2024年5月21日
JLR、2023/2024年度第4四半期および通期決算を発表
売上高、世界販売台数が過去最高を達成
■2023/2024年度の売上高は過去最高となり、第4四半期が79億ポンド、通期が290億ポンド
■税引前利益(PBT)は、第4四半期が6億6,100万ポンド、通期が22億ポンドで、2015年度以来の最高値を記録
■EBITマージンは、第4四半期が9.2%、通期が8.5%
■フリーキャッシュフローは、第4四半期が8億9,200万ポンド、通期は23億ポンドで過去最高を記録
■純負債は7億ポンドに減少
■2023/2024年度第4四半期および通期において、「RANGE ROVER」の世界販売台数(卸売・小売り)が過去最高を達成
■「RANGE ROVER」初の電気自動車(EV)である「RANGE ROVER ELECTRIC」は、2023年12月に予約を優先的にご案内するプライオリティアクセスの登録サイトをオープンして以来、高い関心を集め、世界中から28,700人以上が登録
■2023/2024年度の「RANGE ROVER SV」の需要が伸び、販売台数は、完売した20台の「RANGE ROVER SV BESPOKE SADAF EDITION」(約33万ポンド)を含め、2倍以上の4,099 台に
■新たなハイパフォーマンス・オールテレイン・モデル「DEFENDER OCTA」は2024年7月3日にワールドプレミアを予定しており、それに先駆け、世界の主要マーケット7拠点で招待制の特別プレビューイベント「DEFENDER ELEMENTS」を開催
■英国ソリハルで「RANGE ROVER ELECTRIC」用の新しいバッテリー・コンベア・システムを設置し、まもなく完成予定。「RANGE ROVER」用の新しいボディ工場は本格稼働
■英国ヘイルウッドのエレクトリファイド・モジュラー・アーキテクチャー(EMA:Electrified Modular Architecture)生産施設の開発を継続し、300台のロボットと新しいボディ工場に組立ラインを追加
■英国ウルヴァーハンプトンのエレクトリック・プロパルション・マニュファクチャリング・センターに3億5,600万ポンドを投資し、バッテリーパックと電気駆動ユニットの製造設備を設置
■2023/2024年度は、電動化に関連した950の仕事を創出
■JLRファイナンシャル・サービスの一環として、英国のお客様をサポートする3つの新しいJLR保険商品を発売
■新型「RANGE ROVER ELECTRIC」およびEMAのプロトタイプは、現在北極圏で寒冷地テストを実施中*
■JLRは英国拠点で使用する電力量**の4分の1以上を、新しいオンサイトおよびサイト近郊の再生可能エネルギー・プロジェクトから生成
■AllyeおよびWykes Engineeringとのパートナーシップを通じて、「RANGE ROVER」および「RANGE ROVER SPORT」のPHEVモデル、「I-PACE」の使用済みセカンドライフ・バッテリーを使用した新しいエネルギー貯蔵システムを開発
2024年5月10日、英国ゲイドン発: JLRは、2023/2024年度(2023年4月1日-2024年3月31日)および第4四半期(2024年1月1日-3月31日)においても記録的な成長を遂げ、好調な業績を維持しました。第4四半期の売上高は79億ポンドで、前年同期比11%増、第3四半期と比べても6%増となりました。2023/2024年度の売上高は、JLRの通期売上高としては過去最高となる290億ポンドで、前年比27%増となりました。
第4四半期の税引前利益(PBT)は6億6,100万ポンドとなり、前年同期の3億6,800万ポンドを大きく上回りました。EBITマージンは9.2%で、前年同期比で2.7ポイント上昇しました。前年同期に対する収益率の上昇は、販売台数の増加と原材料費の削減を反映していますが、マーケティング費用が増加したことにより一部相殺されています。第4四半期の税引後利益(PAT)は14億ポンドで、前年同期の2億5,900 万ポンドに対して大幅増となりました。通期のPBTは22億ポンドで、2015年度以来最高となり、PATは26億ポンドでした。第4四半期および通年のPATは、10億ポンドの繰延税金資産(DTA)の調整を反映しています。DTAは、税金の支払いおよび引当金に関連する将来的な回収可能性を考慮して再評価されました。
フリーキャッシュフローは、第4四半期が8億9,200万ポンド、通期が23億ポンドとなり、通年のキャッシュフローとしては過去最高となりました。第4四半期末時点の現金残高は42億ポンド、純負債は7億ポンド、総負債は49億ポンドとなりました。総流動性資産は57億ポンドで、これには2026年4月1日に満期を迎える未使用のリボルビング・クレジット・ファシリティの15億ポンドを含めています。
JLR最高経営責任者(CEO)であるエイドリアン・マーデルは、今回の業績に関して次のように述べています。
「今年は、JLRにとって戦略面で大きく前進した年であり、好調な業績に貢献してくださったお客様、従業員、サプライヤー、パートナーの皆様に感謝申し上げます。
私たちは記録的な財務結果を達成し、23億ポンドのフリーキャッシュフローを生み出し、純負債を7億ポンドまで削減することができました。
この業績結果の基盤となったのは、『RANGE ROVER』および『DEFENDER』ブランドを筆頭に、モダンラグジュアリーなモデル・ラインアップに対する世界的な需要が持続したことであり、業務改善への一貫した取り組みの賜物です。
私たちは、『REIMAGINE』戦略において次なるエキサイティングな段階に入りつつあります。モダンラグジュアリーなEVモデルを導入して、それに付随するモダンラグジュアリーな体験をお客様に提供し、直面する課題に引き続き精力的に取り組んでいきます。」
通期の受注台数は約13万3,000台で、そのうち76%が「RANGE ROVER」、「RANGE ROVER SPORT」、「DEFENDER」でした。事前の予測通り、お客様が注文された車両が納車されるにつれて、受注台数は年間を通じて徐々に減少しました。
JLRは、受注台数を維持するため、今後もブランドの活性化に注力していきます。2024/2025年度のEBITマージンは、2023/2024年度と同等のレベルになると予想しています。投資支出は35億ポンドまで若干の増加を見込んでいますが、2024/2025年度中に純負債はゼロになるという予測に変更はありません。
※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが 2024 年5月10日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
以上
エディターズ・ノート
JLRについて
JLRの「REIMAGINE」戦略は、デザインによるモダンラグジュアリーというサステナビリティに富んだビジョンを実現することを目標としています。
2039年までにサプライチェーン、製品、オペレーションのすべてを通じて排出ガス量実質ゼロという目標に向け、JLRは事業の変革に取り組んでいます。承認された科学的根拠に基づく目標を通じて、2030年までに事業とバリューチェーン全体で排出量を削減するためのロードマップを策定しました。この戦略の中核をなすのは、電動化です。10年以内に、「RANGE ROVER」、「DISCOVERY」、「DEFENDER」 の3つのファミリーにそれぞれフルバッテリー電気自動車(BEV)を取り揃え、ジャガーは、全ての車種がBEVとなります。
JLRは英国を拠点とする企業であり、英国に2つの主要なデザインおよびエンジニアリング拠点、3つの車両製造工場、エンジン・マニュファクチャリング・センター、バッテリー・アッセンブリー・センターを有しています。さらに中国、ブラジル、インド、オーストリア、スロバキアにも車両製造工場を展開、7つのテクノロジー拠点を有します。
JLRはタタ・サンズ傘下のタタ・モーターズ・リミテッドの100%子会社です。
◆お問い合わせ先◆
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)
ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568(9:00-18:00、土日祝日を除く)