEFENDER」とその先代モデルに搭載しているV8パワートレインの歴史は、1979年の「SERIES III STAGE 1 V8」から始まる。キャブレター付き3.5リッターV8エンジンは、90bhpを発揮
●1983年の「LAND ROVER ONE TEN」と1984年の「NINETY」は、「SERIES III STAGE 1 V8」と同じ 3.5リッターV8エンジンを搭載。最高出力は113bhpで、1987年からは135bhpにアップグレード
●北米仕様(NAS)の「DEFENDER 90」および「110」にのみ、1992年から182bhpを発生する燃料噴射式3.9リッターV8エンジンと4速オートマチック・トランスミッションの組み合わせをラインアップ
●1998年、限定モデル「50TH ANNIVERSARY DEFENDER 90」に、第2世代「RANGE ROVER」の190bhpを発生する燃料噴射式4.0リッターV8と4速オートマチック・トランスミッションを採用
●5.0リッター自然吸気エンジンを搭載した「DEFENDER WORKS V8」は、1998年以来、初めてV8エンジンを搭載した「DEFENDER」となる
●「CLASSIC DEFENDER WORKS V8」には「TROPHY」と「TROPHY II」というエディションもあり、購入したお客様は、「CLASSIC LAND ROVER TROPHY COMPETITION」への参戦にご招待
※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2023年5月2日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
以上
エディターズ・ノート
ランドローバー・クラシックは、世界中のクラシック・ランドローバー愛好家向けに、真正車両、専門家によるサービス、純正部品、そして忘れられない体験を提供しています。英国コベントリーにあるジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークス施設の熟練したエンジニアチームは、「LAND ROVER SERIES I」および「RANGE ROVER REBORN」のレストア、「DEFENDER WORKS V8」の製作を専門的に行っています。
ランドローバー・クラシックに関する問い合わせ先は、以下のとおりです:
ランドローバーについて
ランドローバーは 1948 年以来、そのモデル・シリーズ全体にわたり、本格的な 4x4 を継続して製造しています。「DEFENDER」、「DISCOVERY」、「DISCOVERY SPORT」、「RANGE ROVER」、「RANGE ROVER SPORT」、「RANGE ROVER VELAR」、そして「RANGE ROVER EVOQUE」は、それぞれが世界の SUV カテゴリーを代表するモデルです。現在、これらのモデルの 80%は輸出され、世界 100 か国以上で販売されています。
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