2023年6月23日
ジャガー・ランドローバー、
AIの力を活用してサプライチェーンを保護および強化
■エバーストリーム・アナリティクス(Everstream Analytics)との新たな協業により、ジャガー・ランドローバー(JLR)はサプライチェーンのリスクを管理
■JLRの「REIMAGINE」戦略の中核である、次世代電気自動車(BEV)向けの安定したバッテリー供給を含むJLRのサプライチェーンを強化するための投資を実施
2023年6月19日、英国ゲイドン発: ジャガー・ランドローバー(JLR)は、業界をリードするサプライチェーン・マッピングおよびリスク分析専門企業のエバーストリーム・アナリティクス(Everstream Analytics)と新たに協業し、JLRのサプライチェーン管理にAIを導入することを発表しました。
JLRは、この新しいテクノロジーにより、サプライチェーンをリアルタイムで監視して、将来の世界的な供給問題を回避し、現行モデルおよび次世代電気自動車(BEV)の安定した生産を確保できるようになります。
このテクノロジーは、AI、予測分析、機械学習、人間の直感を組み合わせてデータを分析し、自然災害、ストライキ、データ侵害、輸出問題などに関する新たなインシデントを世界地図上にプロットし、それらがサプライチェーンに与える潜在的な影響をJLRに警告します。
この機能はリアルタイムで更新されるため、生産への影響やコスト増につながる産業上の混乱を回避するための措置を講じることが可能になります。
前例のない世界的なパンデミックと半導体クライシスは、自動車のサプライチェーンに大きな混乱をもたらしました。供給確保に専念するJLRチームの努力により、JLRは現在、この混乱から脱け出しつつあり、2022-23年第3四半期(2022年10月-12月期)以降、生産および販売台数が四半期ごとに増加しています。
JLRは、エンドツーエンドの可視性とセキュリティを提供する最先端のデジタル・サプライ・エコシステムを構築する広範囲な戦略の一環として、エバーストリームのテクノロジーを導入します。エバーストリームにより得られた知見を活用し、JLRは、世界の貨物港での混乱を回避し、お客様への納車をサポートするための積極的な対策をすでに講じています。
JLRのインダストリアルオペレーションズ担当エグゼクティブ・ディレクターである、バーバラ・バーグマイヤーは次のように述べています。「『REIMAGINE』戦略の一環として、私たちは、先進的なテクノロジーと長期的な戦略的関係をベースに、強固なデジタル化されたインダストリアル・オペレーション・エコシステムを構築しています。これにより、予測不可能な世界におけるさまざまな出来事が、エンドツーエンドで可視化できます。エバーストリーム・アナリティクスとの協業を通じて、私たちはAIの力を活用し、生産に混乱が生じる前にリスクを事前に管理し、混乱から素早く立ち直り、お客様との約束を確実に遂行できるようにしています。将来的なリスクを把握するこのシステムは、次世代のモダンラグジュアリーなBEVを中心とした新しいバリューチェーンを開発する際に、さらに重要になるでしょう。」
エバーストリーム・アナリティクスの最高経営責任者(CEO)である、ジュリー・ガーデマン氏は次のように述べています。「BEVに関する世界的なバリューチェーンは、もっとも複雑です。エバーストリーム・アナリティクスのAIを活用したシステムで、サプライヤーを可視化して把握することにより、JLRはリスクを積極的に軽減し、迅速な経営判断を行い、サプライチェーンの回復力を高めることができます。私たちは、自動車業界において未来を見据えて持続可能な変化を推進し、先見の明のあるリーダー、JLRと協業できることを誇りに思います。」
※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2023年6月19日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
以上
エディターズ・ノート
エバーストリームについて
エバーストリームの多層サプライチェーン・マッピングは、AI、機械学習、人的分析によって構築されています。JLR専用にカスタマイズされたアプローチにより、JLRのチームは、新たなリスク要因の収集、分析、検証を手作業でする必要がなくなり、より高い価値の創造に集中できるようになります。
ジャガー・ランドローバー(JLR)について
JLRの「REIMAGINE」戦略は、デザインによるモダンラグジュアリーというサステナビリティに富んだビジョンを実現します。
2039年までにサプライチェーン、製品、オペレーションのすべてを通じて排出ガス量実質ゼロにするという目標に向け、JLRは事業の変革に取り組んでいます。承認された科学的根拠に基づく目標を通じて、2030年までに事業とバリューチェーン全体で排出量を削減するためのロードマップを策定しました。この戦略の中核をなすのは、電動化です。10年以内に、「RANGE ROVER」、「DISCOVERY」、「DEFENDER」 の3つのファミリーにそれぞれフルバッテリー電気自動車(BEV)を取り揃え、ジャガーは、全ての車種がBEVとなります。
JLRは英国を拠点とする企業であり、英国に2つの主要なデザインおよびエンジニアリング拠点、3つの車両製造工場、エンジン・マニュファクチャリング・センター、バッテリー・アッセンブリー・センターを有しています。さらに中国、ブラジル、インド、オーストリア、スロバキアにも車両製造工場を展開、7つのテクノロジー拠点を有します。
JLRはタタ・サンズ傘下のタタ・モーターズ・リミテッドの100%子会社です。
JLR PR social channels
<JAGUAR>
<RANGE ROVER、DEFENDER、DISCOVERY>
◆お問い合わせ先◆
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)
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