※本プレスリリースはジャガー・ランドローバー社が2013 年5月8日に発表したプレスリリースの日本語訳です。
2013年5月16日
(日本語訳発行日)
L13U007
ザラ・フィリップス、ロイヤル・ウィンザー・ホースショーにて「レンジローバー・イヴォークWISEスカラシップ」の開設を発表
- ランドローバーとWISEが、エンジニアリング分野でキャリア形成を目指す、若い女性を支援する新たな奨学金プログラムを発表
- ザラ・フィリップスは、ロイヤル・ウィンザー・ホースショーで奨学金プログラムの開設を発表、また、第二次世界大戦中に女子国防軍(ATS)でメカニカル・エンジニアとして従事した祖母のエリザベス女王と、WISE後援者である母親のアン王女の両者が、若い女性によるエンジニアリング分野でのキャリア選択を奨励していることについて語った
- 奨学金プログラムでは、3名の学生または実習生に対し9,000ポンドを3年間給付
- 現在、エンジニリング分野の労働人口に占める女性の比率はわずか13%
- 今回の発表は、英国内における女性エンジニアの比率の増加、および業界内の多様性の創出という、ランドローバーの取り組みを表すもの
- 職業技能担当大臣(Minister for Skills)であるマシュー・ハンコック(Matthew Hancock)下院議員は当プログラムを歓迎
2013年5月8日、UKウィンザー発
本日午前中、ザラ・フィリップスはロイヤル・ウィンザー・ホースショーの会場を訪れ、エンジニアリング分野に対する新たな奨学金の開設を発表しました。「レンジローバー・イヴォークWISEスカラシップ」は、エンジニアリングの分野でキャリアを積むか、さらなる勉学を志す3名の女子学生または実習生に9,000ポンドの奨学金を支給するものです。加えて、奨学生には、ランドローバーの上級エンジニアおよびWISEスタッフ双方によるメンター制度も提供されます。
当プログラムの開設にあたり、ザラは、祖母のエリザベス女王と母親のアン王女が、若い女性がエンジニアとしてのキャリアを検討することをどれだけ熱心に奨励しているかを語りました。エリザベス女王は、まだ王女であった1945年、18歳の時に自らの強い意志で英国女子国防軍(ATS)に入隊しました。准大尉として入隊後、ATSのメカニカル・トレーニング・センターでコースNo.1を修了し、終戦までに下級司令官(junior commander)にまで昇進しました。ドライバーの資格を得る訓練の一環として、エリザベス王女(当時)は、タイヤ交換や基本的なエンジンのメンテナンスなどを含む自動車の修理方法を学ばねばなりませんでした。
アン王女は、素晴らしく充実したキャリアパスとして、組織や団体が、若い女性や女子に科学、テクノロジー、エンジニアリング、そして数学(STEM科目)を学ぶ働きかけを支援するWISEの後援者です。
この奨学金についてザラは次のように述べています。「英国には、ATSの成功に勇気づけられるように、エンジニアリングの分野で女性が活躍する豊かな伝統が根付いています。私は、若い女性にキャリアを伸ばすチャンスを提供する、「レンジローバー・イヴォークWISEスカラシップ」を支援することを光栄に思います。総合馬術競技の世界で、私は男性と同じ条件で競技し、チャレンジすることを楽しんでいます。実際、ロンドン・オリンピックに出場したイギリスの総合馬術チームに、男性競技者はたった一人しかいませんでしたが、素晴らしいチームでした。エンジニアリングの分野でも男女を問わず成功する機会が均等に与えられており、今こそ、その機会を自分のものにするには適したタイミングだと思います。」
ランドローバーのシニア人事マネージャー、ニッキ・クックは次のように語っています。「ランドローバーには、職場における多様性を奨励する文化が根付いており、それを誇りに思っています。当社の事業にとって、エンジニアリングはまさに中核を成すもので、競争力を維持し発展させ、私たちがより先に進むためにも幅広い才能が不可欠です。『レンジローバー・イヴォークWISEスカラシップ』が、エンジニアリング分野で活躍する新世代の女性たちの育成につながることを期待しています。」
エンジニアリングとテクノロジーの発展に貢献することを目的に設立された独立NPOのエンジニアリングUKが発行した報告書によれば、業界の需要に応えるためには、2020年までに、エンジニアリング系の卒業者数を2倍に、エンジニアリング関連実習生の数を3倍にする必要があります。現在、大学でエンジニアリングを専攻している学生のうち、女性が占める割合は13%にすぎず、ランドローバーはこの問題に精力的に取り組んでいます。「レンジローバー・イヴォークWISEスカラシップ」に加え、ランドローバーでは、熱意ある女性エンジニアを支援する、特別なトレーニング・プログラムの運営を行っています。
「レンジローバー・イヴォークWISEスカラシップ」の資金は、レンジローバー・イヴォークを対象とし、ランドローバーに授与された2012年マックロバート賞の賞与がもととなっています。マックロバート賞は、英国における優れたエンジニアリングに対し与えられる名誉ある賞です。選考委員会は、主要部品を車の床下に「ミリ単位の精度で」見事にパッケージングしたランドローバーのエンジニアチームの創意工夫を高く評価しました。
