2024年7月22日
ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン10
最終戦ロンドンE-Prixを終え、ジャガーTCSレーシングが
チーム・ランキングで世界チャンピオンに
■ジャガーTCSレーシングは、ロンドンで開催されたシーズンファイナルを終え368ポイントを獲得し、ABB FIAフォーミュラE世界選手権においてチーム・ワールド・チャンピオンシップを初制覇。世界で最も先進的な技術を駆使したシングルシーターのオール電動レーシングカー「I-TYPE 6」が、シーズン通算4勝、14回の表彰台、7回のファステストラップ、4回のポールポジションを獲得
■新たに創設されたマニュファクチャラーズ・ランキングにおいてもJAGUARは455ポイントを獲得し、トップの座に
■ジャガーTCSレーシングのドライバー、ミッチ・エバンスは第15戦では、ポールポジションを獲得し決勝レースでは2位表彰台を獲得。シーズン最終戦で3位入賞を果たし、ドライバーズ・ランキングの総合2位に
■ニック・キャシディは、第15戦では17番手グリッドから猛烈な追い上げをみせ7位でフィニッシュ。最終戦でポールポジションを獲得しドライバーズ・ランキングで3位に
■ジャガーTCSレーシングによって開発され、トラック上で実証されたテクノロジーは、2025年からオールエレクトリックブランドに生まれ変わるJAGUARの乗用車にも寄与する
■JAGUARにとって1991年のスポーツカー世界選手権以来となるワールドタイトル
2024年7月20日、21日 イギリス・ロンドン発: ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10の最終戦、第15戦、第16戦ロンドンE-Prixを終えて、ジャガーTCSレーシングはチーム・ランキングで世界チャンピオンの座を獲得しました。ジャガー TCS レーシングにとって記録的なシーズンとなり、最終的には368 ポイントと2位に36ポイントの差をつけてのタイトル獲得となりました。JAGUARにとって、1991 年以来の世界選手権での優勝となります。ミッチ・エバンスとニック・キャシディは、ドライバーズ・ランキングでそれぞれ 2 位と 3 位になりました。JAGUARは、新たに創設されたマニュファクチャラーズ・ランキングにおいても 455 ポイントで年間タイトルを獲得しました。
JLRモータースポーツ担当マネージング・ディレクター兼ジャガーTCSレーシング・チーム・プリンシパルを務めるジェームズ・バークレーのコメント:
「これはジャガーTCSレーシング、JAGUARブランド、そしてこの成功に貢献したすべての人にとって本当に歴史的な瞬間です。この世界選手権における勝利はチーム、ドライバー、パートナー、ファン、そして世界中のJLRの同僚たちのものです。
JAGUARは豊かなレースの歴史を持っており、2016年にフォーミュラEプログラムを開始したとき、その伝統にさらに貢献することを決意しました。電気自動車レースの頂点である2024 ABB FIAフォーミュラEのチームタイトルを獲得したことは、全員の努力と勝利への不屈の精神にふさわしい報酬です。ミッチとニックの両名には感謝します。ドライバーズタイトルの栄冠まであと一歩に迫りながらタイトルを逃したことは2人にとってつらいことですが、彼らは1年を通して信じられないほど素晴らしい走りを見せてくれました。来年もタイトルを争うことは間違いありません。
これまでの私たちの旅に関わってくれたすべての人に個人的に感謝の意を表したいと思います。これはジャガーTCS レーシングにとって素晴らしい瞬間であり、この信じられないような偉業を一緒に楽しみましょう!」
JLRチーフ・オブ・スタッフ兼JLRモータースポーツ会長クリス・ソープのコメント:
「素晴らしい日です! チームとすべての同僚におめでとうと言いたいです。フォーミュラ Eチームが世界選手権で優勝したことは、スポーツ界における偉大な功績であり、JAGUARをオールエレクトリックのモダンラグジュアリーブランドとして再構築するというJLRのコミットメントを強調するものです。
世界選手権で優勝したチームがトラックで示したパフォーマンスは、JLR の全従業員を鼓舞し続け、JAGUARブランドの再構築と、次世代のJAGUARの電気自動車の技術革新をもたらす原動力となっています。」
ジャガーTCSレーシングドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:
「本当に難しい週末でした。チームがワールド・チャンピオンシップを獲得できたのは素晴らしい成果です。本当にうれしく思いますし、チームに関わる全員がこの結果に値します。彼らはずっと以前からその資格を有していたし、今ようやくそれが実現されました。ただ、ニックも私もドライバーズタイトルを獲得できなかったことには今でもがっかりしています。私たちは目標の半分を達成しましたが、残念ながら完遂はできませんでした。」
ジャガーTCSレーシングドライバー、ニック・キャシディ(#37)のコメント:
「週末の私たちの活躍は信じられないくらい素晴らしいものでした。FP3では 1 周も周回を重ねることなく、その後グループ総合で最速となり、ポールポジションを獲得しました。自分のメンタルの強さをとても誇りに感じました。ジャガー TCS レーシングのチーム全員にワールド・ チャンピオンシップの栄誉を祝福します。彼らはまさにそのタイトルに値します。」
