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ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン9 第15戦、第16戦ロンドン・グランプリ 第15戦でミッチ・エバンスが1位フィニッシュで今季4勝目 最終戦でも2位となり、チーム・ランキングは総合2位でシーズン閉幕

公開日:2023/07/31 18:40

2023年7月31日

ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン9
第15戦、第16戦ロンドン・グランプリ
第15戦でミッチ・エバンスが1位フィニッシュで今季4勝目
最終戦でも2位となり、チーム・ランキングは総合2位でシーズン閉幕

■ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9の最終戦となる、第15戦、第16戦がイギリス・ロンドンにてダブルヘッダー開催
■第15戦でミッチ・エバンスがポールポジションを獲得し今季4勝目を果たす。ジャガーTCSレーシングとしてもホームグランプリ初勝利を達成
■最終の第16戦では、ミッチ・エバンスが2位表彰台を獲得。サム・バードは7位
■年間ドライバーズ・ランキングでは、2位のニック・キャシディ(エンヴィジョン・レーシング)にわずか2ポイントおよばず、ミッチ・エバンスは197ポイントで3位に
■サム・バードは、ジャガーTCSレーシングのドライバーとして44戦に出走し最後のレースとなった2連戦を4位、7位と入賞で締めくくる
■ジャガーTCSレーシングは、チームとして過去最高の292ポイントを獲得。2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、チーム・ランキング2位で終える
■ジャガーのカスタマーチームであるエンヴィジョン・レーシングが年間チーム・チャンピオンとなり、1位2位をジャガーのパワートレインが独占

2023年7月29日、30日 イギリス・ロンドン発: 2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権の最終戦となるロンドン・グランプリがダブルヘッダーで開催され、ミッチ・エバンスは両日とも表彰台を、サム・バードは入賞を果たし、多くのポイントをチームにもたらし、年間チーム・ランキングで2位となり、シーズンを終えました。

第15戦は、スタートからフィニッシュまで目の離せない激しいレース展開となりました。ミッチ・エバンスはクオリファイ・セッションでポールポジションを獲得しながらも、5グリッド降格のペナルティを受け6番グリッドからのスタートとなります。9周目には順位を5つ上げてトップに立ち、レースをリードします。15周目には、ニック・キャシディ(エンヴィジョン・レーシング)がフロントウイングにダメージを負ってリタイアし、セーフティカーが導入されます。29周目には再びセーフティカーが導入され、赤旗中断となりました。リスタート後に、ターン19で再度アクシデントが発生しコースが封鎖されてしまい、2度目の赤旗がでます。レースが再開すると、ミッチ・エバンスがリードを守りきってチェッカーを受け、今季4勝目をあげました。一方、9番グリッドからスタートしたサム・バードも、混沌とするレースのなか追い上げ4位になり、チームに貢献しました。この時点でジャガーTCSレーシングは、同じジャガーパワートレインを搭載するエンヴィジョン・レーシングと同ポイントとなりました。

第16戦は、雨の影響によりレースはセーフティカーの先導によるスタートとなりましたが、5周を走行したところで安全の確保ができないことから赤旗中断となります。1時間半以上の中断を経て、レースはローリングスタートによって再開し、ニック・キャシディとミッチ・エバンスが後続を引き離し、チームタイトルを争う展開となりました。非常に難しいコンディションのなか30周のレースにおいて、ニック・キャシディが、わずか4.9秒差でミッチ・エバンスを抑えて優勝し、ミッチ・エバンスは2位に、サム・バードは効率的でクリーンなレースを展開し、7位でフィニッシュしました。

2023年シーズンは、5つの大陸、11の都市で、16のレースが開催され、ジャガーTCSレーシングは、過去最高のポイント数である292ポイントを獲得し、チーム・ランキングで準優勝を達成しました。ミッチ・エバンスは197ポイントを獲得し、年間ドライバーズ・ランキングで3位、サム・バードは8位で閉幕しました。

なお、サム・バードは、これまで3年間ともに戦ってきましたが、このロンドンでの最終戦がジャガーTCSレーシングのドライバーとしては最後のレースとなります。2020年にジャガーTCSレーシングに加入し、7回の表彰台と2回の優勝を達成し、215ポイントという驚異的なポイントを積み上げ、チームに貢献してきました。フォーミュラEのベテランとして、今年100戦目のレース出場を果たしました。

2023年は、ジャガーTCSレーシングにとって、過去最多のポイント、表彰台、ポールポジション、優勝数を獲得し、これまでで最も競争力のあるシーズンとなりました。ジャガーのカスタマーチームであるエンヴィジョン・レーシングも、最終戦でニック・キャシディが29ポイント、セバスチャン・ブエミが7ポイントを獲得したことで304ポイントとなり、年間チームタイトルの栄冠に輝き、ジャガーのパワートレインが上位を独占し、その優れたパフォーマンスを証明しました。