今回の奨学金は、その賞与を資金として利用する最初の主要な活動です。賞与の残りは、ランドローバーの「インスパイアリング・トゥモローズ・エンジニアズ(Inspiring Tomorrow's Engineers)4x4スクール」プログラムのグローバル展開への資金となり、世界各地の学校でエンジニアリングが、キャリアパスの一選択肢として検討されやすくすることを目指します。
この奨学金プログラムについて、WISEディレクターのヘレン・ウォラストン(Helen Wollaston)は次のように述べています。
「イギリスの偉大なブランドは各々、創造性、革新性、そして情熱を礎とし、生まれてきました。そして私がこれまで出会った女性エンジニアの誰もがこうした資質のすべてを備えています。しかし、現在のところ、その数があまりにも少ないのです。今回の新しい奨学金は、職業としてエンジニアリングの世界に足を踏み入れる若い女性にとって、またとないスタートの契機を提供します。業界は才能ある女性にアピールする必要があり、この奨学金はまさにその実現のためのすばらしい機会です。」
英国政府もこの奨学金を歓迎しており、職業技能担当大臣(Minister for Skills)であるマシュー・ハンコック(Matthew Hancock)下院議員は次のようにコメントしています。
「イギリスが今日の世界で優位に競うためにも、多様なバックグランドをもつエンジニアが今まで以上に必要です。英国政府は、『レンジローバー・イヴォークWISEスカラシップ』が女性エンジニアの果たす重要な役割を理解していることを嬉しく思います。そして、より多くの女性が、この素晴らしくダイナミックな業界でキャリアを積み重ねることを後押ししてくれるものと期待しています。」
「レンジローバー・イヴォークWISEスカラシップ」は、エンジニアリングの実習生としてのポジションを確保しているか、高等教育機関のエンジニアリング・コースで学ぶことが決まっている女性であれば、誰でも応募できます。詳細および応募は、次のサイトをご覧ください:
www.inspiringtomorrowsengineers.com以上
詳細については、ジャガー・ランドローバー・ジャパン プレスサイト
https://pr.jlrj.jp/をご参照ください。
<エディターズノート>
- ランドローバーは1948年以来、そのモデルシリーズ全体にわたり、真の意味での『幅広い性能(breadth of capability)』を象徴する本格的な4x4を造り続けてきました。ディフェンダー、フリーランダー、ディスカバリー、レンジローバー・スポーツ、レンジローバー、そしてレンジローバー・イヴォークは、それぞれが世界の4x4市場の各カテゴリーを代表するモデルです。現在、その製品は世界の約180か国で販売されています。
レンジローバー・イヴォークWISEスカラシップとは
- 応募者は教育機関の在籍証明の提出、および3年以上に渡るエンジニアリングの学位習得、または実習に従事することへの確約が求められます。
- 応募締め切りは2013年8月です。
- 最終候補者3名には、面接の際に関連トピックに関するプレゼンを行っていただきます。
- 最終選考者1名は、11月に発表されるWISE賞で発表されます。
- 初年度の奨学生は1名、2年目と3年目も各1名の予定です。
ジャガー・ランドローバー(JLR)-インスパイアリング・トゥモローズ・エンジニアとは
- JLRの『インスパイアリング・トゥモローズ・エンジニア(ITE)』プログラムは、イギリス国内の学校と密に連携し、STEM科目(科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学)の学びと関わりを強化、また次世代のエンジニアと科学技術者の創出を目指しています。
- JLRは、英国でエデュケーション・ビジネス・パートナーシップセンター(EBPC)を運営する唯一の自動車製造企業です。英国に5カ所ある各事業所にEBPCを設置し、国制定カリキュラムによる学習に対し、全段階を網羅するインタラクティブで実用的なアプローチを提供しています。
- 英国政府のSTEMアジェンダに協賛するため、JLRは他の自動車関連、エンジニアリング、そして教育関連機関と協力し、国内の学校向けに3つのチャレンジ・プログラムを開発しています。
主要な成果
- 1999年以降、200万人以上の若者がジャガー・ランドローバーITE活動に参加しています。
- 2012年、ITEに直接参加した若者の数は20万人を超えます。
- JLRは、2012年に35万ポンドを教育関連プログラムのために寄付しました。
- JLRが昨年共働した教師、5,000名のうちの95%が、「ITEは生徒のSTEMへの関心を高めた」と回答しています。
- 2012年、JLRの従業員1,800名以上が、自らの専門分野開発の一環としてITE活動の支援に携わりました。
- JLRは、2012年に189名の実習生と312名の大学院卒業生を採用、そして98名のインターン枠を学部生に提供し、次世代のエンジニア育成に取り組みました。その中には、過去のITEプログラム参加者も含まれています。
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