今シーズン、ジャガーTCSレーシングは東京で、100回目のフォーミュラEレース を完走しました。そしてモナコでは、JAGUARはファクトリー チームであるジャガー TCS レーシングとともに、ABB FIA フォーミュラE世界選手権のGen4 (第4世代)においても2030 年までメーカーとして参加するというコミットメントを発表しました。
ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11は、2024年12月7日、ブラジル・サンパウロE-Prixにて開幕予定です。
※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2024年7月20日、21日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
以上
◆お問い合わせ先◆
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)
エディターズ・ノート
ジャガーTCSレーシングについて
JAGUARは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。
2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権では、ジャガーTCSレーシングはフォーミュラEでチーム最大のポイント獲得となる292ポイントを獲得し、準優勝に輝きました。
ミッチ・エバンスは、2023年のドライバーズ・ランキングで、フォーミュラEにおける自己最多となる197ポイントを獲得して、ランキング3位でシーズンを締めくくりました。2024年も、チームのために引き続きレースに参戦します。ニック・キャシディは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の2024年シーズンからチームのドライバー・ラインアップに加わりました。
2023年シーズンでは、すべてのチームが世界初のネットゼロレースカーであるGen3カーでレースを行いました。ジャガーTCSレーシングは、2024年も「Jaguar I-TYPE 6」でレースに参戦します。
フォーミュラEは、電動レースカーのコンセプトだけでなく、開催地の選択においてモータースポーツの世界でユニークなシリーズとなっています。2024年のチャンピオンシップは、メキシコシティ、ディルイーヤ、モナコを含む世界の主要都市の中心部にある既存のサーキットや仮設のストリートサーキットで開催され、東京や上海などの新たな会場も追加されます。シーズン最終戦の週末は、ロンドンでダブルヘッダーのレースが開催されます。
フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。JAGUARは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングを通じてエンヴィジョン・レーシングに「Gen3」のパワートレインを供給しています。
コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバー(JLR)のフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。
フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、JLRのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項です。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、JAGUARはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発しています。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるJAGUARにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができます。それこそがJAGUARが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいます。
ジャガーTCSレーシングは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを 使命としています。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っています。詳細については、https://media.jaguarracing.com/をご覧ください。
Tata Consultancy Services (TCS)について
TCSは、55年以上にわたって数多くの世界最大規模のビジネスをデジタルに変革してきた、ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業です。JLRの長年にわたる戦略的テクニカルパートナーであるTCSは、新しいテクノロジーを活用して、レースチームの電動化を促進し、レースで勝利して、より持続可能な未来を構築する活動をサポートしています。TCSはより良い未来の構築に取り組み、サーキットで得たノウハウを活用して、モビリティ・エコシステムを変革しています。タタ・グループの一員であるTCSは、世界中に60万3,000人を超えるコンサルタントを擁しています。