ジャガーTCSレーシングのチーム・プリンシパル、ジェームズ・バークレーのコメント:
「フォーミュラEの新しいフォーマットであるGen3を採用した今シーズンは、とても素晴らしいものでした。チーム・ランキングで年間王者を獲得できなかったことは残念ですが今年達成したすべてのことを誇りに思います。最終戦で我々のカスタマーチームとチャンピオン争いをし、エンヴィジョン・レーシングが優勝してチーム・チャンピオンシップでジャガーパワートレインが1-2フィニッシュを達成したことは特別な結果です。エンヴィジョン・レーシングの皆を心から祝福したいと思います。
サムにも心から感謝したいです。チームとともに歩んだこの3年間は素晴らしいものだったし、彼はチームに貢献してくれました。サムは、非常に才能のあるレーシングドライバーで、一緒に仕事ができたことを光栄に思っています。
最後に、我々の同僚とパートナー、そして世界中の友人たちに感謝します。彼らなしでは、このようなことを成し遂げるのは不可能でした。彼らはコース上でもコース外でもパフォーマンスを発揮する手助けをしてくれており、私たちの成功にとってかけがえのない存在なのです。」

ジャガーTCSレーシングドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:
「シーズンを通して、優勝4回、ポールポジション3回、表彰台7回という大きな成果を残せました。一時はドライバーズ・ランキングでトップとの差が80ポイントも離されていましたが、一戦一戦その差を縮め最後までチャンピオンシップ争いを戦い抜くことができました。個人的な成績はもとより、チームのみんなが本当に素晴らしい仕事をしてくれたことを誇りに思います。サーキットのスタッフからファクトリーのスタッフまで、ジャガーTCSレーシングの全員が勝利を目指して戦っています。最後に、今年も応援してくださったファンの皆さん、パートナーの皆さんに感謝します。」

ジャガーTCSレーシングドライバー、サム・バード(#10)のコメント:
「今年を振り返ると、序盤にチャンスを無駄にしてしまうなど個人的にはかなり残念なシーズンになってしまいました。ただし、ペースは好調で、4度表彰台に上がることができ、100点に近いポイントを獲得し、ビッグネームたちを抑えて年間ランキング8位でフィニッシュできたことはポジティブに捉えたいと思います。チームを離れるのは心苦しいけれど、浮き沈みが激しかったこの数年間を支えてくれたチームのみんなに感謝しています。」

ABB FIAフォーミュラE世界選手権の2024年シーズンは、1月13日にメキシコシティで開幕します。

※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2023年7月30日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。

以上

エディターズ・ノート

ジャガーTCSレーシングについて
ジャガーは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。ABB FIA フォーミュラE世界選手権シーズン8では、ミッチ・エバンスはドライバーズ・ランキングで2位となり、ジャガーTCSレーシングのフォーミュラE史上において最も成功した成績を収めました。

フォーミュラEは、2025年からピュアEVのラグジュアリー・ブランドとなることを目指すジャガーの現実世界におけるテストベッドです。ジャガーTCSレーシングの目標は、「Reimagine Racing(レースの再構築)」であり、テスト、開発、学習、協力、共有を行い、ジャガー・ランドローバー全体へ知見を共有することで、将来の市販車開発に役立てることです。特に、フォーミュラEで培った知見と技術の移転は、ジャガーブランドの再構築に役立ち、フォーミュラE Gen3時代へのコミットメントと合致します。

2023年は、世界初のネット・ゼロ・レースカーであるGen3マシンで各チームがレースに臨む最初の年になります。

フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。ジャガーは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングを通じてエンヴィジョン・レーシングに「Gen3」のパワートレインを供給しています。

コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバーのフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。

各チームは、ドライバー1人につき1台、計2台のレースカーを用意し、レース距離の全行程で使用します。

フォーミュラEは、フルバッテリー電気自動車(BEV)によるレースというコンセプトに加え、モータースポーツの世界においては開催地の選定もユニークです。ABB FIA フォーミュラE世界選手権 シーズン9ではメキシコシティ、ディルイーヤ、ローマなどの世界的大都市を舞台に、特設の公道サーキットで開催され、ハイデラバード、ケープタウン、サンパウロなどの新たな開催地を転戦した後、ロンドンで週末に行われるダブルヘッダーレースで最終戦を迎える予定です。

昨シーズン、ジャガーTCSレーシングは7回の表彰台、4回の優勝、1回のポールポジション、1回のファステットラップ、231ポイントの獲得でチーム・ランキング4位となり、過去最高のポイント獲得数を記録しました。ドライバーズ・ランキングではミッチ・エバンスが2位で終え、サム・バードが13位となっています。

フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、ジャガー・ランドローバー(JLR)のグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項です。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、ジャガーはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発しています。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるジャガーにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができます。それこそがジャガーが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいます。

ジャガーTCSレーシングは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としています。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っています。
詳細については、www.jaguar.com をご覧ください。


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ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)

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