2024年5月13日
フォーミュラE世界選手権シーズン10ベルリンE-Prix
ニック・キャシディが第9戦で優勝、第10戦で2位となり、ランキング首位に
ジャガーTCSレーシングとしても今季9度目の表彰台を獲得しポイントリード
■ニック・キャシディは、2024年ABB FIAフォーミュラE世界選手権の第9戦において、優勝とファステストラップを記録。第10戦でも2位となり今季7度目、チームとしては9度目の表彰台を獲得
■ミッチ・エバンスは第9戦で4位、第10戦では6位フィニッシュし、両日ポイントを獲得
■ジャガーTCSレーシングは237ポイントとなり、54ポイント差でチーム・ランキングをリード
■ドライバーズ・ランキングは、ニック・キャシディが首位、ミッチ・エバンスが5位をキープ
■第11戦、第12戦は、2024年5月25日、26日(現地時間)に中国・上海で開催
2024年5月11日、12日 ドイツ・ベルリン発: ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10の第9戦、第10戦ベルリンE-Prixにおいて、ジャガーTCSレーシングのニック・キャシディは、第9戦で優勝、第10戦で2位、そして2度のファステストラップを記録し、今季7度目となる表彰台を獲得してドライバーズ・ランキングも首位に返り咲き、キープしています。ミッチ・エバンスも、4位と6位で両日入賞し、チームに貴重なポイントをもたらしました。
第9戦は、ニック・キャシディが9番手、ミッチ・エバンスが10番手からのスタートとなりました。ミッチ・エバンスは積極的に前に出るレース展開をみせ、19周目には一時トップに立ちます。その後もチームと協力して効率よく先頭集団で走行し、最終的に4位でフィニッシュしました。ニック・キャシディはスタートでいくつか順位を落とし、セーフティカー導入後の17周目には集団の最後尾まで後退してしまいます。しかし、 レース後半では利用可能なエネルギーを最大限に発揮できるようチームとともに効率的な戦略をたて、終盤に差し掛かると、エネルギーのアドバンテージを発揮して先頭に立ち、後続に4.6秒という圧倒的な差をつけてレースに勝利しました。
第10戦、デュエルの準決勝に進出し4番グリッドを獲得したミッチ・エバンスは、決勝で「I-TYPE 6」のエネルギーマネジメントを的確に行い、41周のレースをアクシデントなく戦い抜きました。力強いレース展開をみせ、最後の3周まで表彰台争いを続けましたが、最終的に6位となりました。ニック・キャシディはクオリファイセッション、デュエルで決勝進出を決めて2番グリッドを獲得、フロントローに並びました。スタートでトップに立ち、3周目にアタックモードを作動させるまではトップをキープしていました。その後はチームと連携し、「I-TYPE 6」を効率よく走らせ表彰台争いを繰り広げます。最終ラップでは見事な追い上げを見せ、オリバー・ローランド(ニッサン・フォーミュラEチーム)をオーバーテイクし、最終的に2位でフィニッシュしました。
ジャガーTCSレーシングは、チーム・ランキングにおいて237ポイントで、2位に54ポイント差をつけてリードしています。ドライバーズ・ランキングでは、ニック・キャシディが首位でリードを広げ、ミッチ・エバンスは5位をキープしています。
JLRモータースポーツ担当マネージング・ディレクター兼ジャガーTCSレーシング・チーム・プリンシパルを務めるジェームズ・バークレーのコメント:
「この週末は、私たちにとって長く、激しく、戦略的な戦いになるだろうと予想していました。チームは素晴らしいレース戦略を実行し、両ドライバーとも好調な走りを見せてくれました。ダブルポイントフィニッシュとファステストラップ、表彰台の獲得という快挙を遂げてくれました。今週末の結果とそこで得た学びは、次の上海での2レースに向けて大きなモチベーションになります。」
ジャガーTCSレーシングドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:
「土曜日はできる限り最善を尽くしてレースを展開することができました。4位は悪くない結果ですが、正直なところ、表彰台を逃してしまったことは悔しくて仕方ありません。日曜日もトリッキーなレースでした。スタートはうまくいきましたし、昨日と同じく集団の中でもマシンには強さがあり、エネルギー的にも優位な位置にいました。でも残念なことにいくつかの要因が重なって、2回目のアタックモードがうまくいかず表彰台のチャンスを逃してしまいました。これからチームとしてデータを分析し、上海への対策を立てたいと思います。」
ジャガーTCSレーシングドライバー、ニック・キャシディ(#37)のコメント:
「土曜日はこのような結果になるとは本当に予想していませんでした。最高の気分です。 レース前半で集団の最後尾にまで後退してしまい、今日のレースは終わったと思ったのですが、前方を走る多くの選手よりもずっとエネルギーがあったため、それを最大限に活用して優勝することができました。 これでドライバーズ・ランキングの首位に戻ることができました。 日曜日も波乱のレースとなりましたが、僕個人としてはフォーミュラE史上最も成功した週末となりました。このポジティブな勢いを次の上海につなげたいです。」
次は2024年5月25日、26日に開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10 第11戦、第12戦、ダブルヘッダー開催となる上海E-Prixに挑みます。
※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2024年5月11日、12日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
以上
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エディターズ・ノート
ジャガーTCSレーシングについて
JAGUARは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。
2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権では、ジャガーTCSレーシングはフォーミュラEでチーム最大のポイント獲得となる292ポイントを獲得し、準優勝に輝きました。
ミッチ・エバンスは、2023年のドライバーズ・ランキングで、フォーミュラEにおける自己最多となる197ポイントを獲得して、ランキング3位でシーズンを締めくくりました。2024年も、チームのために引き続きレースに参戦します。ニック・キャシディは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の2024年シーズンからチームのドライバー・ラインアップに加わりました。
2023年シーズンでは、すべてのチームが世界初のネットゼロレースカーであるGen3カーでレースを行いました。ジャガーTCSレーシングは、2024年も「Jaguar I-TYPE 6」でレースに参戦します。
フォーミュラEは、電動レースカーのコンセプトだけでなく、開催地の選択においてモータースポーツの世界でユニークなシリーズとなっています。2024年のチャンピオンシップは、メキシコシティ、ディルイーヤ、モナコを含む世界の主要都市の中心部にある既存のサーキットや仮設のストリートサーキットで開催され、東京や上海などの新たな会場も追加されます。シーズン最終戦の週末は、ロンドンでダブルヘッダーのレースが開催されます。
フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。JAGUARは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングを通じてエンヴィジョン・レーシングに「Gen3」のパワートレインを供給しています。
コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバー(JLR)のフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。
フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、JLRのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項です。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、JAGUARはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発しています。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるJAGUARにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができます。それこそがJAGUARが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいます。
ジャガーTCSレーシングは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを 使命としています。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っています。詳細については、https://media.jaguarracing.com/をご覧ください。
Tata Consultancy Services (TCS)について
TCSは、55年以上にわたって数多くの世界最大規模のビジネスをデジタルに変革してきた、ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業です。JLRの長年にわたる戦略的テクニカルパートナーであるTCSは、新しいテクノロジーを活用して、レースチームの電動化を促進し、レースで勝利して、より持続可能な未来を構築する活動をサポートしています。TCSはより良い未来の構築に取り組み、サーキットで得たノウハウを活用して、モビリティ・エコシステムを変革しています。タタ・グループの一員であるTCSは、世界中に60万3,000人を超えるコンサルタントを擁しています。